27 / 43
王宮⑨
しおりを挟む
10分ほど馬車に揺られ降りると、王宮正面玄関(パーティー用とは別の小さなドア)から、城の中に入る。
階段を登り、3階まで上がって、更に奥を目指す。
王族専用の部屋の一つ手前に私の部屋はある。
ホワイトや、薄紫で統一した、自慢のお部屋。
とても、お気に入りです。
ソファーに座り、メイドにお茶をお願いする。
「リク、座りなさいよ。」
「はぁ・・・しかし」
「いいのよ。付き合って」
「わかりました。失礼します。」
しばらくすると、先ほどのメイドと交代で、ラーナがティーセットを持ってきた。
「お帰りなさいませ。リフィア様。」
「ただいま、ラーナ。」
「お疲れでしょうか?」
「なぜかしら?」
「デート帰りのわりに、なんだか嬉しくなさそう・・だったので、つい。申し訳ございません。」
「そう。いいのよ、ラーナ。あなたも座って付き合ってくれない?少しストレスがたまっていて。」
「かしこまりました。では、失礼します。」
話しながらも私とリクに、お茶と茶菓子を出せるラーナは一流ね!さすがだわ!
でも、さすがに自分のお茶は用意できなかったのね。
ティーセットの予備を、ティーワゴンの下段から取り出し、ラーナの分を準備する。
「リフィア様!お止めください!」
「あら、いいのよ。いつものお礼」
とニッコリ笑う。
「そんなっ、危ないです!」
「あら、私もできてよ?茶会では、私がすることもあるのだから。」
「そうですが!」
「ラーナ様、諦めてください。クスクス。いつもの、ですよ。」
とリクが笑う。
「そうなのですか・・・」
コトリ_と、ラーナの前にお茶を置く。
「リフィア様、恐縮です。ありがとうございます。」
「いいのいいの。ところで、いつものってなに?」
「あぁ、それは・・・」
階段を登り、3階まで上がって、更に奥を目指す。
王族専用の部屋の一つ手前に私の部屋はある。
ホワイトや、薄紫で統一した、自慢のお部屋。
とても、お気に入りです。
ソファーに座り、メイドにお茶をお願いする。
「リク、座りなさいよ。」
「はぁ・・・しかし」
「いいのよ。付き合って」
「わかりました。失礼します。」
しばらくすると、先ほどのメイドと交代で、ラーナがティーセットを持ってきた。
「お帰りなさいませ。リフィア様。」
「ただいま、ラーナ。」
「お疲れでしょうか?」
「なぜかしら?」
「デート帰りのわりに、なんだか嬉しくなさそう・・だったので、つい。申し訳ございません。」
「そう。いいのよ、ラーナ。あなたも座って付き合ってくれない?少しストレスがたまっていて。」
「かしこまりました。では、失礼します。」
話しながらも私とリクに、お茶と茶菓子を出せるラーナは一流ね!さすがだわ!
でも、さすがに自分のお茶は用意できなかったのね。
ティーセットの予備を、ティーワゴンの下段から取り出し、ラーナの分を準備する。
「リフィア様!お止めください!」
「あら、いいのよ。いつものお礼」
とニッコリ笑う。
「そんなっ、危ないです!」
「あら、私もできてよ?茶会では、私がすることもあるのだから。」
「そうですが!」
「ラーナ様、諦めてください。クスクス。いつもの、ですよ。」
とリクが笑う。
「そうなのですか・・・」
コトリ_と、ラーナの前にお茶を置く。
「リフィア様、恐縮です。ありがとうございます。」
「いいのいいの。ところで、いつものってなに?」
「あぁ、それは・・・」
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
大嫌いな令嬢
緑谷めい
恋愛
ボージェ侯爵家令嬢アンヌはアシャール侯爵家令嬢オレリアが大嫌いである。ほとんど「憎んでいる」と言っていい程に。
同家格の侯爵家に、たまたま同じ年、同じ性別で産まれたアンヌとオレリア。アンヌには5歳年上の兄がいてオレリアには1つ下の弟がいる、という点は少し違うが、ともに実家を継ぐ男兄弟がいて、自らは将来他家に嫁ぐ立場である、という事は同じだ。その為、幼い頃から何かにつけて、二人の令嬢は周囲から比較をされ続けて来た。
アンヌはうんざりしていた。
アンヌは可愛らしい容姿している。だが、オレリアは幼い頃から「可愛い」では表現しきれぬ、特別な美しさに恵まれた令嬢だった。そして、成長するにつれ、ますますその美貌に磨きがかかっている。
そんな二人は今年13歳になり、ともに王立貴族学園に入学した。
王太子殿下の想い人が騎士団長だと知った私は、張り切って王太子殿下と婚約することにしました!
奏音 美都
恋愛
ソリティア男爵令嬢である私、イリアは舞踏会場を離れてバルコニーで涼んでいると、そこに王太子殿下の逢引き現場を目撃してしまいました。
そのお相手は……ロワール騎士団長様でした。
あぁ、なんてことでしょう……
こんな、こんなのって……尊すぎますわ!!
お飾りの私と怖そうな隣国の王子様
mahiro
恋愛
お飾りの婚約者だった。
だって、私とあの人が出会う前からあの人には好きな人がいた。
その人は隣国の王女様で、昔から二人はお互いを思い合っているように見えた。
「エディス、今すぐ婚約を破棄してくれ」
そう言ってきた王子様は真剣そのもので、拒否は許さないと目がそう訴えていた。
いつかこの日が来るとは思っていた。
思い合っている二人が両思いになる日が来ればいつの日か、と。
思いが叶った彼に祝いの言葉と、破棄を受け入れるような発言をしたけれど、もう私には用はないと彼は一切私を見ることなどなく、部屋を出て行ってしまった。
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
拝啓、大切なあなたへ
茂栖 もす
恋愛
それはある日のこと、絶望の底にいたトゥラウム宛てに一通の手紙が届いた。
差出人はエリア。突然、別れを告げた恋人だった。
そこには、衝撃的な事実が書かれていて───
手紙を受け取った瞬間から、トゥラウムとエリアの終わってしまったはずの恋が再び動き始めた。
これは、一通の手紙から始まる物語。【再会】をテーマにした短編で、5話で完結です。
※以前、別PNで、小説家になろう様に投稿したものですが、今回、アルファポリス様用に加筆修正して投稿しています。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
【完結】殺されたくないので好みじゃないイケメン冷徹騎士と結婚します
大森 樹
恋愛
女子高生の大石杏奈は、上田健斗にストーカーのように付き纏われている。
「私あなたみたいな男性好みじゃないの」
「僕から逃げられると思っているの?」
そのまま階段から健斗に突き落とされて命を落としてしまう。
すると女神が現れて『このままでは何度人生をやり直しても、その世界のケントに殺される』と聞いた私は最強の騎士であり魔法使いでもある男に命を守ってもらうため異世界転生をした。
これで生き残れる…!なんて喜んでいたら最強の騎士は女嫌いの冷徹騎士ジルヴェスターだった!イケメンだが好みじゃないし、意地悪で口が悪い彼とは仲良くなれそうにない!
「アンナ、やはり君は私の妻に一番向いている女だ」
嫌いだと言っているのに、彼は『自分を好きにならない女』を妻にしたいと契約結婚を持ちかけて来た。
私は命を守るため。
彼は偽物の妻を得るため。
お互いの利益のための婚約生活。喧嘩ばかりしていた二人だが…少しずつ距離が近付いていく。そこに健斗ことケントが現れアンナに興味を持ってしまう。
「この命に代えても絶対にアンナを守ると誓おう」
アンナは無事生き残り、幸せになれるのか。
転生した恋を知らない女子高生×女嫌いのイケメン冷徹騎士のラブストーリー!?
ハッピーエンド保証します。
お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして
みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。
きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。
私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。
だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。
なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて?
全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです!
※「小説家になろう」様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる