【完結】前世の不幸は神様のミスでした？異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

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兄上の試合は大迫力だった。

うんうん、すごかった！！
僕との試合で使った魔法璧で四方をふさぐのかと思いきや、魔法で足を固めて動きを止め、水魔法の大爆発！からの、水魔法の使用を止めて、剣の柄で腹部を殴り、喉元に剣を突き立てた。

もちろんすぐに、勝敗は確定（笑）
溺れる前に、魔法消してたけど、相手の騎士すんごい咳き込んじゃってる・・・
そのうえ、腹部圧迫・・・
ていうか、剣意味あったのかな？
なんか、ミックスだけどミックスの意味ない気がする・・・


もしもあれが水魔法じゃなくて、火魔法であの威力だったとしたら・・・
一瞬で消し炭だろうな・・・
ううっ、怖い。ブルっと身震いしてしまった。


走ってぼくの方へ来る兄上。
あ、ちょっと可愛い。なんてね。


「ノア、見てた？どうだった？」

ワクワクといった感じで、僕に感想を聞く兄上。


「兄上・・・かっこよかったですよ。」


「そうかそうか。」

満足げに笑う兄上。


「ただ、ミックスの試合としては、ダメだと思いますよ。」


「「「あ（え）・・・」」」

”え”は兄上の声。
”あ”は、ムンさんと誰の声だろう？


「剣はおまけみたいな使い方でしたよ？水魔法のあれ、水柱ですかね？あれで、試合は決まってました。そのあとに、剣を使っても・・・」


「つい！つい、魔法を使ってしまったんだ・・・」


「わかりますよ。兄上の魔法、強いですもん。でも、魔力がギリギリの状態で、あんな風に魔法に頼った攻撃してたら、いざというとき魔力切れで倒れちゃいます。」


「はい・・・反省します。」

シュンとしちゃった兄上。
なんだか、だいぶ兄上のキャラ崩壊している気が・・・


「おう！坊主！５歳でそれか。すごいな！大物になるな。」

と声をかけてきたのは、たぶん第二隊の隊長かな？
ガイさんのノリと似てる。


「魔法も、剣術も、理解力も、すごいな。」


「だから言っただろ？」

なんて、ガイさんも後ろからきて、ドヤっている。


「私はノア様に忠誠を誓っています。」

なんて、ムンさんも言ってきた。
初めて聞いたよ？
え、困る。僕は、ただの冒険者になる予定なのに・・・