【完結】前世の不幸は神様のミスでした？異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

3章

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パーティーは、おじい様・おばあ様も来てくれて、家族と過ごした。

いつもの誕生日パーティーより、こじんまりとしていたけど、僕にはそれが心地よかった。
手を伸ばせば、誰かに触れられる。
そんな距離感が。


そんな僕たち家族を見て、嬉しそうに笑ってくれている、トーマスをはじめとする執事や、メイド。
美味しいという度、大げさに喜ぶ料理長。

その様子を見て、１０歳になった最後のパーティーは、使用人も含めて、パーティーをしようとこの時決心した。




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＿コンコン＿


「ノアです。」


「入れ。」


今日はこれから、父上に野菜の話しや、孤児院の話しをするのだ。



「～というわけで、試しに雪下野菜を、収穫期に１区画ずつ残してもらい作ってみましょう！それから、孤児院ですが、教師もそろえてください。文官がそこから排出されるようになるでしょう。感謝から、我が家に仕える人も忠誠心も期待できます。雇用も生まれ、そんな良いまちならと移住者が増えるかもしれません。取り急ぎ、１０歳くらいの子供に教育を始めましょう。初期投資はかなりかかりますが、回収できるはずです。」


「そうか、分かった。ありがとう。すぐ布告するな。」


そう話し合うと、父上はすぐに動いた。
すでに完成していた孤児院には、２０人ほどの孤児が入った。
そのうち５人が、１０歳以上だった。
この人数を神殿で保護していたんだから、手狭だったろうな。


神殿に多めにお布施を渡してくれた。
今までありがとう、という感謝だろう。
さすが父上だ。


５歳は、５歳児らしくあろうとした１年であり、自己鍛錬の年だった。


６歳は自分を高めた１年だった。冒険者の活動をして、お金もたまった。
あ、この間のスタンピードの活躍で、ついにAランクに昇格したのだ！
これで、ひとまず国に縛られる心配はないかな。


この際、もう家をでてもいいかとも考えたけど、僕はまだなにも恩返しができていない事に気づいた。

だから、７歳のこの１年は、領地のため、家族のため、何かしたいと思ったのだ。
そのための雪下野菜と、孤児院だ。
結果が出るにはしばらくかかかるだろうけど、これで少しは恩返しできるだろう。
まあ結果は出るだろうけどね。


その結果を見届けてから、家をでるのも遅くはないだろう。


よし！目標が決まった。