【完結】前世の不幸は神様のミスでした？異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

3章

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「ノアくんは魔法の腕もすごいんだな！！ぜひ、宰相を継いでほしい。」


「いや、それより婿としてでも、嫁としてでもいいから、王家にきてくれないか。」


「二人とも話しが違うだろ！！国をでるぞ！！」


「やだなあ。それはノアくんが断る場合でしょ？とりあえず私の子供に会ってみてくれないか？」


「お断りします。」

ニッコリいい笑顔でお断りしてあげた。


「なにかのはずみで、会って惹かれてしまうならば話しは別ですが、最初からソレを目的とするのでしたら、お断りします。まあ、めったなことがなければ、なにかのはずみで出会うことはないでしょうが。」


「「そうか・・・」」


「こんな言い方はあれですけど、僕は政略結婚をしなければならないほど、利益を与えていないわけじゃないですよ？家にとってもですが、領にも、いや国にも利益を与えていると思います。なんなら、今当主のそこらへんの貴族よりも。そのうえ、自由まで奪われるというならば、今すぐにでも出ていきます。」


「えっ、待ってくれ。家族は連れて行ってくれるよな！？」

父上が焦っていたけど、そこはまぁフフっと笑うだけにとどめておいた。


「あ、ああ・・・そうだったな。すまない。」


「約束は約束です。洗礼式の後にお話ししたこと、まさかお忘れではないですよね？」


「もっ、もちろんです！！」


「なら良かったです。では、時間も押してますし、行きましょうか。」

今日は家族総出+陛下+宰相閣下+護衛2人で孤児院・学校周り・文官（役所の役割をしている部署）のところを回る予定だ。


朝の騒動がなければ、もっと早く出れて時間ももう少しあっただろうに、忠告を無視した人たちがいるからなっ。
まったく仕方ない父上たちだ。


なんでも、学生時代は”やんちゃスリー権力”とかなんとか言われていたらしい。
彼らより上の立場の者があんまりいないのに、やんちゃをしていて、先生方を困らせていたらしい。

兄上も姉上も入学するとき、先生たちにびくびくされたらしい。
父上はまだしも、陛下と宰相閣下もとは意外だな。