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第七章 立冬
10 今年の一年神主
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冬樹に何が起きたのか知ったのは昼休憩だ。
給食時間が終わったあと、スマートフォンをこっそりと持って教室を出た。
渡り廊下を渡り、鉄筋校舎へ這入る。例によって人の姿は見えない。それでも、念を入れて二階へ昇り、いつものバルコニーへと出る。
雨上がりの港が見えた。
冷たい風の中、周囲を見回し、壁際に隠れるように立つ。
スマートフォンの電源を入れた。
画面が明るくなり、冬樹からのメッセージが通知される。急いで開いてみた。病院にいるから安心してほしい――という文章が現れる。
本当に安心できるのか。そもそも何の病院なのだろう。震える指で返信欄をタップし、メッセージを送る。
〈病院って、大丈夫なの?〉
直後、待っていたように既読がついた。
一拍子置き、メッセージが入る。
〈ちょっと左耳が聞こえんくなった。〉
〈それで、耳鼻科に行ってきたところ。〉
――耳が。
聞こえなくなった。
そのままの意味には違いない。それでも、〈どういうこと?〉と美邦は返信する。
冷たい風がバルコニーを薙いだ。
やがて冬樹から返信が来る。そうして、今朝の出来事や、耳鼻科での診断について教えられた。美邦は何も考えられなくなる。五感の一つを失ったのだ。
――お前のせいだ。
自責の念が自然と湧いてきた。
得体の知れないものに触れるのは怖い。だが――冬樹が傷つくことはもっと怖かった。動揺から自然に指が動く。
〈ごめんなさい〉
〈私に関わったばかりに〉
送信した直後、後悔する。こんなことで謝っても仕方ない。
冬樹の返事は案の定のものだった。
〈なんで謝るだえ?〉
〈首を突っ込んだのは俺自身だが。〉
〈というか、大原さんの方が俺は心配だに。何か起きとらんかって。〉
――私の方が。
言葉の意味に気づいた。
冬樹が傷つき、自分だけ無事でいられるわけがない。だが、今のところ美邦には何も起きていないのだ。考えてみれば、それは不思議なことかもしれない。
緑の吹き出しを送る。
〈私は、今のところ何も起きてないよ〉
〈なんでだろう?〉
少し時間が経ち、白い吹き出しが二つ現れた。
〈さあ。〉
〈それは分からんけど。〉
潮風が吹き、腰まで届く三つ編みをなびかせる。
続いて、冬樹はこう問うてきた。
〈教室は今、どんな感じ?〉
〈先日の黒板の件で、先生、何か言っとらなんだ?〉
全校集会での校長の説明を思い出す。頭の中で少し整理し、メッセージに書き起こして送った。当然、冬樹も怪訝に思ったらしい。説明し終えたあと、〈ほんに?〉と返してくる。
〈あんときの教室は湿気とったやに思えんが。〉
〈そんな説明で、みんな納得しとったかえ?〉
〈疑ってたみたいだった〉
〈あんなんで信じられるわけない〉
だでな――と冬樹は返した。
美邦は一息つく。そして、本題を切り出すために返信欄をタップした。
〈それでね、話は変わるけど〉
〈実は、藤村君のお見舞いに行こうかと思っていたの〉
それから、岩井や芳賀とのやり取りについて説明する。芳賀の反応については冬樹も怪訝に思ったようだ。しかし、見舞いに来ること自体は構わないという返信が来た。
〈大原さんに見てもらいたいもんがある。だけん、ぜひとも来てほしい。〉
〈ただ、総合病院で検査せないけんけえ、土曜日は家におらん。〉
〈日曜日なら、いつ来てもらっても大丈夫だで。〉
*
二日後――日曜日も風が強かった。
昼食を摂り終えたあと美邦は家を出る。
日曜にも拘わらず、通りに人は少ない。一方、いつも通り幻視は見えた。焼け焦げたような者が現れたかと思えば、上半身のない者が現れる。バス停の待合室の中では、バスを待つように二、三の影が屯していた。
冬樹の家は、入江の東端にある。
港のほうからは、潮騒が聞こえてきていた。入江に来るのは二度目だ。この先には、神迎えや神送りが行なわれた青ヶ浜もあるという。だが、美邦はまだ行けていない。
中通りを逸れ、古い民家に挟まれた坂道を上る。スマートフォンで何度か場所を確認した。やがて、「藤村」という表札の掲げられた家を見つける。
紅い布の垂れる玄関へと歩み寄り、恐る恐る呼鈴を押した。インターフォンから、はい、という老女の声が返ってくる。緊張しつつも美邦は来意を告げた。すると、マイク越しに彼女は心よく応える。
「ああ、大原さんね。今、冬君を呼んできます。」
かすかに潮風が漂い、紅い布を揺らめかせた。
やがてドアが開き、いつもと変わりない冬樹が現れる。外見からは、左耳が聞こえないことなど分からない。
「大原さん――よう来たね。あがって。」
紅い布を横目に見る。そして、お邪魔します――と言い、玄関へと足を踏み入れた。この声も、冬樹の左耳には届いていないのだろうか。
居間へ通される。
八畳の和室だ。テレビはなく、代わりに一台のパソコンがある。
冬樹に促され、座布団に膝を折る。美邦の対面に冬樹は坐った。
やはり――外見からは何も分からない。
「大丈夫なの――左耳は?」
「ああ」と冬樹は曖昧に言う。「やっぱり、耳小骨がなあなっとるって。でも――なんでかは検査しても分からんかった。」
やはり、冬樹の聴覚は戻らなくなったのだ。
膝元へ視線を落とす。
「やっぱり、神社について調べたからなのかな――?」
「かもしらんけど――」冬樹は難し気な顔をした。「でも――もしそれなら、神社に関する何者かが持ってったってことだら。そいつが神様なら――冬至の日に送り返さないけんに。」
聞きたかった言葉を聞いたように思い、顔を上げる。「放課後探偵団」のメンバーが昼休みに集まった時と同じように、冬樹は頬杖をついていた。
「藤村君も、神様を送るべきだと思うの?」
冬樹の目が向く。
「もちろんだが――大原さんは?」
当然、美邦もそのつもりだ。冬樹を巻き込むことを危惧しつつ、軽くうなづいた。
「私も。神様は送らなければならないと思う。何より――私の神社に起きたことなのだし。」
冬樹は目をまたたかせた。何事かを少し考え、軽く首を縦に振る。
「ああ――たしかにそうだな。俺も――俺の町に何が起きたか知りたい。行なわれるべき儀式が行なわれとらんってえことなら、やるしかないに。」
目的が同じことに安心する。
「そうだよね。」言葉に対する自戒がゆるむ。「それに――私は大原家の最後の生き残りなのだから。神様を送るために、いつかは町に帰ってこなきゃいけなかった気もする。」
冬樹は再び目を瞬かせた。
刹那、あまり言わないことを言っていたことに美邦は気づく。しかし、悪印象を与えたわけではないようだ――次の手を考える棋士のように、手の平の中で冬樹はうなづく。
「俺も、何が起きたか知るまでは、死んでも死に切れん。」
廊下から跫音が聞こえてきた。
ふすまが開き、老女が現れる。手には、ケーキと茶の載った盆を持っていた。テーブルに盆を置くと、ゆっくりしていってねと言って彼女は微笑み、居間から出ていった。
盆の上のポットに冬樹は手を伸ばす。それを目にし、ケーキの載る皿を美邦も取った。
冬樹の前に皿を置き、同時に懸念事を思い出す。
「けれど――神様を送るって言っても、いつ? 冬至まで二か月もないのだけど。それまでに、藤村君に危険がないか心配だし、儀式に必要な物も揃えられるか――。逆に、来年の冬至というのはあまりにも遅すぎるような――」
カップに茶を注ぎながら、それだな、と冬樹はうなづいた。
「ベストなのは今年の冬至だら――それまでに俺の体が持つかどうかも分からんけど。加えて言や、神様がどこにおるか分からな送ることもできん。でも――」
カップが差し出される。同時に、切れ長の目が美邦を捉えた。
「大原さん、このあいだ言っとったが? 神様は、どこかに隠れとる感じがする――って。」
首を縦に振り、褐色の水面へ目を落とす。
「うん。目に見えないものが隠れる――っていうのも上手く説明できないんだけど。でも――たとえば、依代とかご神体とか、そういう物の中にあるような――」
我ながら、不思議なことを言っていると感じる。これらは、他人と違わないために――自分は異界になどいないと思うために――決して今まで言わなかったことだ。
しかし冬樹は同意した。
「似たやなこと考えとった。」
「――え?」
「山の中に這入ったとき――大きな社殿があった。けど、あそこに神様がおるやな感じはせなんだ――だって、荒れ果てた廃墟でしかなかったに。でも、あそこにおらんくても、どこかにおると思う――神様がおるために相応しい場所に。」
言わんとすることに気づく。
――相応しい場所。
依り代もご神体も、神を祀るためのものだ。
「神様は――今も祀られているということ?」
「あくまでも可能性があるってえだけの話だけど。」
しかし、その可能性こそ、漠然と感じてきたことと符合する。
「大体が――」と冬樹は続けた。「神様ってったら神社におるもんだに。おらんのなら、常世の国に帰ったのでないといけん。もし、今もどっかにおるんだとして――祀られとったとしても――普通の状態でない。そんなこの町に、宮司の家系である大原さんが帰ってきた。」
先ほど美邦が零した言葉が肯定されていた。
冬樹は、やや慎重な顔となって問う。
「失礼だけど――大原さんが失明したのっていつごろ?」
言わんとすることを察した。失明と神社が関係あると冬樹も踏んでいるのだろう。
暗闇の中から何かが来た記憶を振り返る。ほんの少しの勇気を美邦はふるった。
「町を出るか出ないか――の頃だと思うけれど。」
左眼が見えない美邦と、左耳が聞こえなくなった冬樹が向かい合う。刹那、菅野の家で聴いた話を思い出した――恵比須は、視覚障碍者とも聴覚障碍者とも言われているのだ。
「この左眼も――神社と関係があるの?」
「だらあ――とは思う。」ゆっくり冬樹は言葉を続けてゆく。「黒塗りされとった文字や、鉄鐸の図形も大原さんは見た――実相寺が亡くなった瞬間も――神社のこととみんな関係しとるに。」
恐らく、それ以上のことは何とも言えないのだろう。
自然と、左手が目元へ向かっていった。視覚障碍と神社の関係は、なんとなく感じつつ、触れることが怖かった。しかし、いくら怖いと感じても、少しずつではあるが触れなければならないのかもしれない。
「そう――だよね。」竹下の言葉を思い出す。「私が見るものには、きっと意味が――」
「ああ。」冬樹は顔を逸らした。「何かの手がかりが隠されとるのかもしらん。」
訊きづらそうな表情をしつつも、さらに問うてきた。
「ところで――大原さんが見たもんって、実相寺が亡くなった時の白日夢だけ?」
白日夢の件については、先日、通話で打ち明けたばかりだ。だが、それ以外のことはまだ話していない。
「ううん。」首を軽く横に振る。「関係あるかどうか分からないけど――他にも色々とあるよ。けど、たくさんあって何から話したらいいか分からない。」
それらを一つずつこの場で話すことも、できないわけではない。しかし、それよりも簡単な方法がある。
「ただ――竹下さんから、町に来てから見たものや感じたことをノートにまとめるよう言われたの。いま、書いているところだけど。それを見てもらったら早いと思う。」
頬杖を解き、冬樹は身を乗り出した。
「そのノートは、今――?」
「家にある。まだ書きかけだし、カウンセリングを受けるときに使うから必要なんだけど――叔父さん、写真が趣味で、コピー機があるから、いくらでも写してこれる。」
「――ぜひともお願いできんかな?」
「うん。――もちろん。」
冬樹の表情が、触れがたいものに触れるものから、ほっとしたようなものへと変わった。
「すまんな。」
カップに指をかけ、ストレートの紅茶を冬樹はすすった。
「あと――菅野さんから聴いた儀式の手順は、芳賀がみんなメモしとる。データは俺んところにあるけえ、儀式のことは、それ見ながら考えやあか。」
「うん。」
「それと――」
横にのけていた紙を手に取り、美邦へ差し出す。
「とりあえず、これを。」
何だろうと思い、紙面を見る。
そこには、次の文が印刷されていた。
「掛けまくも畏き伊邪那岐大神、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に、御禊ぎ祓へ給ひし時ときに生り坐せる祓戸の大神等、諸の禍事・罪穢有らむをば、祓へ給ひ清め給へと白す事を聞食せと、恐こみ恐こみ白す。」
見せられた意味が分からず、首をかしげる。
「これは――?」
「祓詞っていう万能祝詞。――儀式じゃ、宮司が祝詞を挙げないけん。そのための祝詞は分からんけど、これは万能だけん覚えといて損はない。」
再び紙へ目を通し――難解な古文であることに気づく。
美邦は一目で理解していた――ちょうど、This is a pen という英文を読むように。普通なら、一目で理解できる代物ではない――はずなのだろう。
――どうして。
動揺していると、不安げに冬樹が尋ねてきた。
「どうだえ? 覚えれそう?」
覚えるも何もない。しかし、今の自分の状況を説明できなかった。
「うん――」首を縦に振る。「覚えること自体は難しくない。」
美邦の様子に引っかかる様子で、よかった、と冬樹は言った。
「あと――儀式のルートも下見しとかんといけんかもな。」
新しく聞こえた言葉に、美邦は顔を上げる。
「下見?」
「ああ――神送りの時に辿るルート。平坂神社から、青ヶ浜、それと荒神塚まで歩いてって、儀式の予行演習をするだが。それと――」
冬樹の声が一旦止まる。
「銅鐸も見といたほうがええかもしらん。」
目の裏に、白っぽい金色が一瞬だけ輝いた。
「――中学校を造るときに見つかった?」
その表面に描かれていたのは、昭の葬儀で見た図形と同じものだったのだ。
「ああ――。実は、俺もまだ見たことないに。いまは、□□市の博物館に展示されとるらしいけど。」
□□市は、県庁所在地の名前である。
「もちろん、見ただけで何が分かるとも限らん。けれども、大原さんは鉄鐸と黒板にその模様を見たに。このことにも何か意味があるかもしらん。」
うん――と美邦はうなづく。
「だって――あれは私の家の家紋だもの。」
美邦のルーツそのものなのだ。
言葉を選ぶように冬樹は言う。
「それが銅鐸に描かれとった――ってことは、神社と無関係なんてことはないと思う。だったら、大原家が国造って話も与太話でない。ひょっとしたら――あの銅鐸が造られた時から儀式は続いとったのかもしらんに。」
「――そんな昔から?」
「ああ。」
美邦の様子を窺うように冬樹は目を向ける。
「せっかくだけえ、一緒に見に行かん?」
話を振られた時から、その言葉を美邦は期待していた。
「うん――行きたい。」
そう答えた刹那、冬樹は顔をそむけてしまう。窓辺の席に五人で集まっていたとき、よく見せていた動作と同じだ――最近は、きちんとこちらを見てくれていると思っていたのだが。
そ知らぬ顔で冬樹は言葉を続ける。
「それじゃあ――儀式の下見と、銅鐸を見に行く計画を立てんと。今日はもう遅いけえ、また来週にでも。大原さん、予定とか入っとらん?」
「私は――土日とも空いてるけど。」
それか――と冬樹は言い、パソコンへと目を向ける。
「ちょっと、パソコン使わん?」
「うん。」
冬樹は立ち上がり、パソコンの前に座布団を二つ移動させた。
新たに敷かれた座布団へと美邦は膝をつく。冬樹が隣に坐り、パソコンの電源を入れた。そしてパスワードを打ち込み、アカウントにログインする。
同時に、奇妙な画像が広がった。
美邦は眉をひそめる。
明け方か夕暮れを背景にした逆さの枯れ木が写っていた。美しい光景――ではあるのだろう。それなのに、気味の悪い印象を受ける。デスクトップとしては悪趣味だ。
「この画像は――何?」
「さあ――俺にも分からん。」
デスクトップが変わった経緯について説明された。この画像が冬樹の趣味ではないと知り、少し安心する。
「本当は――すぐ削除しようと思っただが。でも、これも変なことには変わらんに。神社のことと関係があるかも知らんと思って、そのままにしといた。」
デスクトップを眺める。良し悪しはどうあれ、特殊な印象を他人に与えるという点では秀でた写真だ。やがて、その画像を説明するのに適切な言葉が頭に浮かぶ。
「常世の国だ――これ。」
「――え?」
顔を上げると、怪訝そうな冬樹の顔が向いていた。
少し恥ずかしくなり、美邦は顔を伏せる。
「いや――何でもない。」
冬樹は何事かを考えていたが、やがて、それか、とだけ言った。
平坂町について検索し、神送りのルートを確認してゆく。
そのあと、県庁所在地にある博物館のホームページにアクセスした。
サイトを開いた途端、銅鐸の画像が大きく現れる。冬樹がLIИEで送った画像は線画だった。だが、実際の銅鐸は緑青に――制服のスカーフと同じ色に――覆われ、しかも、あちこちが曲がり、欠けている。
「この銅鐸が――平坂神社の鉄鐸の祖先なの?」
その可能性は高い――と冬樹は言った。
「神社の銅鏡と同じやに、弥生時代の青銅器は神様を祀る道具だった。けれど、三世紀後半――弥生時代が終わり、古墳時代に入ると同時に銅鐸は忘れ去られる。」
――神を祀る物が忘れられる。
「つまり、平坂神社と同じ?」
「そういうことになるな。諏訪の小野神社と、出雲に近い平坂神社にだけ鉄鐸があるのは、邪馬台が全国を支配する前の祭祀の名残かもしらん。」
美邦は銅鐸へ目をやる。再び、何かを思い出しそうな気がした。
同時に、何日か前に気づいた懸念を思い出す。
「でも――冬至までに鉄鐸なんて用意できるのかな?」
「そこだな。」眉間に皺が刻まれる。「儀式に必要な物の中で――最も難しいだらあな。」
最も――という言葉には同意できない。それよりも用意が難しいものがあるはずだ。
「一年神主はどうなるの? 本筋の人で、十五歳以上で未婚の人を二人も選ばなきゃいけないんでしょ? 宮座は今はもうないのに――鉄鐸より難しいんじゃ。」
冬樹は、静かに首を横に振った。
「一年神主は問題ない。」
「――え?」
「今年の一年神主は大原さんだ。」
給食時間が終わったあと、スマートフォンをこっそりと持って教室を出た。
渡り廊下を渡り、鉄筋校舎へ這入る。例によって人の姿は見えない。それでも、念を入れて二階へ昇り、いつものバルコニーへと出る。
雨上がりの港が見えた。
冷たい風の中、周囲を見回し、壁際に隠れるように立つ。
スマートフォンの電源を入れた。
画面が明るくなり、冬樹からのメッセージが通知される。急いで開いてみた。病院にいるから安心してほしい――という文章が現れる。
本当に安心できるのか。そもそも何の病院なのだろう。震える指で返信欄をタップし、メッセージを送る。
〈病院って、大丈夫なの?〉
直後、待っていたように既読がついた。
一拍子置き、メッセージが入る。
〈ちょっと左耳が聞こえんくなった。〉
〈それで、耳鼻科に行ってきたところ。〉
――耳が。
聞こえなくなった。
そのままの意味には違いない。それでも、〈どういうこと?〉と美邦は返信する。
冷たい風がバルコニーを薙いだ。
やがて冬樹から返信が来る。そうして、今朝の出来事や、耳鼻科での診断について教えられた。美邦は何も考えられなくなる。五感の一つを失ったのだ。
――お前のせいだ。
自責の念が自然と湧いてきた。
得体の知れないものに触れるのは怖い。だが――冬樹が傷つくことはもっと怖かった。動揺から自然に指が動く。
〈ごめんなさい〉
〈私に関わったばかりに〉
送信した直後、後悔する。こんなことで謝っても仕方ない。
冬樹の返事は案の定のものだった。
〈なんで謝るだえ?〉
〈首を突っ込んだのは俺自身だが。〉
〈というか、大原さんの方が俺は心配だに。何か起きとらんかって。〉
――私の方が。
言葉の意味に気づいた。
冬樹が傷つき、自分だけ無事でいられるわけがない。だが、今のところ美邦には何も起きていないのだ。考えてみれば、それは不思議なことかもしれない。
緑の吹き出しを送る。
〈私は、今のところ何も起きてないよ〉
〈なんでだろう?〉
少し時間が経ち、白い吹き出しが二つ現れた。
〈さあ。〉
〈それは分からんけど。〉
潮風が吹き、腰まで届く三つ編みをなびかせる。
続いて、冬樹はこう問うてきた。
〈教室は今、どんな感じ?〉
〈先日の黒板の件で、先生、何か言っとらなんだ?〉
全校集会での校長の説明を思い出す。頭の中で少し整理し、メッセージに書き起こして送った。当然、冬樹も怪訝に思ったらしい。説明し終えたあと、〈ほんに?〉と返してくる。
〈あんときの教室は湿気とったやに思えんが。〉
〈そんな説明で、みんな納得しとったかえ?〉
〈疑ってたみたいだった〉
〈あんなんで信じられるわけない〉
だでな――と冬樹は返した。
美邦は一息つく。そして、本題を切り出すために返信欄をタップした。
〈それでね、話は変わるけど〉
〈実は、藤村君のお見舞いに行こうかと思っていたの〉
それから、岩井や芳賀とのやり取りについて説明する。芳賀の反応については冬樹も怪訝に思ったようだ。しかし、見舞いに来ること自体は構わないという返信が来た。
〈大原さんに見てもらいたいもんがある。だけん、ぜひとも来てほしい。〉
〈ただ、総合病院で検査せないけんけえ、土曜日は家におらん。〉
〈日曜日なら、いつ来てもらっても大丈夫だで。〉
*
二日後――日曜日も風が強かった。
昼食を摂り終えたあと美邦は家を出る。
日曜にも拘わらず、通りに人は少ない。一方、いつも通り幻視は見えた。焼け焦げたような者が現れたかと思えば、上半身のない者が現れる。バス停の待合室の中では、バスを待つように二、三の影が屯していた。
冬樹の家は、入江の東端にある。
港のほうからは、潮騒が聞こえてきていた。入江に来るのは二度目だ。この先には、神迎えや神送りが行なわれた青ヶ浜もあるという。だが、美邦はまだ行けていない。
中通りを逸れ、古い民家に挟まれた坂道を上る。スマートフォンで何度か場所を確認した。やがて、「藤村」という表札の掲げられた家を見つける。
紅い布の垂れる玄関へと歩み寄り、恐る恐る呼鈴を押した。インターフォンから、はい、という老女の声が返ってくる。緊張しつつも美邦は来意を告げた。すると、マイク越しに彼女は心よく応える。
「ああ、大原さんね。今、冬君を呼んできます。」
かすかに潮風が漂い、紅い布を揺らめかせた。
やがてドアが開き、いつもと変わりない冬樹が現れる。外見からは、左耳が聞こえないことなど分からない。
「大原さん――よう来たね。あがって。」
