1 / 67
【序 章】惑星奪還作戦&ハロウィンの魔法に掛かった夜
しおりを挟む
「さあこい、魔族ども! 人間は一度は死ぬもんだ」。
何時だって大気圏外からの降下は体に震えがやって来る。
それは小隊軍曹になった今も、新兵の頃、初めて降下した時と同じだ。
バトルアーマー(battle armor:戦闘鎧)を着ちゃいるが、魔族が放つ強力なサイコビーム(破壊光線)に当たれば紙屑が発火する様に燃え上がる。
そうなれば名も知れぬ英霊として名を連ねる事になる。
魔族の巣窟になっている星に降下するぐらいだったら、死を掛けたロシアンルーレットをする方がいい。
何せ小隊のアーマー隊が一度の降下で半数は地上に付く前に塵に帰るのだから・・・。
ロシアンルーレットで、死神を引く確率は六分の一だが、この大気圏外からのダイブは二分の一、確率は50%だ。
小隊の半数は一度の降下で命を落とす事になる。
「アーマー隊の戦士達よ!
これよりM305惑星奪還作戦を開始する。
我らアーマー隊は銀河連合のエリート集団だ!
戦士としての誇りを忘れることなく、名を高めよ!
銀河に生きる同胞のために、この奪還作戦で魔族の拠点を破壊する!
命を惜しむな! いいか、お前達、死を恐れるな!
貴様らの名は、この俺が必ず墓標に刻んでやる!
よいか、我に続け!」
大隊長が士気を鼓舞し、宇宙揚陸艦の降下口から飛び出した。
それを合図に、この奪還作戦に参加した無数の揚陸艦からもバトルアーマー達がダイブ(dive:飛び込む)を始めた。それはさながら、この星の夜空に降り注ぐ流星群の様だ。
だが、それを魔族陣営の防空用サイコビームが、次々と狙い撃ち塵に変えていく。
俺の隣の新兵から小刻みに震えが伝わってくる。
彼女は体こそ大人だが、クローン戦士として培養する試験管から出て間もないから無理もない。
小隊長の俺でさえ、震えが止まらないのだから・・・。
俺の小隊の順番が回って来た。
「Good luck(幸運を祈る)」
*********************************************************
【ハロウィンの魔法に掛かった夜】
「・・・」俺は夢から醒めた。
何故か、このところ同じ夢を見ていた。
降下兵の少女の顔が、頭から離れない。
夢とは何時も不可解なものだが、まるで本当に現実に体験している様にリアルに感じた。
それも当然の事かも知れない。何故なら自身が、前世で体験した事だから・・・。
しかし、当然の事ながらその事を知る由もない。
この夢は、これから彼の身に起こる出来事を暗示していた。
始まりとも言える事件は大都会東京が、ハロウィンの魔法に掛かった夜に起こった。
この日、昼過ぎから東京センター街では学校帰りの学生が目立ち始め、やがて、ごった返った人込みに、それぞれが好き勝手なコスプレをした若者や露出の多いバニーガール姿に仮装をした女の子たち、それに上半身裸になって酒を飲み、大声で騒ぐ外国人達も散見される様になった。
夜が深まるにつれ、渋谷のスクランブル交差点でも、仮装した大勢の若者らが集まり熱気に包まれた。
渋谷やハチ公前のナンパスポットでは顔が普通レベルのナンパ男子でも、あしらわれるのを承知で、女の子を狙って蠢く姿が目に付いた。
そんな賑やかな大通りから少し路地裏に入ると、円山町エリアに入り、雰囲気がガラリと変わる。
そこはラブホテル街になり怪しげな雰囲気が漂うネオン街が広がる。
ハロウィンの魔法に掛かり浮かれ盛り上がったカップル達は、一夜限りの愛の逢瀬を楽しむため、路地裏のホテルに吸い込まれる姿が多く見受けられた。
「村主(すぐり)ちゃん、大丈夫かい?
少し飲み過ぎたのかな・・・この先で休んでいこう・・・♡」
「うふふ・・・何処に、いくのかな?」
「ほんの少し先、ネオンの奇麗なところさ」
「いゃ~ね私達、まだ知り合ったばかりじゃないの・・・」
「ねえ、そんなこと言わずに、いいだろう、今夜、二人の思い出を作りたいんだ」
男は茶髪で耳にピアスをしているが、スラリとした体形で、スーツ映えしている。
歌舞伎町で働くホストの様にも見える。
如何にも軽そう男はショットバーで知り合ったナイスバディの彼女が、飲んでいるカクテルに媚薬(びやく:惚れ薬)を入れ、巧みに口説きホテルに連れ込もうとしていた。
「うひひ・・・今日は上玉GETだ、この子は、いいオッパイしてそうだ」チャラ男が、ほくそ笑んだ。
その時だった。
突然、外灯の光から外れた目の前の暗闇が、裂けた様に見えた。
「ギギィ ギギィー 」
「ちょっと待って、あれ何なの・・・?」
「え・・・何が? ん・・・何だ?何だ? うわ~化け物だ」
「誰か、助けてくれ・・・」
「ぎゃー」
後にハロウイン猟奇殺人と呼ばれた殺人事件は、こうして何の前触れもなく唐突に起こった。
死体は未明、夜が明けきらない頃、偶々近くを通り掛かったホテルの従業員によって発見された。
通報を受けて、警視庁捜査隊、通称、機捜が、初動捜査を行うため犯罪現場に急行したが、そこには頭部がない男女が不自然に重なり合っていた。
死体は手足の肉が欠損、胴体には深い傷跡があり、切断部は鋭利な刃物ではなく、何かの大きな力で引き抜いたとしか考えられないものだった。
場慣れしている捜査員も思わず顔を背ける様な凄惨な殺人である。
本事件は殺人や強盗など凶悪犯を担当する捜査一課が、機捜からの連絡を受け動きだしたが、この事件の猟奇的と言える異常性から、一課を応援する形で、隠密裏に結城凛太朗(ゆうきりんたろう)が所属する特殊捜査班に出動命令が下されることになった。
凛太朗達特殊班が現場に到着した時には既に害者は検死に回されていたが、鑑識から提供を受けた現場写真は事件の凄惨さを物語っていた。
「やまさん、凶器は何でしょうか・・・どんな刃物を使ったら、こんな傷口になるんですかね?
明らかに人間離れした力で、首根っこを引き抜いたとしか思えないんですが・・・それに肉が欠損している」
「何を言っている。人間じゃないとしたら、何だと言うんだ・・・あれこれ憶測でものを言うんじゃない。
そんなことより現場を、もう一度、徹底的に調べて、手掛かりを探すんだ。
いいか、事件は会議室で起こるんじゃない、現場で起こるんだ。
必ず現場は何かを語り掛けてくれる筈だ・・・それに猟奇殺人と決まった訳ではない、怨恨の筋もある。地道な聞き込みが捜査の鉄則だ。分かったか・・・」
やまさんと呼ばれたベテランの捜査官は凄惨な殺人現場を見て、苛立ちを隠さず若手の刑事の質問を遮った。
年配の刑事は名前を山岡良治と言い、交番勤務から人一倍努力して念願のデカになった苦労人である。
彼の性格は生真面目で曲がった事がめっぽう嫌い、どちらかと言えば足で稼ぐデカ根性の持ち主だ。
特殊捜査班はハイジャック、爆破事件、それに新な任務として、このところ頻繫に起こっている猟奇殺人などに対処するために最近、新設された部署である。
従って、高度な科学知識・捜査技術に精通し、また格闘技に優れたエキスパートの役割を求められる部署なので、彼の様な昔ながらの気質を持ったデカは、どちらかと言えばミスマッチの人事に違いない。
