上 下
141 / 171
3章

127

しおりを挟む
更新久しぶりになってしまい、すみません。
副反応で熱が出て、しんどかったです。

_____________


「~~~~というわけです。」


僕は今、兄上と父上に学校について説明している。
と、言うのも僕が孤児院のオープンのときに話した学校のことで、問い合わせが殺到しているとか、なんとか。


だけど、この学校に関しては、兄上主導で進めてもらおうと思っている。
隠していたのだけど、雪下野菜も、孤児院も僕の発案だということがなぜか、貴族社会で噂になっているそうな。
関係者には口止めしたけど、領民やたまたま来ていた行商人とかに、見られてしまっていて、もれたのだろう、というのが僕の予想だ。


囲われては困るということで、僕はもうこれ以上は表向きは何もしないことにした。



学校開校に当たっては、問題点がいくつかある。

1.領民に関しては子供も労働力だということ。
2.教師不足の問題。
3.子供が多くて孤児院のスペースでは入りきらない


これが問題なのだ。
ひとつずつ解決していくしかない。


3.に関しては、すぐに孤児院とは別の場所に建設するよう、手配を始めた。
2.に関しては、冒険者ギルド・商業ギルドに募集をかけてみた。別に貴族である必要はない。
1.に関しては、商業ギルドに委託して、大人で職に困っている人を探してもらっている。その人を採用すれば、ここ1年はこちらで給与を支給することになっているのだ。



「ノア、これ本当にリートルテにプラスになる?借金とか、大丈夫かな・・・」

兄上はだいぶ心配なようです。
そりゃそうか。目に見えるて、お金が飛んでいっているんだからね。


「兄上。大丈夫です。これが評判になれば、いずれ国も介入してくるほど大きな事業になります。その時に、情報料として何割か戻ってきます。それに、最近の我が領の評判を聞いたのか、領に人が増えています。税収もふえますよ。そのためには、この前に話した住民登録を早急に整備を完了するようにしましょう。」


「ああ、それならもうすぐ完了するはずだ。あとは、ここ最近この領に入ってきた者を追跡して、どんな目的か聞くだけだ。住民としてというならば、住民登録をしてもらおう。」


そう、この学校を作るにあたっての問題はもう1つあったのだ。
それは、どこどこの何さん家には、お子さんがいたはず、なんていう周囲の人間しか把握できていない住民たち。
これでは、我が領に住んでない人も、まぎれてしまうかもしれない。
そこで、早急に住民票を作るべく、文官のほとんどの人に協力してもらい、領内のとりあえず我が家のおひざ元の街に住民票を発行してもらうことになった。

ゆくゆくは、領内全体へ広げるのだ。


平民は苗字はないので、街に番地を付け、”〇〇の定食屋(料理屋さん)の〇〇さん・〇〇さん”というように、周囲に呼ばれている呼び名で登録することになったのだ。
これで、きっとうまくいくだろう。
しおりを挟む
感想 84

あなたにおすすめの小説

転生先ではゆっくりと生きたい

ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。 事故で死んだ明彦が出会ったのは…… 転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた 小説家になろうでも連載中です。 なろうの方が話数が多いです。 https://ncode.syosetu.com/n8964gh/

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

【完結】僕は今、異世界の無人島で生活しています。

コル
ファンタジー
 大学生の藤代 良太。  彼は大学に行こうと家から出た瞬間、謎の光に包まれ、女神が居る場所へと転移していた。  そして、その女神から異世界を救ってほしいと頼まれる。  異世界物が好きな良太は二つ返事で承諾し、異世界へと転送された。  ところが、女神に転送された場所はなんと異世界の無人島だった。  その事実に絶望した良太だったが、異世界の無人島を生き抜く為に日ごろからネットで見ているサバイバル系の動画の内容を思い出しながら生活を開始する。  果たして良太は、この異世界の無人島を無事に過ごし脱出する事が出来るのか!?  ※この作品は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さん、「ノベルアップ+」さん、「ノベリズム」さんとのマルチ投稿です。

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!

えながゆうき
ファンタジー
 妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!  剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!

処理中です...