紅い布を横目に見る。そして、お邪魔します――と言い、玄関へと足を踏み入れた。この声も、冬樹の左耳には届いていないのだろうか。
居間へ通される。
八畳の和室だ。テレビはなく、代わりに一台のパソコンがある。
冬樹に促され、座布団に膝を折る。美邦の対面に冬樹は坐った。
やはり――外見からは何も分からない。
「大丈夫なの――左耳は?」
「ああ」と冬樹は曖昧に言う。「やっぱり、耳小骨がなあなっとるって。でも――なんでかは検査しても分からんかった。」
やはり、冬樹の聴覚は戻らなくなったのだ。
膝元へ視線を落とす。
「やっぱり、神社について調べたからなのかな――?」
「かもしらんけど――」冬樹は難し気な顔をした。「でも――もしそれなら、神社に関する何者かが持ってったってことだら。そいつが神様なら――冬至の日に送り返さないけんに。」
聞きたかった言葉を聞いたように思い、顔を上げる。「放課後探偵団」のメンバーが昼休みに集まった時と同じように、冬樹は頬杖をついていた。
「藤村君も、神様を送るべきだと思うの?」
冬樹の目が向く。
「もちろんだが――大原さんは?」
当然、美邦もそのつもりだ。冬樹を巻き込むことを危惧しつつ、軽くうなづいた。
「私も。神様は送らなければならないと思う。何より――私の神社に起きたことなのだし。」
冬樹は目をまたたかせた。何事かを少し考え、軽く首を縦に振る。
「ああ――たしかにそうだな。俺も――俺の町に何が起きたか知りたい。行なわれるべき儀式が行なわれとらんってえことなら、やるしかないに。」
目的が同じことに安心する。
「そうだよね。」言葉に対する自戒がゆるむ。「それに――私は大原家の最後の生き残りなのだから。神様を送るために、いつかは町に帰ってこなきゃいけなかった気もする。」
冬樹は再び目を瞬かせた。
刹那、あまり言わないことを言っていたことに美邦は気づく。しかし、悪印象を与えたわけではないようだ――次の手を考える棋士のように、手の平の中で冬樹はうなづく。
「俺も、何が起きたか知るまでは、死んでも死に切れん。」
廊下から跫音が聞こえてきた。
ふすまが開き、老女が現れる。手には、ケーキと茶の載った盆を持っていた。テーブルに盆を置くと、ゆっくりしていってねと言って彼女は微笑み、居間から出ていった。
盆の上のポットに冬樹は手を伸ばす。それを目にし、ケーキの載る皿を美邦も取った。
冬樹の前に皿を置き、同時に懸念事を思い出す。
「けれど――神様を送るって言っても、いつ? 冬至まで二か月もないのだけど。それまでに、藤村君に危険がないか心配だし、儀式に必要な物も揃えられるか――。逆に、来年の冬至というのはあまりにも遅すぎるような――」
カップに茶を注ぎながら、それだな、と冬樹はうなづいた。
「ベストなのは今年の冬至だら――それまでに俺の体が持つかどうかも分からんけど。加えて言や、神様がどこにおるか分からな送ることもできん。でも――」
カップが差し出される。同時に、切れ長の目が美邦を捉えた。
「大原さん、このあいだ言っとったが? 神様は、どこかに隠れとる感じがする――って。」
首を縦に振り、褐色の水面へ目を落とす。
「うん。目に見えないものが隠れる――っていうのも上手く説明できないんだけど。でも――たとえば、依代とかご神体とか、そういう物の中にあるような――」
我ながら、不思議なことを言っていると感じる。これらは、他人と違わないために――自分は異界になどいないと思うために――決して今まで言わなかったことだ。
しかし冬樹は同意した。
「似たやなこと考えとった。」
「――え?」
「山の中に這入ったとき――大きな社殿があった。けど、あそこに神様がおるやな感じはせなんだ――だって、荒れ果てた廃墟でしかなかったに。でも、あそこにおらんくても、どこかにおると思う――神様がおるために相応しい場所に。」
言わんとすることに気づく。
――相応しい場所。
依り代もご神体も、神を祀るためのものだ。
「神様は――今も祀られているということ?」
「あくまでも可能性があるってえだけの話だけど。」
しかし、その可能性こそ、漠然と感じてきたことと符合する。
「大体が――」と冬樹は続けた。「神様ってったら神社におるもんだに。おらんのなら、常世の国に帰ったのでないといけん。もし、今もどっかにおるんだとして――祀られとったとしても――普通の状態でない。そんなこの町に、宮司の家系である大原さんが帰ってきた。」
先ほど美邦が零した言葉が肯定されていた。
冬樹は、やや慎重な顔となって問う。
「失礼だけど――大原さんが失明したのっていつごろ?」
言わんとすることを察した。失明と神社が関係あると冬樹も踏んでいるのだろう。
暗闇の中から何かが来た記憶を振り返る。ほんの少しの勇気を美邦はふるった。
「町を出るか出ないか――の頃だと思うけれど。」
左眼が見えない美邦と、左耳が聞こえなくなった冬樹が向かい合う。刹那、菅野の家で聴いた話を思い出した――恵比須は、視覚障碍者とも聴覚障碍者とも言われているのだ。
「この左眼も――神社と関係があるの?」
「だらあ――とは思う。」ゆっくり冬樹は言葉を続けてゆく。「黒塗りされとった文字や、鉄鐸の図形も大原さんは見た――実相寺が亡くなった瞬間も――神社のこととみんな関係しとるに。」
恐らく、それ以上のことは何とも言えないのだろう。
自然と、左手が目元へ向かっていった。視覚障碍と神社の関係は、なんとなく感じつつ、触れることが怖かった。しかし、いくら怖いと感じても、少しずつではあるが触れなければならないのかもしれない。
「そう――だよね。」竹下の言葉を思い出す。「私が見るものには、きっと意味が――」
「ああ。」冬樹は顔を逸らした。「何かの手がかりが隠されとるのかもしらん。」
訊きづらそうな表情をしつつも、さらに問うてきた。
「ところで――大原さんが見たもんって、実相寺が亡くなった時の白日夢だけ?」
白日夢の件については、先日、通話で打ち明けたばかりだ。だが、それ以外のことはまだ話していない。
「ううん。」首を軽く横に振る。「関係あるかどうか分からないけど――他にも色々とあるよ。けど、たくさんあって何から話したらいいか分からない。」
それらを一つずつこの場で話すことも、できないわけではない。しかし、それよりも簡単な方法がある。
「ただ――竹下さんから、町に来てから見たものや感じたことをノートにまとめるよう言われたの。いま、書いているところだけど。それを見てもらったら早いと思う。」
頬杖を解き、冬樹は身を乗り出した。
「そのノートは、今――?」
「家にある。まだ書きかけだし、カウンセリングを受けるときに使うから必要なんだけど――叔父さん、写真が趣味で、コピー機があるから、いくらでも写してこれる。」
「――ぜひともお願いできんかな?」
「うん。――もちろん。」
冬樹の表情が、触れがたいものに触れるものから、ほっとしたようなものへと変わった。
「すまんな。」
カップに指をかけ、ストレートの紅茶を冬樹はすすった。
「あと――菅野さんから聴いた儀式の手順は、芳賀がみんなメモしとる。データは俺んところにあるけえ、儀式のことは、それ見ながら考えやあか。」
「うん。」
「それと――」
横にのけていた紙を手に取り、美邦へ差し出す。
「とりあえず、これを。」
何だろうと思い、紙面を見る。
そこには、次の文が印刷されていた。
「掛けまくも畏き伊邪那岐大神、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に、御禊ぎ祓へ給ひし時ときに生り坐せる祓戸の大神等、諸の禍事・罪穢有らむをば、祓へ給ひ清め給へと白す事を聞食せと、恐こみ恐こみ白す。」
見せられた意味が分からず、首をかしげる。
「これは――?」
「祓詞っていう万能祝詞。――儀式じゃ、宮司が祝詞を挙げないけん。そのための祝詞は分からんけど、これは万能だけん覚えといて損はない。」
再び紙へ目を通し――難解な古文であることに気づく。
美邦は一目で理解していた――ちょうど、This is a pen という英文を読むように。普通なら、一目で理解できる代物ではない――はずなのだろう。
――どうして。
動揺していると、不安げに冬樹が尋ねてきた。
「どうだえ? 覚えれそう?」
覚えるも何もない。しかし、今の自分の状況を説明できなかった。
「うん――」首を縦に振る。「覚えること自体は難しくない。」
美邦の様子に引っかかる様子で、よかった、と冬樹は言った。
「あと――儀式のルートも下見しとかんといけんかもな。」
新しく聞こえた言葉に、美邦は顔を上げる。
「下見?」
「ああ――神送りの時に辿るルート。平坂神社から、青ヶ浜、それと荒神塚まで歩いてって、儀式の予行演習をするだが。それと――」
冬樹の声が一旦止まる。
「銅鐸も見といたほうがええかもしらん。」
目の裏に、白っぽい金色が一瞬だけ輝いた。
「――中学校を造るときに見つかった?」
その表面に描かれていたのは、昭の葬儀で見た図形と同じものだったのだ。
「ああ――。実は、俺もまだ見たことないに。いまは、□□市の博物館に展示されとるらしいけど。」
□□市は、県庁所在地の名前である。
「もちろん、見ただけで何が分かるとも限らん。けれども、大原さんは鉄鐸と黒板にその模様を見たに。このことにも何か意味があるかもしらん。」
うん――と美邦はうなづく。
「だって――あれは私の家の家紋だもの。」
美邦のルーツそのものなのだ。
言葉を選ぶように冬樹は言う。
「それが銅鐸に描かれとった――ってことは、神社と無関係なんてことはないと思う。だったら、大原家が国造って話も与太話でない。ひょっとしたら――あの銅鐸が造られた時から儀式は続いとったのかもしらんに。」
「――そんな昔から?」
「ああ。」
美邦の様子を窺うように冬樹は目を向ける。
「せっかくだけえ、一緒に見に行かん?」
話を振られた時から、その言葉を美邦は期待していた。
「うん――行きたい。」
そう答えた刹那、冬樹は顔をそむけてしまう。窓辺の席に五人で集まっていたとき、よく見せていた動作と同じだ――最近は、きちんとこちらを見てくれていると思っていたのだが。
そ知らぬ顔で冬樹は言葉を続ける。
「それじゃあ――儀式の下見と、銅鐸を見に行く計画を立てんと。今日はもう遅いけえ、また来週にでも。大原さん、予定とか入っとらん?」
「私は――土日とも空いてるけど。」
それか――と冬樹は言い、パソコンへと目を向ける。
「ちょっと、パソコン使わん?」
「うん。」
冬樹は立ち上がり、パソコンの前に座布団を二つ移動させた。
新たに敷かれた座布団へと美邦は膝をつく。冬樹が隣に坐り、パソコンの電源を入れた。そしてパスワードを打ち込み、アカウントにログインする。
同時に、奇妙な画像が広がった。
美邦は眉をひそめる。
明け方か夕暮れを背景にした逆さの枯れ木が写っていた。美しい光景――ではあるのだろう。それなのに、気味の悪い印象を受ける。デスクトップとしては悪趣味だ。
「この画像は――何?」
「さあ――俺にも分からん。」
デスクトップが変わった経緯について説明された。この画像が冬樹の趣味ではないと知り、少し安心する。
「本当は――すぐ削除しようと思っただが。でも、これも変なことには変わらんに。神社のことと関係があるかも知らんと思って、そのままにしといた。」
デスクトップを眺める。良し悪しはどうあれ、特殊な印象を他人に与えるという点では秀でた写真だ。やがて、その画像を説明するのに適切な言葉が頭に浮かぶ。
「常世の国だ――これ。」
「――え?」
顔を上げると、怪訝そうな冬樹の顔が向いていた。
少し恥ずかしくなり、美邦は顔を伏せる。
「いや――何でもない。」
冬樹は何事かを考えていたが、やがて、それか、とだけ言った。
平坂町について検索し、神送りのルートを確認してゆく。
そのあと、県庁所在地にある博物館のホームページにアクセスした。
サイトを開いた途端、銅鐸の画像が大きく現れる。冬樹がLIИEで送った画像は線画だった。だが、実際の銅鐸は緑青に――制服のスカーフと同じ色に――覆われ、しかも、あちこちが曲がり、欠けている。
「この銅鐸が――平坂神社の鉄鐸の祖先なの?」
その可能性は高い――と冬樹は言った。
「神社の銅鏡と同じやに、弥生時代の青銅器は神様を祀る道具だった。けれど、三世紀後半――弥生時代が終わり、古墳時代に入ると同時に銅鐸は忘れ去られる。」
――神を祀る物が忘れられる。
「つまり、平坂神社と同じ?」
「そういうことになるな。諏訪の小野神社と、出雲に近い平坂神社にだけ鉄鐸があるのは、邪馬台が全国を支配する前の祭祀の名残かもしらん。」
美邦は銅鐸へ目をやる。再び、何かを思い出しそうな気がした。
同時に、何日か前に気づいた懸念を思い出す。
「でも――冬至までに鉄鐸なんて用意できるのかな?」
「そこだな。」眉間に皺が刻まれる。「儀式に必要な物の中で――最も難しいだらあな。」
最も――という言葉には同意できない。それよりも用意が難しいものがあるはずだ。
「一年神主はどうなるの? 本筋の人で、十五歳以上で未婚の人を二人も選ばなきゃいけないんでしょ? 宮座は今はもうないのに――鉄鐸より難しいんじゃ。」
冬樹は、静かに首を横に振った。
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「今年の一年神主は大原さんだ。」
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