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ヘンリエッタ・エヴァーガーデン
街の防衛
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「この街に魔族……です。攻めてくる……です。急がないと全員死ぬ……です」
「行くぞ!ロク!!」
「分かっているわよ!!」
「加勢する……です!!」
こうしてヘンリエッタ、ロク、シーフを主軸とした、街の防衛が始まった。
「おいおい……こいつが魔族かよ」
「えぇ、そうよ」
シーフは魔族を見て率直な感想を言葉にする。
「聞いてた以上に脳筋っぽいな……」
「知能はそこまでないわ。さっさと片付けちゃいましょう」
「分かった!」
互いに少し距離を取り、魔族と交戦する二人。
「二人して私を無いもの扱い……です。酷い……です」
そう言って街全体に風の防御を張るヘンリエッタ。
「無詠唱かよ……。さすがロクと一緒に戦ってたやつだな……」
「すごいでしょ……です」
褒めて欲しそうにない胸を張るヘンリエッタ。こういう所は、ロクに少しだけ似ている。
「だが、風の防衛もいつまで保つか分からない。それに、防御を張る前に街の中に魔族が入ってきている。おい、ロク!この街には国の三分の一の人が住んでいる!ここで守りきらないと国は壊滅寸前まで陥るぞ!!」
「防衛している途中に余所見とは随分と生意気になったものね、シーフ!だけど、それは少し不味いわね!対象をこの街の中の者全員に絞って、時留めをしましょう!それから人だけを戻すわよ!」
「分かった!」
「「対象 街全体時留め」」
その瞬間、街全体の時が止まる。
「あぶねぇ…」
「まだ終わっていないわ!!街の中に魔族が入ってきているのよ!油断しないで!!」
「っ!?分かった!!」
よく見れば、街の外にいた魔族達がぞろぞろと入ってきている。それからは、時を止めた魔族と、街に入ってきた魔族の抹消を繰り返した。
「ロク、そっちいった……です」
「えぇ!シーフ、そっちに二体!」
「おう!ヘンリエッタ、防御の強化頼む!」
「わかった……です」
延々と、魔族の抹消を繰り返す。ヘンリエッタは、戦いには参加せず、街に防衛魔法をかけている。
「二人とも、魔族が少なくなってきた……です」
「おう!」
「ええ!」
二人は最後の踏ん張りを見せる。
「あと二体……です」
「丁度魔力が無くなってきたところだ……あぶねぇな」
「これぐらいで音を上げるとは……。フローリアはもっと手強いわよ?」
「それよりも魔族に集中して……です」
「「分かっている!!」」
二人は最後の一体ずつを倒した。
「「「やっと終わり……(です)」」」
三人の意見がシンクロした。その時ロクが声を上げた。
「まだよ!街の人達が戻っていないわ!」
「……でも」
「でも……です」
二人は腰を下ろす。二人の言いたい事が伝わったのか、ロクも腰を下ろす。
「「「魔力がない……(です)」」」
三人の意見がまたもシンクロしたところで、皆輪になって寝てしまった。
「「「明日でいいや……(です)」」」
次の日、無事に時間が戻った街の人達は、一日分の記憶が無くなっていたという……。
「行くぞ!ロク!!」
「分かっているわよ!!」
「加勢する……です!!」
こうしてヘンリエッタ、ロク、シーフを主軸とした、街の防衛が始まった。
「おいおい……こいつが魔族かよ」
「えぇ、そうよ」
シーフは魔族を見て率直な感想を言葉にする。
「聞いてた以上に脳筋っぽいな……」
「知能はそこまでないわ。さっさと片付けちゃいましょう」
「分かった!」
互いに少し距離を取り、魔族と交戦する二人。
「二人して私を無いもの扱い……です。酷い……です」
そう言って街全体に風の防御を張るヘンリエッタ。
「無詠唱かよ……。さすがロクと一緒に戦ってたやつだな……」
「すごいでしょ……です」
褒めて欲しそうにない胸を張るヘンリエッタ。こういう所は、ロクに少しだけ似ている。
「だが、風の防衛もいつまで保つか分からない。それに、防御を張る前に街の中に魔族が入ってきている。おい、ロク!この街には国の三分の一の人が住んでいる!ここで守りきらないと国は壊滅寸前まで陥るぞ!!」
「防衛している途中に余所見とは随分と生意気になったものね、シーフ!だけど、それは少し不味いわね!対象をこの街の中の者全員に絞って、時留めをしましょう!それから人だけを戻すわよ!」
「分かった!」
「「対象 街全体時留め」」
その瞬間、街全体の時が止まる。
「あぶねぇ…」
「まだ終わっていないわ!!街の中に魔族が入ってきているのよ!油断しないで!!」
「っ!?分かった!!」
よく見れば、街の外にいた魔族達がぞろぞろと入ってきている。それからは、時を止めた魔族と、街に入ってきた魔族の抹消を繰り返した。
「ロク、そっちいった……です」
「えぇ!シーフ、そっちに二体!」
「おう!ヘンリエッタ、防御の強化頼む!」
「わかった……です」
延々と、魔族の抹消を繰り返す。ヘンリエッタは、戦いには参加せず、街に防衛魔法をかけている。
「二人とも、魔族が少なくなってきた……です」
「おう!」
「ええ!」
二人は最後の踏ん張りを見せる。
「あと二体……です」
「丁度魔力が無くなってきたところだ……あぶねぇな」
「これぐらいで音を上げるとは……。フローリアはもっと手強いわよ?」
「それよりも魔族に集中して……です」
「「分かっている!!」」
二人は最後の一体ずつを倒した。
「「「やっと終わり……(です)」」」
三人の意見がシンクロした。その時ロクが声を上げた。
「まだよ!街の人達が戻っていないわ!」
「……でも」
「でも……です」
二人は腰を下ろす。二人の言いたい事が伝わったのか、ロクも腰を下ろす。
「「「魔力がない……(です)」」」
三人の意見がまたもシンクロしたところで、皆輪になって寝てしまった。
「「「明日でいいや……(です)」」」
次の日、無事に時間が戻った街の人達は、一日分の記憶が無くなっていたという……。
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