彼は元々、強行犯を扱う捜査一課に所属していている刑事だったが、経験を買われ新設された特殊捜査班に班長補佐として、若手刑事の指導役として引き抜かれたのだ。
そんな昔ながらの気質を持つベテラン刑事とペアを組んでいるのが結城凛太朗だった。
老刑事が、よれよれのコートが似合うデカだとすれば、彼は、それとは対象的に背が高く、すらりとした体型に高級ブランドスーツをさり気なく着こなすスマートタイプの刑事だ。
だから、署内の若い婦人警官には秘かに彼を慕う者も多かった。
彼は名のある財閥の御曹司であり、親の後を継ぐという道もあったが、小さい時から好きだったアニメの名探偵コナンにあこがれて、敢えて親の反対を押し切り勘当同然になりながらも刑事になる道を選んだのだ。
とは言え成ろうと思ってデカになれるものではない。
通常刑事になるには交番勤務から始まり、五つの難関があると言われる。
『犯人の検挙数が多い・警察学校の成績が優秀である・拳銃の腕と格闘技に優れている。犯人を見抜く動物的な感がある。そして何よりも情熱ある』これらの条件が満たされなければ刑事にはなれない。
それが刑事は難関であるという所以であり、簡単に成ろうとしてなれないのだ。
だが、彼は若くして、花形の刑事に成れたのだから、やっかみを跳ね除けるだけの恵まれた才能と少しばかりの運があったに違いない。
刑事のタイプとしては相反する二人であったが、凛太朗は、熱血感の指導役としての先輩を尊敬していたし、老刑事もまた死に別れた息子の面影を見ているのか、見た目不釣り合いなコンビではあるが、意外と相棒と呼べる位、息が合って上手くいっている様である。
彼の所属する特殊捜査班は特殊事件捜査の秘匿性を保つために制服ではなく、スーツという出で立ちである。
当然、彼ら警察官は職務執行法に基づき執行権限に制約を受けるが、凶悪犯に対処するため、法で裁けない事件も彼らには隠密裏に対処することが許されている。
従って、脇には制服警官が標準的に携帯する38口径拳銃(リボルバー)とは違い、凶悪犯に対処するため対人用としては殺傷能力が高い軍用の9MM自動式拳銃をショルダーホルスターに収めていた。
何時だって大気圏外からの降下は体に震えがやって来る。
それは小隊軍曹になった今も、新兵の頃、初めて降下した時と同じだ。
バトルアーマー(battle armor:戦闘鎧)を着ちゃいるが、魔族が放つ強力なサイコビーム(破壊光線)に当たれば紙屑が発火する様に燃え上がる。
そうなれば名も知れぬ英霊として名を連ねる事になる。
魔族の巣窟になっている星に降下するぐらいだったら、死を掛けたロシアンルーレットをする方がいい。
何せ小隊のアーマー隊が一度の降下で半数は地上に付く前に塵に帰るのだから・・・。
ロシアンルーレットで、死神を引く確率は六分の一だが、この大気圏外からのダイブは二分の一、確率は50%だ。
小隊の半数は一度の降下で命を落とす事になる。
「アーマー隊の戦士達よ!
これよりM305惑星奪還作戦を開始する。
我らアーマー隊は銀河連合のエリート集団だ!
戦士としての誇りを忘れることなく、名を高めよ!
銀河に生きる同胞のために、この奪還作戦で魔族の拠点を破壊する!
命を惜しむな! いいか、お前達、死を恐れるな!
貴様らの名は、この俺が必ず墓標に刻んでやる!
よいか、我に続け!」
大隊長が士気を鼓舞し、宇宙揚陸艦の降下口から飛び出した。
それを合図に、この奪還作戦に参加した無数の揚陸艦からもバトルアーマー達がダイブ(dive:飛び込む)を始めた。それはさながら、この星の夜空に降り注ぐ流星群の様だ。
だが、それを魔族陣営の防空用サイコビームが、次々と狙い撃ち塵に変えていく。
俺の隣の新兵から小刻みに震えが伝わってくる。
彼女は体こそ大人だが、クローン戦士として培養する試験管から出て間もないから無理もない。
小隊長の俺でさえ、震えが止まらないのだから・・・。
俺の小隊の順番が回って来た。
「Good luck(幸運を祈る)」
*********************************************************
【ハロウィンの魔法に掛かった夜】
「・・・」俺は夢から醒めた。
何故か、このところ同じ夢を見ていた。
降下兵の少女の顔が、頭から離れない。
夢とは何時も不可解なものだが、まるで本当に現実に体験している様にリアルに感じた。
それも当然の事かも知れない。何故なら自身が、前世で体験した事だから・・・。
しかし、当然の事ながらその事を知る由もない。
この夢は、これから彼の身に起こる出来事を暗示していた。
始まりとも言える事件は大都会東京が、ハロウィンの魔法に掛かった夜に起こった。
この日、昼過ぎから東京センター街では学校帰りの学生が目立ち始め、やがて、ごった返った人込みに、それぞれが好き勝手なコスプレをした若者や露出の多いバニーガール姿に仮装をした女の子たち、それに上半身裸になって酒を飲み、大声で騒ぐ外国人達も散見される様になった。
夜が深まるにつれ、渋谷のスクランブル交差点でも、仮装した大勢の若者らが集まり熱気に包まれた。
渋谷やハチ公前のナンパスポットでは顔が普通レベルのナンパ男子でも、あしらわれるのを承知で、女の子を狙って蠢く姿が目に付いた。
そんな賑やかな大通りから少し路地裏に入ると、円山町エリアに入り、雰囲気がガラリと変わる。
そこはラブホテル街になり怪しげな雰囲気が漂うネオン街が広がる。
ハロウィンの魔法に掛かり浮かれ盛り上がったカップル達は、一夜限りの愛の逢瀬を楽しむため、路地裏のホテルに吸い込まれる姿が多く見受けられた。
「村主(すぐり)ちゃん、大丈夫かい?
少し飲み過ぎたのかな・・・この先で休んでいこう・・・♡」
「うふふ・・・何処に、いくのかな?」
「ほんの少し先、ネオンの奇麗なところさ」
「いゃ~ね私達、まだ知り合ったばかりじゃないの・・・」
「ねえ、そんなこと言わずに、いいだろう、今夜、二人の思い出を作りたいんだ」
男は茶髪で耳にピアスをしているが、スラリとした体形で、スーツ映えしている。
歌舞伎町で働くホストの様にも見える。
如何にも軽そう男はショットバーで知り合ったナイスバディの彼女が、飲んでいるカクテルに媚薬(びやく:惚れ薬)を入れ、巧みに口説きホテルに連れ込もうとしていた。
「うひひ・・・今日は上玉GETだ、この子は、いいオッパイしてそうだ」チャラ男が、ほくそ笑んだ。
その時だった。
突然、外灯の光から外れた目の前の暗闇が、裂けた様に見えた。
「ギギィ ギギィー 」
「ちょっと待って、あれ何なの・・・?」
「え・・・何が? ん・・・何だ?何だ? うわ~化け物だ」
「誰か、助けてくれ・・・」
「ぎゃー」
後にハロウイン猟奇殺人と呼ばれた殺人事件は、こうして何の前触れもなく唐突に起こった。
死体は未明、夜が明けきらない頃、偶々近くを通り掛かったホテルの従業員によって発見された。
通報を受けて、警視庁捜査隊、通称、機捜が、初動捜査を行うため犯罪現場に急行したが、そこには頭部がない男女が不自然に重なり合っていた。
死体は手足の肉が欠損、胴体には深い傷跡があり、切断部は鋭利な刃物ではなく、何かの大きな力で引き抜いたとしか考えられないものだった。
場慣れしている捜査員も思わず顔を背ける様な凄惨な殺人である。
本事件は殺人や強盗など凶悪犯を担当する捜査一課が、機捜からの連絡を受け動きだしたが、この事件の猟奇的と言える異常性から、一課を応援する形で、隠密裏に結城凛太朗(ゆうきりんたろう)が所属する特殊捜査班に出動命令が下されることになった。
凛太朗達特殊班が現場に到着した時には既に害者は検死に回されていたが、鑑識から提供を受けた現場写真は事件の凄惨さを物語っていた。
「やまさん、凶器は何でしょうか・・・どんな刃物を使ったら、こんな傷口になるんですかね?
明らかに人間離れした力で、首根っこを引き抜いたとしか思えないんですが・・・それに肉が欠損している」
「何を言っている。人間じゃないとしたら、何だと言うんだ・・・あれこれ憶測でものを言うんじゃない。
そんなことより現場を、もう一度、徹底的に調べて、手掛かりを探すんだ。
いいか、事件は会議室で起こるんじゃない、現場で起こるんだ。
必ず現場は何かを語り掛けてくれる筈だ・・・それに猟奇殺人と決まった訳ではない、怨恨の筋もある。地道な聞き込みが捜査の鉄則だ。分かったか・・・」
やまさんと呼ばれたベテランの捜査官は凄惨な殺人現場を見て、苛立ちを隠さず若手の刑事の質問を遮った。
年配の刑事は名前を山岡良治と言い、交番勤務から人一倍努力して念願のデカになった苦労人である。
彼の性格は生真面目で曲がった事がめっぽう嫌い、どちらかと言えば足で稼ぐデカ根性の持ち主だ。
特殊捜査班はハイジャック、爆破事件、それに新な任務として、このところ頻繫に起こっている猟奇殺人などに対処するために最近、新設された部署である。
従って、高度な科学知識・捜査技術に精通し、また格闘技に優れたエキスパートの役割を求められる部署なので、彼の様な昔ながらの気質を持ったデカは、どちらかと言えばミスマッチの人事に違いない。
彼は元々、強行犯を扱う捜査一課に所属していている刑事だったが、経験を買われ新設された特殊捜査班に班長補佐として、若手刑事の指導役として引き抜かれたのだ。
そんな昔ながらの気質を持つベテラン刑事とペアを組んでいるのが結城凛太朗だった。
老刑事が、よれよれのコートが似合うデカだとすれば、彼は、それとは対象的に背が高く、すらりとした体型に高級ブランドスーツをさり気なく着こなすスマートタイプの刑事だ。
だから、署内の若い婦人警官には秘かに彼を慕う者も多かった。
彼は名のある財閥の御曹司であり、親の後を継ぐという道もあったが、小さい時から好きだったアニメの名探偵コナンにあこがれて、敢えて親の反対を押し切り勘当同然になりながらも刑事になる道を選んだのだ。
とは言え成ろうと思ってデカになれるものではない。
通常刑事になるには交番勤務から始まり、五つの難関があると言われる。
『犯人の検挙数が多い・警察学校の成績が優秀である・拳銃の腕と格闘技に優れている。犯人を見抜く動物的な感がある。そして何よりも情熱ある』これらの条件が満たされなければ刑事にはなれない。
それが刑事は難関であるという所以であり、簡単に成ろうとしてなれないのだ。
だが、彼は若くして、花形の刑事に成れたのだから、やっかみを跳ね除けるだけの恵まれた才能と少しばかりの運があったに違いない。
刑事のタイプとしては相反する二人であったが、凛太朗は、熱血感の指導役としての先輩を尊敬していたし、老刑事もまた死に別れた息子の面影を見ているのか、見た目不釣り合いなコンビではあるが、意外と相棒と呼べる位、息が合って上手くいっている様である。
彼の所属する特殊捜査班は特殊事件捜査の秘匿性を保つために制服ではなく、スーツという出で立ちである。
当然、彼ら警察官は職務執行法に基づき執行権限に制約を受けるが、凶悪犯に対処するため、法で裁けない事件も彼らには隠密裏に対処することが許されている。
従って、脇には制服警官が標準的に携帯する38口径拳銃(リボルバー)とは違い、凶悪犯に対処するため対人用としては殺傷能力が高い軍用の9MM自動式拳銃をショルダーホルスターに収めていた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
異世界でタロと一緒に冒険者生活を始めました
ももがぶ
ファンタジー
俺「佐々木光太」二十六歳はある日気付けばタロに導かれ異世界へ来てしまった。
会社から帰宅してタロと一緒に散歩していたハズが気が付けば異世界で魔法をぶっ放していた。
タロは喋るし、俺は十二歳になりましたと言われるし、これからどうなるんだろう。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
配信者ルミ、バズる~超難関ダンジョンだと知らず、初級ダンジョンだと思ってクリアしてしまいました~
てるゆーぬ(旧名:てるゆ)
ファンタジー
女主人公です(主人公は恋愛しません)。18歳。ダンジョンのある現代社会で、探索者としてデビューしたルミは、ダンジョン配信を始めることにした。近くの町に初級ダンジョンがあると聞いてやってきたが、ルミが発見したのは超難関ダンジョンだった。しかしそうとは知らずに、ルミはダンジョン攻略を開始し、ハイランクの魔物たちを相手に無双する。その様子は全て生配信でネットに流され、SNSでバズりまくり、同接とチャンネル登録数は青天井に伸び続けるのだった。
水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?
ラララキヲ
ファンタジー
わたくしは出来損ない。
誰もが5属性の魔力を持って生まれてくるこの世界で、水の魔力だけしか持っていなかった欠陥品。
それでも、そんなわたくしでも侯爵家の血と伯爵家の血を引いている『血だけは価値のある女』。
水の魔力しかないわたくしは皆から無能と呼ばれた。平民さえもわたくしの事を馬鹿にする。
そんなわたくしでも期待されている事がある。
それは『子を生むこと』。
血は良いのだから次はまともな者が生まれてくるだろう、と期待されている。わたくしにはそれしか価値がないから……
政略結婚で決められた婚約者。
そんな婚約者と親しくする御令嬢。二人が愛し合っているのならわたくしはむしろ邪魔だと思い、わたくしは父に相談した。
婚約者の為にもわたくしが身を引くべきではないかと……
しかし……──
そんなわたくしはある日突然……本当に突然、前世の記憶を思い出した。
前世の記憶、前世の知識……
わたくしの頭は霧が晴れたかのように世界が突然広がった……
水魔法しか使えない出来損ない……
でも水は使える……
水……水分……液体…………
あら? なんだかなんでもできる気がするわ……?
そしてわたくしは、前世の雑な知識でわたくしを虐げた人たちに仕返しを始める……──
【※女性蔑視な発言が多々出てきますので嫌な方は注意して下さい】
【※知識の無い者がフワッとした知識で書いてますので『これは違う!』が許せない人は読まない方が良いです】
【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
1枚の金貨から変わる俺の異世界生活。26個の神の奇跡は俺をチート野郎にしてくれるはず‼
ベルピー
ファンタジー
この世界は5歳で全ての住民が神より神の祝福を得られる。そんな中、カインが授かった祝福は『アルファベット』という見た事も聞いた事もない祝福だった。
祝福を授かった時に現れる光は前代未聞の虹色⁉周りから多いに期待されるが、期待とは裏腹に、どんな祝福かもわからないまま、5年間を何事もなく過ごした。
10歳で冒険者になった時には、『無能の祝福』と呼ばれるようになった。
『無能の祝福』、『最低な能力値』、『最低な成長率』・・・
そんな中、カインは腐る事なく日々冒険者としてできる事を毎日こなしていた。
『おつかいクエスト』、『街の清掃』、『薬草採取』、『荷物持ち』、カインのできる内容は日銭を稼ぐだけで精一杯だったが、そんな時に1枚の金貨を手に入れたカインはそこから人生が変わった。
教会で1枚の金貨を寄付した事が始まりだった。前世の記憶を取り戻したカインは、神の奇跡を手に入れる為にお金を稼ぐ。お金を稼ぐ。お金を稼ぐ。
『戦闘民族君』、『未来の猫ロボット君』、『美少女戦士君』、『天空の城ラ君』、『風の谷君』などなど、様々な神の奇跡を手に入れる為、カインの冒険が始まった。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐@書籍発売中
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
超越者となったおっさんはマイペースに異世界を散策する
神尾優
ファンタジー
山田博(やまだひろし)42歳、独身は年齢制限十代の筈の勇者召喚に何故か選出され、そこで神様曰く大当たりのチートスキル【超越者】を引き当てる。他の勇者を大きく上回る力を手に入れた山田博は勇者の使命そっちのけで異世界の散策を始める。
他の作品の合間にノープランで書いている作品なのでストックが無くなった後は不規則投稿となります。1話の文字数はプロローグを除いて1000文字程です。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる