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4章
62.魔物との戦争 城ケ崎零編
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澪達が悪魔たちと戦う1時間ほど前。
その頃零は、走り続けていた。その間にモンスターもかなりの数いたため、かなり戦闘続きになっていた。
「ふう。かなり敵が多いな」
「そうですね」
「これである程度は、片付いたね。夜の確信に行こうか。リリ」
「はい」
零は、考える。この場に、本当に夜の完成形が居るのかについて……。
「零!敵が来ます」
「なっ」
零の体が横に吹き飛ぶ。それと同時にリリも急停止して、吹き飛ばした人間との間合いを詰める。
「おっ。君は、早いね」
「零から離れろおお」
「へー。この子は零というんだ」
リリの抜いた剣を、その女は素手で弾く。弾かれたリリは驚くが、すぐに二撃目につなげる。
「うん。君から、夜の気配が感じる」
「-ッ」
リリの表情が曇る。それが、相手にとって嬉しい状況になる。
「ガハッ」
相手の回し蹴りで、リリの体が簡単に吹き飛ぶ。吹き飛んだリリの体は、近くのマンションの壁を突き破りマンション内の壁に激突して止まる。
「あれ。簡単に吹き飛んじゃった」
「リリに何をしたあああああ」
零が、怒りに任せて突撃をする。
「へぇー。君まだ動けるんだああ」
「今の一撃はやっぱり、防ぐよねぇぇぇ」
零の顔が引きつりながら、笑う。笑いながら剣を振るった。だがそれは当たらない。女は笑いながらよける。
「その程度で、私の首は取れないよ」
「だろうな。なんで僕の目の前には、こんな化け物が揃うんだろうな」
「……。どういうことかしら?」
「リリ」
零が叫ぶ。それと同時にリリは零の背後に立っていた。零の顔が笑う。
「吸え。リリ」
その言葉と同時に、リリが零の首元に噛みつく。
「吸血……。なるほど…」
女は何かに気が付く。そして、女がバックステップで距離を取る。だが、その距離をリリは一瞬で詰めてきた。
「さっきと…動きが違う……。これが、ヴァンパイア」
「さあ、邪魔をする君は死のうか。夜叉」
それと同時に、女の体が吹き飛ぶ。
「ガハッ」
吹き飛んだからだが、マンションの壁で激突して、口から吐血をする。
「あなたは、私の逆鱗に触れた。死んで当然よ」
「ははっ…」
女の顔が引きつる。死を前にした人間は、死に対する恐怖に駆られる。
「もう。だから言ったでしょ。マミア」
「誰?」
リリが声をした方を見ると同時に、零が間に入る。
「ぐおっ。重……」
「あれ?君は後方支援者じゃなかったのかな?」
「誰だ貴様」
その言葉に目の前の女が目を開く。そして微笑みながら、後ろに飛び間合いを作り、自己紹介を始める。
「私は、真王教団枢機卿メアと申します。以後お見知りおきを」
「枢機卿だと……」
零は、動揺する。枢機卿と言えば、真王教団最高幹部の一角の名だからだ。
「うーん。ヴァンパイアもいるのか……。戦いたいところはあるけど…。マミアは死なせたくないしなー」
「零」
「ああ」
メアは、考えていた。その間にリリと零が、意思疎通を図る。そして、零が、メアとの間合いを一気に詰める。
「もらった」
「うん」
零の不意打ちの剣の一撃を、メアは素手で弾く。
「くそ」
「やっぱ、君の攻撃は不思議だ」
「零」
リリが後ろから、攻撃を仕掛ける。飛ぶ斬撃に見せるため「朧月夜」を行う。霞んだ世界からの一撃。だがそれを、メアは両手で防いで見せる。
「なるほど……。これは、面倒な話になってくるな」
メアは何かを覚悟する。それと同時に、リリは夜叉で間合いを詰める。夜叉は鬼の一撃を誇る力を放てる。だから、これでメアの防御を突破しようと考えた。
だが、メアの行動はリリ達の考えを上回った。メアは、マミアを抱きかかえ逃げ始めたからだ。
「この場合は、一旦逃げるに限るね。でも、君たちは覚えておくよ。零とリリ」
リリ達は。メアを追うことができなかった。それだけ、メアの存在は危険なものだった。
「あれは、やばいね」
「ああ。こりゃあ。夜って、本当に何だろうな」
それでも、零達は歩み続ける。真相を追い求めて……。
その頃零は、走り続けていた。その間にモンスターもかなりの数いたため、かなり戦闘続きになっていた。
「ふう。かなり敵が多いな」
「そうですね」
「これである程度は、片付いたね。夜の確信に行こうか。リリ」
「はい」
零は、考える。この場に、本当に夜の完成形が居るのかについて……。
「零!敵が来ます」
「なっ」
零の体が横に吹き飛ぶ。それと同時にリリも急停止して、吹き飛ばした人間との間合いを詰める。
「おっ。君は、早いね」
「零から離れろおお」
「へー。この子は零というんだ」
リリの抜いた剣を、その女は素手で弾く。弾かれたリリは驚くが、すぐに二撃目につなげる。
「うん。君から、夜の気配が感じる」
「-ッ」
リリの表情が曇る。それが、相手にとって嬉しい状況になる。
「ガハッ」
相手の回し蹴りで、リリの体が簡単に吹き飛ぶ。吹き飛んだリリの体は、近くのマンションの壁を突き破りマンション内の壁に激突して止まる。
「あれ。簡単に吹き飛んじゃった」
「リリに何をしたあああああ」
零が、怒りに任せて突撃をする。
「へぇー。君まだ動けるんだああ」
「今の一撃はやっぱり、防ぐよねぇぇぇ」
零の顔が引きつりながら、笑う。笑いながら剣を振るった。だがそれは当たらない。女は笑いながらよける。
「その程度で、私の首は取れないよ」
「だろうな。なんで僕の目の前には、こんな化け物が揃うんだろうな」
「……。どういうことかしら?」
「リリ」
零が叫ぶ。それと同時にリリは零の背後に立っていた。零の顔が笑う。
「吸え。リリ」
その言葉と同時に、リリが零の首元に噛みつく。
「吸血……。なるほど…」
女は何かに気が付く。そして、女がバックステップで距離を取る。だが、その距離をリリは一瞬で詰めてきた。
「さっきと…動きが違う……。これが、ヴァンパイア」
「さあ、邪魔をする君は死のうか。夜叉」
それと同時に、女の体が吹き飛ぶ。
「ガハッ」
吹き飛んだからだが、マンションの壁で激突して、口から吐血をする。
「あなたは、私の逆鱗に触れた。死んで当然よ」
「ははっ…」
女の顔が引きつる。死を前にした人間は、死に対する恐怖に駆られる。
「もう。だから言ったでしょ。マミア」
「誰?」
リリが声をした方を見ると同時に、零が間に入る。
「ぐおっ。重……」
「あれ?君は後方支援者じゃなかったのかな?」
「誰だ貴様」
その言葉に目の前の女が目を開く。そして微笑みながら、後ろに飛び間合いを作り、自己紹介を始める。
「私は、真王教団枢機卿メアと申します。以後お見知りおきを」
「枢機卿だと……」
零は、動揺する。枢機卿と言えば、真王教団最高幹部の一角の名だからだ。
「うーん。ヴァンパイアもいるのか……。戦いたいところはあるけど…。マミアは死なせたくないしなー」
「零」
「ああ」
メアは、考えていた。その間にリリと零が、意思疎通を図る。そして、零が、メアとの間合いを一気に詰める。
「もらった」
「うん」
零の不意打ちの剣の一撃を、メアは素手で弾く。
「くそ」
「やっぱ、君の攻撃は不思議だ」
「零」
リリが後ろから、攻撃を仕掛ける。飛ぶ斬撃に見せるため「朧月夜」を行う。霞んだ世界からの一撃。だがそれを、メアは両手で防いで見せる。
「なるほど……。これは、面倒な話になってくるな」
メアは何かを覚悟する。それと同時に、リリは夜叉で間合いを詰める。夜叉は鬼の一撃を誇る力を放てる。だから、これでメアの防御を突破しようと考えた。
だが、メアの行動はリリ達の考えを上回った。メアは、マミアを抱きかかえ逃げ始めたからだ。
「この場合は、一旦逃げるに限るね。でも、君たちは覚えておくよ。零とリリ」
リリ達は。メアを追うことができなかった。それだけ、メアの存在は危険なものだった。
「あれは、やばいね」
「ああ。こりゃあ。夜って、本当に何だろうな」
それでも、零達は歩み続ける。真相を追い求めて……。
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