22 / 50
刺客
五人の旅路
しおりを挟む
「さぁ、シーフ!僕の研究の贄となって下さい!」
「もう勘弁してくれよぉ!!」
もう何度聞いたか分からない、シーフとエモのやり取りを尻目に、ロク達三人は訓練を続けていた。
「違うわね……。もっとこう……どうすればいいのかしら……。」
「アイン、魔力を練る時はお腹に力をいれる……です」
「腹に力を入れる……。分かんねーよー!」
ヘンリエッタはアインに魔法を教え、ロクは一人で時詠みの研究をしていた。
「もしかしたらアインは一生かけても魔法使えない……です」
「なんでだよー!それじゃフローリア倒せないじゃんかよー!」
ヘンリエッタの判断に、アインは抗議する。
「無理なものは仕方ない……です」
「じゃあどうするんだよー!シーフとエモに魔道具でも作ってもらうのかよー!」
「「なにっ!?」」
アインの言葉に反応するエモとシーフ。
「何ですかそれはっ!とても魅力的ですね!是非それをやらせてください!」
流石はマッドサイエンティスト。この話に食い付いてきた。
「なかなかに興味深いじゃないか……。俺でいいならいくらでも作るぞ?」
一方シーフも、伊達に魔道具を作っていないのでこの話に反応を見せた。
「二人が魔道具作ってくれたら、あたしも魔法を使えるかもしれないのになー」
アインは煽るように言う。二人は興味深そうに、目を光らせた。
「あー、誰かそんな便利な道具を作ってくれないかなー!」
「「俺に(僕に)その魔道具を作らせてくれ(下さい)!!」」
とうとう二人は、魔道具作成に買ってでた。
「さぁ、シーフ!協力して最高の物を作ろうではありませんか!」
「おう、そうだな!」
二人は固い握手を結んだ。その片隅のロクはというと……。
「いえ……こうじゃ無いわね……。一体どうすればいいの?」
研究に没頭していて、会話に気付いていなかった。
────研究室────
「シーフ、魔法ギミックは組み終えましたか!?」
「まだだ!今やってる!」
二人は魔道具作成をしていた。
「魔道具の形を決めましょう。僕はリングにして、直ぐに発動できるようにしたらいいと思うのですが……」
「あぁ、俺もそれがいいと思うぞ。後は魔法ギミックを早く組み終えないと……」
「そうですね。僕は風と火。それと闇をするので、シーフは他のをやって下さい」
「分かった」
エモとシーフは、魔道具に魔法発動用のギミックを組み込み始めた。魔法ギミックは、属性の耐性や属性攻撃を因子の状態にした物だ。これによって、少ない容量で多くの魔法を使えるようにしているという。
「さぁ、最後の仕上げですね」
「あぁ……。時詠みの力で、ギミックを魔道具に固定させるんだな?」
「えぇ……。でも、今の時詠みじゃそれはできない……」
「どうしたものか……」
二人の合作魔道具の作成は、難航し始めた……。
「もう勘弁してくれよぉ!!」
もう何度聞いたか分からない、シーフとエモのやり取りを尻目に、ロク達三人は訓練を続けていた。
「違うわね……。もっとこう……どうすればいいのかしら……。」
「アイン、魔力を練る時はお腹に力をいれる……です」
「腹に力を入れる……。分かんねーよー!」
ヘンリエッタはアインに魔法を教え、ロクは一人で時詠みの研究をしていた。
「もしかしたらアインは一生かけても魔法使えない……です」
「なんでだよー!それじゃフローリア倒せないじゃんかよー!」
ヘンリエッタの判断に、アインは抗議する。
「無理なものは仕方ない……です」
「じゃあどうするんだよー!シーフとエモに魔道具でも作ってもらうのかよー!」
「「なにっ!?」」
アインの言葉に反応するエモとシーフ。
「何ですかそれはっ!とても魅力的ですね!是非それをやらせてください!」
流石はマッドサイエンティスト。この話に食い付いてきた。
「なかなかに興味深いじゃないか……。俺でいいならいくらでも作るぞ?」
一方シーフも、伊達に魔道具を作っていないのでこの話に反応を見せた。
「二人が魔道具作ってくれたら、あたしも魔法を使えるかもしれないのになー」
アインは煽るように言う。二人は興味深そうに、目を光らせた。
「あー、誰かそんな便利な道具を作ってくれないかなー!」
「「俺に(僕に)その魔道具を作らせてくれ(下さい)!!」」
とうとう二人は、魔道具作成に買ってでた。
「さぁ、シーフ!協力して最高の物を作ろうではありませんか!」
「おう、そうだな!」
二人は固い握手を結んだ。その片隅のロクはというと……。
「いえ……こうじゃ無いわね……。一体どうすればいいの?」
研究に没頭していて、会話に気付いていなかった。
────研究室────
「シーフ、魔法ギミックは組み終えましたか!?」
「まだだ!今やってる!」
二人は魔道具作成をしていた。
「魔道具の形を決めましょう。僕はリングにして、直ぐに発動できるようにしたらいいと思うのですが……」
「あぁ、俺もそれがいいと思うぞ。後は魔法ギミックを早く組み終えないと……」
「そうですね。僕は風と火。それと闇をするので、シーフは他のをやって下さい」
「分かった」
エモとシーフは、魔道具に魔法発動用のギミックを組み込み始めた。魔法ギミックは、属性の耐性や属性攻撃を因子の状態にした物だ。これによって、少ない容量で多くの魔法を使えるようにしているという。
「さぁ、最後の仕上げですね」
「あぁ……。時詠みの力で、ギミックを魔道具に固定させるんだな?」
「えぇ……。でも、今の時詠みじゃそれはできない……」
「どうしたものか……」
二人の合作魔道具の作成は、難航し始めた……。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
嵌められ勇者のRedo Life
綾部 響
ファンタジー
魔族の王「魔王」との戦いに敗れた「職業 勇者」アレックス。
記録して再挑戦出来ると思っていたにも関わらず、仲間の裏切りにあい15年も前から再びやり直す羽目に!
人界最強クラスにあった彼は、何の力ももたない貧弱な15歳の少年となり途方に暮れる。
そんなアレックスを哀れに思った女神フィーナが、温情で彼に他愛もないスキルを与えた……はずだったのだが。
そのスキルがそれからの彼の人生と……世界の命運を変える!?
はい、響さんワールド全開のファンタジー小説です。
※この作品は、「小説家になろう」「エブリスタ」「ノベルアッププラス」「小説家になろう」にも公開しております。
※この作品には、キャッキャウフフにいや~んなシーンは……殆ど出てきません。……ええ、殆どね!
※いうまでも無く、この作品はフィクションです。登場する人物や団体、アイテムやら武器防具に魔法、スキル、その他の様々な事に置いて、すでに実在するそれらとは何ら関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる