112 / 171
99
しおりを挟む
その言葉を聞き、フっと型の力を抜いた。
父上や兄上、ギルド長の方を向こうと、クルっと体を反転させると、その途中で僕らに注目が集まっているのが分かった。
どうやら、目立ってしまったようだ・・・
「父上・・・目立ってしまいました。」
「ははっ、問題ないさ。」
「坊主・・・可愛い顔、いや綺麗な顔して、やることエゲつねえなあ。」
「え?そうですか?僕加減しましたよ?」
「はははっ、ノア普通は溺れさせようなんて、考えないんだよ。普通なら、すごく時間もかかるしね。ギルド長、これが我が家の日常です。これを我が家の庭でやるんで、母上もよく怒ってます。主に怒られるのは、父上ですが(笑)」
「確かに、よく父上は怒られてますよね。僕は怒られないのに。」
「それは、母上がノアを溺愛しているからだよ。よく父上は、母上に氷漬けにされてるでしょ?母上も怒ると怖いんだ。」
「ああ・・・それって兄上、言っちゃいけない言葉じゃ・・・」
「え?まさか・・・こんな遠く離れていれば・・・ブルッ」
悪寒がしたとかで、身震いした兄上だった。
「とりあえず、坊主のすごさはわかった。父親がスタンピート対応に参加させていいと言うならば、この強さだ、参加させるのに否やはない。むしろ、いてくれると助かる。」
と、頭を下げたギルド長だった。
「はい。リートルテ家の一員として、参加させていただきます。よろしくお願いします。」
そんな話をしていると、大蛇のリーダーがハッとした表情をした。
「あ・・・え、いや・・・領主様・・・?」
「我がリートルテ辺境伯、ダンテ・リートルテだ。君が相手をしたのは、うちの可愛い可愛い末っ子だ。」
「どうも、ノア・リートルテです。」
「兄のリアム・リートルテだ。ずいぶんと舐めたこと言ってくれましたね。私たちの大好きなノアにまで。貴方のような方が、スタンピートで死ぬのですよ。後処理だって大変なんですからね。いるだけ無駄です、王都へしっぽ巻いて帰りなさい!!」
「ヒイイ!!」
「まあまあ、兄上。剣筋は悪くなかったと思いますよ。ギルドで、まじめに訓練する気があるならね。」
「はいい!!真面目に訓練します!!ランクは同じでも辺境と、王都での能力の違いを見せつけられました!!俺は強くなり、役にたちます!!ノア様に、ついていかせて下さい!!」
僕はそこで、父上と兄上を見ると、頷いてくれた。兄上はしぶしぶだったが。
ギルド長にも一応確認をとる。
「いいでしょう。真面目に働いてくださいね。」
「それと、ギルド長。冒険者の教育も必要です。これじゃ、貴族の護衛依頼も、商会の護衛依頼も来ませんよ。早急に、教育しましょう。」
「すまん・・・わかった。」
父上や兄上、ギルド長の方を向こうと、クルっと体を反転させると、その途中で僕らに注目が集まっているのが分かった。
どうやら、目立ってしまったようだ・・・
「父上・・・目立ってしまいました。」
「ははっ、問題ないさ。」
「坊主・・・可愛い顔、いや綺麗な顔して、やることエゲつねえなあ。」
「え?そうですか?僕加減しましたよ?」
「はははっ、ノア普通は溺れさせようなんて、考えないんだよ。普通なら、すごく時間もかかるしね。ギルド長、これが我が家の日常です。これを我が家の庭でやるんで、母上もよく怒ってます。主に怒られるのは、父上ですが(笑)」
「確かに、よく父上は怒られてますよね。僕は怒られないのに。」
「それは、母上がノアを溺愛しているからだよ。よく父上は、母上に氷漬けにされてるでしょ?母上も怒ると怖いんだ。」
「ああ・・・それって兄上、言っちゃいけない言葉じゃ・・・」
「え?まさか・・・こんな遠く離れていれば・・・ブルッ」
悪寒がしたとかで、身震いした兄上だった。
「とりあえず、坊主のすごさはわかった。父親がスタンピート対応に参加させていいと言うならば、この強さだ、参加させるのに否やはない。むしろ、いてくれると助かる。」
と、頭を下げたギルド長だった。
「はい。リートルテ家の一員として、参加させていただきます。よろしくお願いします。」
そんな話をしていると、大蛇のリーダーがハッとした表情をした。
「あ・・・え、いや・・・領主様・・・?」
「我がリートルテ辺境伯、ダンテ・リートルテだ。君が相手をしたのは、うちの可愛い可愛い末っ子だ。」
「どうも、ノア・リートルテです。」
「兄のリアム・リートルテだ。ずいぶんと舐めたこと言ってくれましたね。私たちの大好きなノアにまで。貴方のような方が、スタンピートで死ぬのですよ。後処理だって大変なんですからね。いるだけ無駄です、王都へしっぽ巻いて帰りなさい!!」
「ヒイイ!!」
「まあまあ、兄上。剣筋は悪くなかったと思いますよ。ギルドで、まじめに訓練する気があるならね。」
「はいい!!真面目に訓練します!!ランクは同じでも辺境と、王都での能力の違いを見せつけられました!!俺は強くなり、役にたちます!!ノア様に、ついていかせて下さい!!」
僕はそこで、父上と兄上を見ると、頷いてくれた。兄上はしぶしぶだったが。
ギルド長にも一応確認をとる。
「いいでしょう。真面目に働いてくださいね。」
「それと、ギルド長。冒険者の教育も必要です。これじゃ、貴族の護衛依頼も、商会の護衛依頼も来ませんよ。早急に、教育しましょう。」
「すまん・・・わかった。」
117
お気に入りに追加
1,955
あなたにおすすめの小説

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる