111 / 133
第九章 恋に先立つ失恋
第十三話 謙は亨る。
しおりを挟む
教室では、女子同士の会話があちこちで咲いている。
そんな中、紅子は独りになった。
ここ数日――昼食時に一冴はいなくなる。教室で食事を摂る仲間は菊花と梨恵しかいない。だが食事を終えると、用事があると言って菊花は教室を出ていったのだ。梨恵もまた、テニス部の打ち合わせがあるということで教室を出た。
紅子は窓へ目をやる。少し前まで蒼かった空が曇ってきていた。
独りでいることには慣れているはずだ。それなのに昨日も今日も全く慣れない。
一冴がいるかもしれないと思い、図書室へ向かう。
その途中だ――第一実習棟の窓に、見知らぬ教師と菊花の姿を見たのは。
指導されているのだろうかと心配に思う。だが、何もできないことに変わりはない。図書室へと紅子は歩みを進める。一冴に対してと同様に――自分は何もできない。
*
山吹から耳にしたことは菊花に動揺を与えた。
――いくらお祖父さまでも、畏れ多い。
しかし、そのような人間なのである。どのような人物であれ、どのような権威であれ、自分が愉しむためならば関係はない。だから蘭も踏みつぶしてしまう。
午後の授業が始まっても、そのことをずっと気にかけていた。
十分間休憩に入るたびに、ある人物についてスマートフォンで情報を集める。
放課後になると真っすぐ寮へ帰った。
自室に帰り、その人物について調べ続けた。
疑うわけではなかったが、山吹の言うことに間違いはないらしい。
もう一か月以上も前から、麦彦の悪だくみは計画されていた。
だが――タイミングの悪いことに、麦彦の意思とは関係なく蘭の人間関係は悪化している。しかも、関係悪化のきっかけは菊花が灯していたろうそくなのだ。その事実が良心を痛ませる。
紅子が帰ってきた。
そして、不安そうな眼差しを向ける。
「どしたん、菊花?」
「いや、別――」
不愛想な声に紅子は詰まった。気にかかることは多いのに尋ねられない。なので、代わりに別の話題を出す。
「あ、あの――校正はできてるかって――早月先輩が。」
「ああ――」
赤ペンとゲラをバッグから菊花は取り出す。
「忘れてた――ごめん。」
ゲラに赤を入れ始める。
だが、校正に集中しようとしても、蘭のことへと思考は常に逸れた。
このままでは蘭は傷つけられる。この学校はおろか、別の場所でさえ居場所がなくなってしまう。しかし、できることなどあるのか。あの蘭に対して、自分が何かする義理はない。だが――これは、他ならない自分の祖父がやろうとしていることだ。
麦彦を止めるべきか、見過ごすべきか。そもそも、麦彦は止められるのだろうか。
ゲラへと目を戻す。活字に赤を入れようとして、ふっと、思い浮かぶ光景があった。
――今の状況に似ている。
どうあれ、蘭とつき合うことはできない。それだけは明確に伝えなければならない。しかし、麦彦が用意した策略を逆に利用することによって、新しい未来を作ることはできないか。
――そのためにできることは。
ゲラを放置して考え込む。
そんな菊花を紅子は不安げに眺めた。
菊花は必死で考える。いくつものシナリオが浮かんでは消えた。その中で最も現実的な策略を探し出す。同時に、こんなことが可能なのだろうかとも思った。
夕食後、山吹にLIИEでメッセージを送る。そして、自分の考えについて相談した。山吹は、命令があれば協力すると返信する。だが、命令を下す菊花に自信がない――こんな作戦が上手くいくのか。
結局、その日、ゲラは手つかずのままだった。
翌日――登校したあとも、菊花は悩み続けた。
気分転換するように、授業の合間の休み時間に校正の続きを行なう。
しかし、タイムリミットは明日に迫っている。それまでに一冴と仲直りしなければならない。たとえ作戦を決行しないのだとしても、それは変わりがない。
三時間目の前の休憩時間――梨恵の席へと近づいた。
「梨恵――ちょっといい?」
梨恵は首をかしげる。
「何?」
「ここでは話しづらいことだから――」
そう言い、教室から梨恵を連れ出し、階段の陰へ移動した。
そして、要件を手短に話す――一冴との仲を修復する仲介について。
梨恵はほほえみ、分かった、任せて、と言った。
菊花はほっとする。一昨日も親身になって話を聴いてくれた――この友達が好きだ。一方、不快な色が一瞬だけその目に浮かんだことには気づかなかった。
一日の授業が終わり、再び放課後となる。
菊花は学校を出ると、路面電車に乗って市街地まで出た。行きつけの高級菓子店に這入り、最も人気の高いチョコレートの詰め合わせを買う。
寮へ戻ったのは、門限ぎりぎりのことだ。
先日と同じように紅子は戸惑っていた。しかし何も話せないことに変わりはない。
私服へ着替え、部屋を出た。
彩芽を探して寮を歩く。談話室にも食堂にもいないと知り、二〇七号室へ向かった。
二〇七号室のドアをノックする。
中から声が聞こえる。
「はい?」
菊花はドアを開けた。
彩芽は、部屋の中央にあるテーブルに着いて新聞を読んでいる。
「何?」
「あの――私、一〇八号室の東條と申します。高島先輩に占ってほしいことがあって参りました。」
不機嫌な様子で彩芽は顔をそむける。
「帰りなさい。占いなら、ネットで血液型占いでもしていれば?」
「あ、あの、さしでがましいようですが――」
手元の箱を菊花はさしだす。
「お菓子の宝石箱鈴宮市店の最高級チョコレート詰め合わせセットをお持ち致しました。――よろしければ受け取ってください。」
彩芽はすくっと立ち上がり、チョコレートの箱を手に取る。菊花と箱とを交互に眺め、そしてテーブルを視線で示した。
「まあ――坐りなさい。」
部屋へ這入り、クッションに菊花は坐る。
対面に彩芽も坐った。
「それで――何を占ってほしいの?」
「あ、あの――私の恋についてなんです。好きな人のためにやりたいことがあるですけど、それが上手くいくかどうか心配で――。その、やりたいことっていうのは、言うことができないんですけど。」
冷たい視線を向け、ふむ、と彩芽は言う。
「曖昧ね。」
「――えっと。」
「まあ――ともかくも、占ってみましょうか。」
彩芽は筮竹を取る。
冷たい態度ではあったが、占ってくれることに菊花は安心した。
彩芽は筮竹をさばく。四十九本の竹ひごが左から右へ流れる。その意味を菊花は知らない。さばくごとに書かれる漢字も分からない。ただ、戦々恐々と見守った。
やがて卦が書き出される。
☷☶ 地山謙
「地山謙――が出たわ。」
「ちざんけん?」
「『謙』は『ゆずる』という意味。謙遜や謙譲の『謙』。しかも変爻のない綺麗な卦ね。」
彩芽は卦を指し示す。
「この、上の三本の線(☷)は大地を、下の三本の線(☶)は山を意味する。本来は空高くそびえている山が、地面の下に潜って謙遜している姿ね。卦辞に曰く、『謙は亨る。君子、終わりあり。吉』。君子は仕事を終わらせることができる。」
「上手くいく――ということですか?」
「そういうこと。」
ただ――と彩芽は言う。
「謙という字が指し示す通り、譲ることが大切よ。『君子』というのは、徳の高い人のこと。本当に欲しいものは他人に譲らなければならない。」
菊花は少し考える。
自分がやろうとしていることは――。
「ところで、貴女の好きな人って浮気性?」
予想外の質問に首をかしげる。
「いや、そんなことないと思いますが。」
そう――と言い、彩芽は卦を指し示す。
「この、途切れている線は陰、途切れていない線は陽を意味するの。陰は女。陽は男。見てもらったら分かる通り、五本の陰に一本の陽が挟まれている。つまり、複数人の女の子に囲まれている一人の男のことね。」
少し考え、やがて菊花は思い当たった。
女子に囲まれている一人の男子という意味では当たっている。
「もしそうなら、彼のことはまず他の人に譲らなければ。それは、貴女にとって辛いことかもしれないけど――そうしなければ彼は振り向いてくれない。」
そんな中、紅子は独りになった。
ここ数日――昼食時に一冴はいなくなる。教室で食事を摂る仲間は菊花と梨恵しかいない。だが食事を終えると、用事があると言って菊花は教室を出ていったのだ。梨恵もまた、テニス部の打ち合わせがあるということで教室を出た。
紅子は窓へ目をやる。少し前まで蒼かった空が曇ってきていた。
独りでいることには慣れているはずだ。それなのに昨日も今日も全く慣れない。
一冴がいるかもしれないと思い、図書室へ向かう。
その途中だ――第一実習棟の窓に、見知らぬ教師と菊花の姿を見たのは。
指導されているのだろうかと心配に思う。だが、何もできないことに変わりはない。図書室へと紅子は歩みを進める。一冴に対してと同様に――自分は何もできない。
*
山吹から耳にしたことは菊花に動揺を与えた。
――いくらお祖父さまでも、畏れ多い。
しかし、そのような人間なのである。どのような人物であれ、どのような権威であれ、自分が愉しむためならば関係はない。だから蘭も踏みつぶしてしまう。
午後の授業が始まっても、そのことをずっと気にかけていた。
十分間休憩に入るたびに、ある人物についてスマートフォンで情報を集める。
放課後になると真っすぐ寮へ帰った。
自室に帰り、その人物について調べ続けた。
疑うわけではなかったが、山吹の言うことに間違いはないらしい。
もう一か月以上も前から、麦彦の悪だくみは計画されていた。
だが――タイミングの悪いことに、麦彦の意思とは関係なく蘭の人間関係は悪化している。しかも、関係悪化のきっかけは菊花が灯していたろうそくなのだ。その事実が良心を痛ませる。
紅子が帰ってきた。
そして、不安そうな眼差しを向ける。
「どしたん、菊花?」
「いや、別――」
不愛想な声に紅子は詰まった。気にかかることは多いのに尋ねられない。なので、代わりに別の話題を出す。
「あ、あの――校正はできてるかって――早月先輩が。」
「ああ――」
赤ペンとゲラをバッグから菊花は取り出す。
「忘れてた――ごめん。」
ゲラに赤を入れ始める。
だが、校正に集中しようとしても、蘭のことへと思考は常に逸れた。
このままでは蘭は傷つけられる。この学校はおろか、別の場所でさえ居場所がなくなってしまう。しかし、できることなどあるのか。あの蘭に対して、自分が何かする義理はない。だが――これは、他ならない自分の祖父がやろうとしていることだ。
麦彦を止めるべきか、見過ごすべきか。そもそも、麦彦は止められるのだろうか。
ゲラへと目を戻す。活字に赤を入れようとして、ふっと、思い浮かぶ光景があった。
――今の状況に似ている。
どうあれ、蘭とつき合うことはできない。それだけは明確に伝えなければならない。しかし、麦彦が用意した策略を逆に利用することによって、新しい未来を作ることはできないか。
――そのためにできることは。
ゲラを放置して考え込む。
そんな菊花を紅子は不安げに眺めた。
菊花は必死で考える。いくつものシナリオが浮かんでは消えた。その中で最も現実的な策略を探し出す。同時に、こんなことが可能なのだろうかとも思った。
夕食後、山吹にLIИEでメッセージを送る。そして、自分の考えについて相談した。山吹は、命令があれば協力すると返信する。だが、命令を下す菊花に自信がない――こんな作戦が上手くいくのか。
結局、その日、ゲラは手つかずのままだった。
翌日――登校したあとも、菊花は悩み続けた。
気分転換するように、授業の合間の休み時間に校正の続きを行なう。
しかし、タイムリミットは明日に迫っている。それまでに一冴と仲直りしなければならない。たとえ作戦を決行しないのだとしても、それは変わりがない。
三時間目の前の休憩時間――梨恵の席へと近づいた。
「梨恵――ちょっといい?」
梨恵は首をかしげる。
「何?」
「ここでは話しづらいことだから――」
そう言い、教室から梨恵を連れ出し、階段の陰へ移動した。
そして、要件を手短に話す――一冴との仲を修復する仲介について。
梨恵はほほえみ、分かった、任せて、と言った。
菊花はほっとする。一昨日も親身になって話を聴いてくれた――この友達が好きだ。一方、不快な色が一瞬だけその目に浮かんだことには気づかなかった。
一日の授業が終わり、再び放課後となる。
菊花は学校を出ると、路面電車に乗って市街地まで出た。行きつけの高級菓子店に這入り、最も人気の高いチョコレートの詰め合わせを買う。
寮へ戻ったのは、門限ぎりぎりのことだ。
先日と同じように紅子は戸惑っていた。しかし何も話せないことに変わりはない。
私服へ着替え、部屋を出た。
彩芽を探して寮を歩く。談話室にも食堂にもいないと知り、二〇七号室へ向かった。
二〇七号室のドアをノックする。
中から声が聞こえる。
「はい?」
菊花はドアを開けた。
彩芽は、部屋の中央にあるテーブルに着いて新聞を読んでいる。
「何?」
「あの――私、一〇八号室の東條と申します。高島先輩に占ってほしいことがあって参りました。」
不機嫌な様子で彩芽は顔をそむける。
「帰りなさい。占いなら、ネットで血液型占いでもしていれば?」
「あ、あの、さしでがましいようですが――」
手元の箱を菊花はさしだす。
「お菓子の宝石箱鈴宮市店の最高級チョコレート詰め合わせセットをお持ち致しました。――よろしければ受け取ってください。」
彩芽はすくっと立ち上がり、チョコレートの箱を手に取る。菊花と箱とを交互に眺め、そしてテーブルを視線で示した。
「まあ――坐りなさい。」
部屋へ這入り、クッションに菊花は坐る。
対面に彩芽も坐った。
「それで――何を占ってほしいの?」
「あ、あの――私の恋についてなんです。好きな人のためにやりたいことがあるですけど、それが上手くいくかどうか心配で――。その、やりたいことっていうのは、言うことができないんですけど。」
冷たい視線を向け、ふむ、と彩芽は言う。
「曖昧ね。」
「――えっと。」
「まあ――ともかくも、占ってみましょうか。」
彩芽は筮竹を取る。
冷たい態度ではあったが、占ってくれることに菊花は安心した。
彩芽は筮竹をさばく。四十九本の竹ひごが左から右へ流れる。その意味を菊花は知らない。さばくごとに書かれる漢字も分からない。ただ、戦々恐々と見守った。
やがて卦が書き出される。
☷☶ 地山謙
「地山謙――が出たわ。」
「ちざんけん?」
「『謙』は『ゆずる』という意味。謙遜や謙譲の『謙』。しかも変爻のない綺麗な卦ね。」
彩芽は卦を指し示す。
「この、上の三本の線(☷)は大地を、下の三本の線(☶)は山を意味する。本来は空高くそびえている山が、地面の下に潜って謙遜している姿ね。卦辞に曰く、『謙は亨る。君子、終わりあり。吉』。君子は仕事を終わらせることができる。」
「上手くいく――ということですか?」
「そういうこと。」
ただ――と彩芽は言う。
「謙という字が指し示す通り、譲ることが大切よ。『君子』というのは、徳の高い人のこと。本当に欲しいものは他人に譲らなければならない。」
菊花は少し考える。
自分がやろうとしていることは――。
「ところで、貴女の好きな人って浮気性?」
予想外の質問に首をかしげる。
「いや、そんなことないと思いますが。」
そう――と言い、彩芽は卦を指し示す。
「この、途切れている線は陰、途切れていない線は陽を意味するの。陰は女。陽は男。見てもらったら分かる通り、五本の陰に一本の陽が挟まれている。つまり、複数人の女の子に囲まれている一人の男のことね。」
少し考え、やがて菊花は思い当たった。
女子に囲まれている一人の男子という意味では当たっている。
「もしそうなら、彼のことはまず他の人に譲らなければ。それは、貴女にとって辛いことかもしれないけど――そうしなければ彼は振り向いてくれない。」
0
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
乙男女じぇねれーしょん
ムラハチ
青春
見知らぬ街でセーラー服を着るはめになったほぼニートのおじさんが、『乙男女《おつとめ》じぇねれーしょん』というアイドルグループに加入し、神戸を舞台に事件に巻き込まれながらトップアイドルを目指す青春群像劇! 怪しいおじさん達の周りで巻き起こる少女誘拐事件、そして消えた3億円の行方は……。
小説家になろうは現在休止中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる