泣き虫狼と優しいウサギ 溺愛BL

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8話 傷 (レイド視点)

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・レイド視点・





美しい銀髪を優しく手で撫でる。ノアールは可愛らしい寝息を立てて、ぐっすりと眠っていた。


「…可哀想に」

脱衣場でノアールの服を脱がせた時のことを思い出し、つい声に出してしまう。ノアールの体には最近出来たような切り傷や打撲、古傷が沢山着いていた。

きっとオークションに売られる前の場所で付けられたのだろう。鼻の傷も、きっとそこでだ。

そっと、起こさないようにノアールの鼻の古傷を指でなぞる。
体も痩せていて、抱き上げた時とても軽かった。これからは毎日、美味しいものを食べらせてあげよう。


そっとノアールの頬を撫でる

「おやすみノアール…俺の可愛い子犬」






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