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その言葉を聞き、フっと型の力を抜いた。
父上や兄上、ギルド長の方を向こうと、クルっと体を反転させると、その途中で僕らに注目が集まっているのが分かった。
どうやら、目立ってしまったようだ・・・
「父上・・・目立ってしまいました。」
「ははっ、問題ないさ。」
「坊主・・・可愛い顔、いや綺麗な顔して、やることエゲつねえなあ。」
「え?そうですか?僕加減しましたよ?」
「はははっ、ノア普通は溺れさせようなんて、考えないんだよ。普通なら、すごく時間もかかるしね。ギルド長、これが我が家の日常です。これを我が家の庭でやるんで、母上もよく怒ってます。主に怒られるのは、父上ですが(笑)」
「確かに、よく父上は怒られてますよね。僕は怒られないのに。」
「それは、母上がノアを溺愛しているからだよ。よく父上は、母上に氷漬けにされてるでしょ?母上も怒ると怖いんだ。」
「ああ・・・それって兄上、言っちゃいけない言葉じゃ・・・」
「え?まさか・・・こんな遠く離れていれば・・・ブルッ」
悪寒がしたとかで、身震いした兄上だった。
「とりあえず、坊主のすごさはわかった。父親がスタンピート対応に参加させていいと言うならば、この強さだ、参加させるのに否やはない。むしろ、いてくれると助かる。」
と、頭を下げたギルド長だった。
「はい。リートルテ家の一員として、参加させていただきます。よろしくお願いします。」
そんな話をしていると、大蛇のリーダーがハッとした表情をした。
「あ・・・え、いや・・・領主様・・・?」
「我がリートルテ辺境伯、ダンテ・リートルテだ。君が相手をしたのは、うちの可愛い可愛い末っ子だ。」
「どうも、ノア・リートルテです。」
「兄のリアム・リートルテだ。ずいぶんと舐めたこと言ってくれましたね。私たちの大好きなノアにまで。貴方のような方が、スタンピートで死ぬのですよ。後処理だって大変なんですからね。いるだけ無駄です、王都へしっぽ巻いて帰りなさい!!」
「ヒイイ!!」
「まあまあ、兄上。剣筋は悪くなかったと思いますよ。ギルドで、まじめに訓練する気があるならね。」
「はいい!!真面目に訓練します!!ランクは同じでも辺境と、王都での能力の違いを見せつけられました!!俺は強くなり、役にたちます!!ノア様に、ついていかせて下さい!!」
僕はそこで、父上と兄上を見ると、頷いてくれた。兄上はしぶしぶだったが。
ギルド長にも一応確認をとる。
「いいでしょう。真面目に働いてくださいね。」
「それと、ギルド長。冒険者の教育も必要です。これじゃ、貴族の護衛依頼も、商会の護衛依頼も来ませんよ。早急に、教育しましょう。」
「すまん・・・わかった。」
父上や兄上、ギルド長の方を向こうと、クルっと体を反転させると、その途中で僕らに注目が集まっているのが分かった。
どうやら、目立ってしまったようだ・・・
「父上・・・目立ってしまいました。」
「ははっ、問題ないさ。」
「坊主・・・可愛い顔、いや綺麗な顔して、やることエゲつねえなあ。」
「え?そうですか?僕加減しましたよ?」
「はははっ、ノア普通は溺れさせようなんて、考えないんだよ。普通なら、すごく時間もかかるしね。ギルド長、これが我が家の日常です。これを我が家の庭でやるんで、母上もよく怒ってます。主に怒られるのは、父上ですが(笑)」
「確かに、よく父上は怒られてますよね。僕は怒られないのに。」
「それは、母上がノアを溺愛しているからだよ。よく父上は、母上に氷漬けにされてるでしょ?母上も怒ると怖いんだ。」
「ああ・・・それって兄上、言っちゃいけない言葉じゃ・・・」
「え?まさか・・・こんな遠く離れていれば・・・ブルッ」
悪寒がしたとかで、身震いした兄上だった。
「とりあえず、坊主のすごさはわかった。父親がスタンピート対応に参加させていいと言うならば、この強さだ、参加させるのに否やはない。むしろ、いてくれると助かる。」
と、頭を下げたギルド長だった。
「はい。リートルテ家の一員として、参加させていただきます。よろしくお願いします。」
そんな話をしていると、大蛇のリーダーがハッとした表情をした。
「あ・・・え、いや・・・領主様・・・?」
「我がリートルテ辺境伯、ダンテ・リートルテだ。君が相手をしたのは、うちの可愛い可愛い末っ子だ。」
「どうも、ノア・リートルテです。」
「兄のリアム・リートルテだ。ずいぶんと舐めたこと言ってくれましたね。私たちの大好きなノアにまで。貴方のような方が、スタンピートで死ぬのですよ。後処理だって大変なんですからね。いるだけ無駄です、王都へしっぽ巻いて帰りなさい!!」
「ヒイイ!!」
「まあまあ、兄上。剣筋は悪くなかったと思いますよ。ギルドで、まじめに訓練する気があるならね。」
「はいい!!真面目に訓練します!!ランクは同じでも辺境と、王都での能力の違いを見せつけられました!!俺は強くなり、役にたちます!!ノア様に、ついていかせて下さい!!」
僕はそこで、父上と兄上を見ると、頷いてくれた。兄上はしぶしぶだったが。
ギルド長にも一応確認をとる。
「いいでしょう。真面目に働いてくださいね。」
「それと、ギルド長。冒険者の教育も必要です。これじゃ、貴族の護衛依頼も、商会の護衛依頼も来ませんよ。早急に、教育しましょう。」
「すまん・・・わかった。」
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