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他者視点(父)
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父視点が長くなり、申し訳ありません。
こんなに長くなるとは、自分でも思っておりませんでした。
下手だな・・・と反省しています。
以後、簡単にまとめていけるよう、努力していきますので、今回はご容赦ください。
父視点、今回で終了です。
もうしばし、お付き合いください。
____________________
私がやるべきことが、また増えた。
だが、これは最優先事項だ。
早急に取り掛かろう。
まずは、このパーティーの後に当主を集め、ノアの守りを固めること。
王家や教会に取られることは避けなければならない。
無理やり取り上げられることはないと言ったが、全くないわけでもないからな。
言葉巧みに取り入るかもしれぬ。
もう一つはリアムの再教育。
これは明日以降に調整しよう。
まったくもって、ノアの言う通りだ。
冒険者がいなければ成り立たぬのに、あんな風に思っていては、冒険者も騎士にも悪影響だ。
こんな風に忙しくなったときは、若くて良かったなとつくづく思う。
_____________________
そして現在。
パーティーが終わり、子供たちも、妻たちも下がらせ、今は当主のみで集まっている。
居るのは、各家の当主とその執事1人のみ。
例外として、もうすぐ世代交代があると報告のあった侯爵家だけ、次期当主と、その執事もいる。
茶を運んできたメイドも下がらせ、防音魔法をかけた。
皆、何の話かはおおかた予想しているだろう。
ノアがパーティーの挨拶でやらかしたからな。
「夜分に集まってもらい、申し訳ないです。早急に話しがしたくて、集まってもらいました。」
侯爵もいるので、皆に向けて話すときは、今回は敬語で話す。
「それは、ノア様のことかね?」
侯爵が口火を切る。
「はい。」
「そうでしょうね。あの受け答え、あれは誰かが用意したものですか?」
用意すなら、5歳の洗礼式終えたばかりの子供に、あんな難しいものはまず用意しない。
「いいえ。添削さえも誰もしていない。正真正銘、ノアが自分で考えたものだ。」
「そんなことありえるのですか・・・」
その後、私はノアの偉業の数々を話した。
1歳にして、会話が成り立ったこと。
4歳には、初級魔法を使えていたこと。
算術は、新しい解き方を見付けていることや、学園で習うようなとこはすでに覚えていること。
洗礼式での、粒子や光のこと。フェンリルと契約したこと、などなど・・・
話していて、頭痛がしてきた。
皆は驚きっぱなしだ。
「そして、皆様にはノアを守ることに協力していただきたいのです。この偉業だけでも狙われそうなのに、フェンリルと契約し、2人もの神からの加護がある。王家からも、神殿からも、狙われるのは目に見えている。」
「その通りだな。だが、なぜ?」
「ロートルテ辺境伯にはお分かりかと思いますが、ノアは洗礼式後の家族会議で、冒険者になると言いました。」
「なっ!!」
侯爵家の方々から、声が上がる。
「それは・・・それがいいでしょうね。」
「エマにも分かるように説明していましたよ。本人が。」
「え!?」
リートルテ辺境伯が目を丸くする。
「本当です。騎士でもと言ったリアムに、僕は強い。騎士の雇用主は国だ。国が戦争をすると言ったら、駆り出される。無用な争いは弱者が被害にあう。人を助けたいのに、脅威になるようなことはしたくない。だから、冒険者になる。とね。ハッキリと。」
「ほう。そうか・・・5歳にして、そこまで考えられるのか。当主に・・・」
と侯爵が言いかけたところを、私は手で制した。
「失礼。リアムも優秀なんです。ノアが神童なだけで。それに、リアムが次期当主交代を持ちかけたとき、ノアは断固拒否した。自由がいいと。貴族籍も早く抜かねば、他の者が強さを知り、戦争を仕掛けるのではと危惧しています。」
「そこまで・・・わかった。我が家は、全力で防波堤になろう!」
と侯爵の口から出たところで、他の家も否やはないと言ってくれた。
これで、ノアの件はひとまず安心だ。
我が家でも、対策は必要だが・・・
こんなに長くなるとは、自分でも思っておりませんでした。
下手だな・・・と反省しています。
以後、簡単にまとめていけるよう、努力していきますので、今回はご容赦ください。
父視点、今回で終了です。
もうしばし、お付き合いください。
____________________
私がやるべきことが、また増えた。
だが、これは最優先事項だ。
早急に取り掛かろう。
まずは、このパーティーの後に当主を集め、ノアの守りを固めること。
王家や教会に取られることは避けなければならない。
無理やり取り上げられることはないと言ったが、全くないわけでもないからな。
言葉巧みに取り入るかもしれぬ。
もう一つはリアムの再教育。
これは明日以降に調整しよう。
まったくもって、ノアの言う通りだ。
冒険者がいなければ成り立たぬのに、あんな風に思っていては、冒険者も騎士にも悪影響だ。
こんな風に忙しくなったときは、若くて良かったなとつくづく思う。
_____________________
そして現在。
パーティーが終わり、子供たちも、妻たちも下がらせ、今は当主のみで集まっている。
居るのは、各家の当主とその執事1人のみ。
例外として、もうすぐ世代交代があると報告のあった侯爵家だけ、次期当主と、その執事もいる。
茶を運んできたメイドも下がらせ、防音魔法をかけた。
皆、何の話かはおおかた予想しているだろう。
ノアがパーティーの挨拶でやらかしたからな。
「夜分に集まってもらい、申し訳ないです。早急に話しがしたくて、集まってもらいました。」
侯爵もいるので、皆に向けて話すときは、今回は敬語で話す。
「それは、ノア様のことかね?」
侯爵が口火を切る。
「はい。」
「そうでしょうね。あの受け答え、あれは誰かが用意したものですか?」
用意すなら、5歳の洗礼式終えたばかりの子供に、あんな難しいものはまず用意しない。
「いいえ。添削さえも誰もしていない。正真正銘、ノアが自分で考えたものだ。」
「そんなことありえるのですか・・・」
その後、私はノアの偉業の数々を話した。
1歳にして、会話が成り立ったこと。
4歳には、初級魔法を使えていたこと。
算術は、新しい解き方を見付けていることや、学園で習うようなとこはすでに覚えていること。
洗礼式での、粒子や光のこと。フェンリルと契約したこと、などなど・・・
話していて、頭痛がしてきた。
皆は驚きっぱなしだ。
「そして、皆様にはノアを守ることに協力していただきたいのです。この偉業だけでも狙われそうなのに、フェンリルと契約し、2人もの神からの加護がある。王家からも、神殿からも、狙われるのは目に見えている。」
「その通りだな。だが、なぜ?」
「ロートルテ辺境伯にはお分かりかと思いますが、ノアは洗礼式後の家族会議で、冒険者になると言いました。」
「なっ!!」
侯爵家の方々から、声が上がる。
「それは・・・それがいいでしょうね。」
「エマにも分かるように説明していましたよ。本人が。」
「え!?」
リートルテ辺境伯が目を丸くする。
「本当です。騎士でもと言ったリアムに、僕は強い。騎士の雇用主は国だ。国が戦争をすると言ったら、駆り出される。無用な争いは弱者が被害にあう。人を助けたいのに、脅威になるようなことはしたくない。だから、冒険者になる。とね。ハッキリと。」
「ほう。そうか・・・5歳にして、そこまで考えられるのか。当主に・・・」
と侯爵が言いかけたところを、私は手で制した。
「失礼。リアムも優秀なんです。ノアが神童なだけで。それに、リアムが次期当主交代を持ちかけたとき、ノアは断固拒否した。自由がいいと。貴族籍も早く抜かねば、他の者が強さを知り、戦争を仕掛けるのではと危惧しています。」
「そこまで・・・わかった。我が家は、全力で防波堤になろう!」
と侯爵の口から出たところで、他の家も否やはないと言ってくれた。
これで、ノアの件はひとまず安心だ。
我が家でも、対策は必要だが・・・
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