92 / 171
79
しおりを挟む
「ちなみに言っておくが、こいつらは毎日新人騎士と同じメニューをこなしているぞ。私との模擬戦もかんたんには負けん。おまえらにも、簡単に負けはしないだろうよ。」
うん、疑いの目。
兄上はともかく、僕はまだ5歳だからな。
冒険者登録も5歳からできるとは言っても、皆博付けのためや、身分証代わりに作るのが一般的だ。
本格的に活動する子供は、ほぼいない。
スっと手を挙げ「父上」と呼ぶ。
「ん?なんだ?」
「口で言われても、信じられないと思います。兄上はともかく、僕はまだ5歳の”お子ちゃま”ですから。」
「うーん、確かに。見た目だけは、年相応なんだよな。」
おいおい、父上。そりゃないぜ。笑
「はい。そこで提案です。僕、皆さんと鍛錬してきます。もちろん模擬戦も。僕が鍛錬に着いていけるなら、兄上も着いていけるだろうって皆さん思うかと。」
「それ、いい案だな。だが冒険者ギルドも行くんだろ?それまでだ。私も報告会が終わり次第、参加する。リアムは私と来てくれ。ムン!ノアを頼む!」
「はい!お任せください。」
頼もしい、お兄さんのムンさん。
「じゃあ、ノア後でな。お前たちも、気を抜くなよ!後で、手合せするからな。」
「ノア、気を付けるんだぞ。行ってくるね。」
そう言って兄上は頭を撫でてから、父上の後を追った。
ガイさんも、こっちに参加したかったようだけど、一応1部隊の隊長だからね。笑
報告会に参加するようだ。もちろん、他の隊の隊長たちも。
脳筋ガイさんより、説明とかはムンさんの方が向いてそうだな。
全隊の副隊長が集まり、話し合っている。僕は台から降りて、周りを見渡している。
「よし!今日は、全隊合同訓練にするぞ。練習メニューAだ。」
「ノア様、今日の練習はノア様がやっていることと変わらないです。問題ないかとは思いますが、きつかったら遠慮なくおっしゃってくださいね。」
「うん、わかった。ありがとう。それと・・・」
そこで一度言葉を切って、副隊長たちの元へ行く。
「練習メニューの変更をさせてしまい、すまない。」
そう言うと、ムンさん以外の副隊長たちが、目を見開き驚いていた。
なんでだ??
父上も威張ったりしないから、普通に謝罪したりしているはずだよな。
なんで驚いているんだろう??
うん、疑いの目。
兄上はともかく、僕はまだ5歳だからな。
冒険者登録も5歳からできるとは言っても、皆博付けのためや、身分証代わりに作るのが一般的だ。
本格的に活動する子供は、ほぼいない。
スっと手を挙げ「父上」と呼ぶ。
「ん?なんだ?」
「口で言われても、信じられないと思います。兄上はともかく、僕はまだ5歳の”お子ちゃま”ですから。」
「うーん、確かに。見た目だけは、年相応なんだよな。」
おいおい、父上。そりゃないぜ。笑
「はい。そこで提案です。僕、皆さんと鍛錬してきます。もちろん模擬戦も。僕が鍛錬に着いていけるなら、兄上も着いていけるだろうって皆さん思うかと。」
「それ、いい案だな。だが冒険者ギルドも行くんだろ?それまでだ。私も報告会が終わり次第、参加する。リアムは私と来てくれ。ムン!ノアを頼む!」
「はい!お任せください。」
頼もしい、お兄さんのムンさん。
「じゃあ、ノア後でな。お前たちも、気を抜くなよ!後で、手合せするからな。」
「ノア、気を付けるんだぞ。行ってくるね。」
そう言って兄上は頭を撫でてから、父上の後を追った。
ガイさんも、こっちに参加したかったようだけど、一応1部隊の隊長だからね。笑
報告会に参加するようだ。もちろん、他の隊の隊長たちも。
脳筋ガイさんより、説明とかはムンさんの方が向いてそうだな。
全隊の副隊長が集まり、話し合っている。僕は台から降りて、周りを見渡している。
「よし!今日は、全隊合同訓練にするぞ。練習メニューAだ。」
「ノア様、今日の練習はノア様がやっていることと変わらないです。問題ないかとは思いますが、きつかったら遠慮なくおっしゃってくださいね。」
「うん、わかった。ありがとう。それと・・・」
そこで一度言葉を切って、副隊長たちの元へ行く。
「練習メニューの変更をさせてしまい、すまない。」
そう言うと、ムンさん以外の副隊長たちが、目を見開き驚いていた。
なんでだ??
父上も威張ったりしないから、普通に謝罪したりしているはずだよな。
なんで驚いているんだろう??
110
お気に入りに追加
1,955
あなたにおすすめの小説

転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる