【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.

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3章

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「チッ」


閉まった扉を見て、舌打ちしたのは誰だっただろうか。
してなくても、内心ではみんな同じ気持ちだ。


「父上、あれ今から切ってきてもいいですか?まともじゃない。なんで伯爵なんて爵位があるのか、わからない。」


「同感だ。だが、やめとけ。あんなのでもノアが気にするだろう。」


「そうです!兄上、ダメです。僕はあれがどうなっても気にしません。でも、兄上の手を汚すのはダメです!僕のために、兄上の手を汚さないでください。」   


「僕が手を汚すのは、ノアのためだけだよ?」


「余計に!ダメです!!」


「そっか・・・分かったよ。」


「だが、また来るだろうな。」


「来るでしょうね・・・」


「父上、一度話を聞いて、はっきり断りましょう。」


「うーん、そうだな。仕方ないか。」


「ははは・・・」


「それから、皆念のため国を出る用意もしておくように。」


「「「はい!!」」」


「ええ!?本気で・・・」


「当たり前だよ!ノアは私たちの大切な存在よ。不当に搾取されるなら、国なんか捨ててしまえばいいわ。」


「母上・・・僕は幸せです。」


「ふふっ、私もよ。確認だけど、あの伯爵子息を好きになることはなさそう?」


「はい。もちろん。見た目もですが、横暴な態度をとる人とは結婚したくありません。」


「そうよね、私もそう思うわ。その点、ダンテ様は理想なのよねっ。」


「僕の理想は母上です。」


「まぁっ!ふふっ、嬉しいわ。ノアちゃんと結婚しちゃおうかしら。」


「ええ!?ちょっとちょっと、私は?どうなるの?」

焦る父上。


「もう!冗談ですわよ。」


非常識な人間に、イライラしたけど、母上と父上のやりとりを聞いて、ほのぼのした気分になれた。


「では、おやすみなさい。」


「はい、おやすみ。」
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