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第七章 帰路
帰路(3)
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「うん、久しぶり。――元気していた? 悠木秋翔くん」
フルネームで僕の名前を呼ばれる。
月曜日に見たのとは違うグレーのコートを身に纏った真白香奈恵が立っていた。
僕らよりずっと年上の大人の女性。
僕らの保護者にしては若くて、お姉さんと言うにはちょっと年上。
街中で初めて見る長い髪の彼女は、やっぱり大人で――綺麗だった。
こんな女性に何度もフェラチオしてもらって、三日前にはその中へと精を放っただなんて、信じられない。――あ、ダメだ、勃起してきた。
月曜日に会ったばかりだし、毎日LINEでやり取りしているから「久しぶり」という言葉が違和感だったけれど、すぐにそれは明莉に気を使っての言葉なのだと気付いた。
「あ、はい、お久しぶりです。香奈恵さん――どうして、こんなところに居られるんですか?」
「あら、私がこの辺りを歩いていたらおかしいかしら? 夫の職場も近いし、それなりに慣れ親しんだ街だったりもするのだけれど?」
そう言って彼女はコートのポケットに両手を突っ込むと、肩を竦めた。
冬の風が吹いて僕らの頬を打った。彼女の長い髪が攫われる。
「――誰? 秋翔くん?」
後ろから僕のコートの端を引っ張って、耳元で明莉が小さな声で尋ねる。
「ああ、この人は真白先生の――」
そこまで言って僕は言葉を止めた。
明莉と香奈恵さんの関係性に思い至ったのだ。
突然の遭遇で頭が回っていなかったけれども、二人の関係はそんなににこやかなものではない。――僕を挟んだこの二人は、先生の妻とその――不倫相手なのだ。
「――真白先生の?」
明莉が首を傾げる。
――でもその瞳の奥から、少しずつ緊張感が顕になってくるのを、僕は見て取った。
学校の中での出来事。
真白先生とのことは自分と相手だけの関係性。
明莉はどこかでそんな風に思っているのかもしれない。
でも目の前にいる、真白香奈恵は――確かに存在しているのだ。
真白先生の正式な奥さんとして。
目の前の人物が真白先生の奥さんその人であるという可能性に、明莉の推測は収斂してきているようだった。
「――彼女は真白先生の……」
「あなたも悠木くんと同じで、真白の生徒さんなのかしら? いつも夫がお世話になっています。――私は真白誠人の妻で、真白香奈恵と申します。悠木くんとは何度かお話する機会があって、それで覚えていたの。――よろしくね?」
僕の説明も遮って、香奈恵さんはそう言って、小さく頭を下げた。
夫の生徒に頭を下げる上品で貞淑な妻。――絵に書いたような姿だった。
僕はその時、彼女がソファの上で僕の男根を受け入れて喘いでいた姿を思い出した。
こんなお淑やかそうな人妻を裸に剥いて、自分はその上と下の口を蹂躙していたのだと考えると――やっぱりとても興奮した。
隣を見ると、――明莉は少なからず衝撃を受けている様子だった。
どうやら真白先生の奥さん本人と話すのは、初めてみたいだ。
「あ――はい。私は篠宮明莉です。秋翔くん――いえ、悠木くんとはクラスメイトです。私も同じクラスで物理の授業は真白先生に教えてもらっています」
少し僕の後ろに隠れるようにしながら、明莉は僕の隣で俯きがちに挨拶する。
そんな彼女に対して真白香奈恵は、少し楽しそうに目を細めた。
「そうなの? ……よろしくね、明莉さん――」
何故か香奈恵さんは明莉のことを名前で呼んだ。僕が名前で呼ぶのと同じように。
明莉は緊張しているのか「あ――はい」と、それをそのまま受け入れた。
「――篠宮明莉さんって、もしかして放送部に所属したりしている? ほら誠人さんって放送部の顧問もしているじゃない? その関係で明莉さんの名前を聞いたことがあるような気がしたから。放送部に将来有望な女の子がいるって? ……あ、違ったらごめんなさい」
香奈恵さんは思い出すように頬に指先を当てて首を傾げる。
この前は真白先生は自宅で仕事のことは話さないと言っていた。
でも、もしかしたら真白先生が明莉のことについては話しているのかもしれない。
そうでなければ、彼女が明莉の名前を知っているのは、――僕が話したからだ。
真白先生と付き合って男女の関係になっている、放送部員で僕の幼馴染。
彼女は自らの夫の不倫相手――泥棒猫に、それと知って語りかけているのだ。
でも明莉は、そんなことは知らずに、表情を明るくして顔を上げた。
彼女のことを「将来有望な女の子」と真白先生が自分の奥さんに対しても話していたというその一点に関して、無邪気な喜びと共に。
――きっと真白先生は、家でそんなことは言ってなくて、香奈恵さんの捏造なのに。
「あ……はい。真白先生には放送部でもお世話になっています――。将来有望だなんて……とんでもないですが、真白先生にはいろいろ良くしてもらっています!」
その「いろいろ良くしてもらっています」は裏側を知っている人間に対して、性的な意味さえも含んだ言葉になってしまうわけだけれど。――明莉本人はそれに対してきっと無自覚だ。
香奈恵さんを見ると、明莉の幼い受け答えに、大人の女性らしい整った笑顔を浮かべていた。きっと心の奥底では「いろいろ良くしてもらっています」の意味を、幾重にも解釈していることだろう。――腹立たしさと共に。
「そうなのね? あの人、家では学校の話ってほとんどしないから、ちゃんとお仕事しているのか、どんな授業をしているのか、どんな部活の指導をしているのか、とか全然知らないの~」
香奈恵さんはそう言って、少し寂しそうな表情を浮かべた。
綺麗な顔にそうやって浮かぶ孤独な表情は可愛らしくて、今すぐ抱きしめたいと思う。
それが演技だと分かっていても股間がうずく。
――いや、きっと演技だとわかっているからこそ股間がうずくのだ。
「……そうなんですね。私、真白先生が、ご自宅で奥さんとどんな会話をされているのかとか、――想像もつかないので」
明莉は自然さを装って応じる。でも彼女の瞳はその奥に寂しさの光を抱えていた。
それが――隠せていなかった。
「まぁあの人は、私がそんなことに興味を持っていないと思っているだけかもしれないのだけれど。――本当は私はすごく興味を持っているのよ? 誠人さんが学校で――どんなことをしているのか? ……ねぇ、悠木くん?」
口元に艶やか笑みを浮かべる彼女に、僕は肩を竦めるしかなかった。
――どう答えれば良いのだ。
「――私もご自宅で、真白先生がどんな感じなのか、興味はあります……」
「あ、そうなんだ。明莉さんは、顧問の先生のプライベートになんて興味があるんだ? ――変わっているわね」
「……あ、いえ。お世話になっている顧問の先生ですので。……そのプライベートっていうか、裏の顔っていうか……」
明莉は香奈恵さんの敷いた地雷を、次々に踏まされている。
本人が気づいているのかどうかは、知らないけれど。
「――裏の顔……ねぇ。つまり明莉さんは、あの人があなたに見せているのが表の顔で、私に見せているのが裏の顔だって言うのね?」
「――あ、いえ、そういうわけじゃ……」
自分の失言に気付いてか、明莉は声を萎めて、俯いた。
やはり人生の経験値の差だろうか。香奈恵さんの前では――明莉はやっぱり子供だ。
だから、僕が守らないといけないのだけれど。
「――香奈恵さん、僕の幼馴染をいじめるのはやめてもらえませんか?」
「あ、ごめんね。冗談よ、冗談。――ごめんなさいね、明莉さん。あの人が家であんまり相手をしてくれないから、ちょっとあなたたちのことが羨ましくなっちゃって、意地悪言っちゃった。ごめんね」
お茶目な感じで、香奈恵さんは舌を出してみせた。
「――あ、いえ、そんな。全然大丈夫です」
明莉は胸の前で両手を振る。
香奈恵さんの瞳の奥は全然笑っていなかった。
「でも本当に偶然ね。――悠木くんとも久しぶりだし、もし二人に時間があるなら、もうちょっと話したいなぁ~」
香奈恵さんは両手を組んで伸びをする。
明莉が僕の方を少し不安気に見上げる。
――どうしよう? と、そういうシンプルな表情。他意も特になさそうだ。
僕はイエスともノーとも言わず首を竦める。別に僕はどちらでも構わない。
三日振りのことを「久しぶり」とは普通言わないとは思うが、大した問題ではない。
「――ねぇ、どう? 悠木くん? ちょっとだけそこのファミリーレストランにでも寄って、三人で話していかない?」
隣に立つ駅前の複合施設に掛けられたファミレスの看板を、香奈恵さんは指差した。
「時間は大丈夫なんですか? 香奈恵さん」
「私は大丈夫よ? 今は仕事を休んでいて、子供もいない専業主婦だし。あの人が帰ってくるのは八時くらいだしね。――明莉さんもどう? パフェでもなんでも奢るわよ? ――冬だけど」
そこはケーキセットくらいで良かったのではないだろうか。――冬ならば。
「……私は、別に、大丈夫ですけど。――秋翔くんは?」
「別に……大丈夫だけど? 帰ってもやることは勉強と動画編集くらいだし」
それと動画視聴。――君たち二人の素敵なフェラチオシーンとかのね。
「――じゃあ、決まりね。それなら行きましょうか。善は急げ。駅前の歩道で立ち話も、寒くなってきたし」
行きましょう、と大人っぽい笑顔を浮かべる香奈恵さん。店の方に振り返る彼女のコートが風に舞った。――僕らは三人でそのファミレスへと向かった。
フルネームで僕の名前を呼ばれる。
月曜日に見たのとは違うグレーのコートを身に纏った真白香奈恵が立っていた。
僕らよりずっと年上の大人の女性。
僕らの保護者にしては若くて、お姉さんと言うにはちょっと年上。
街中で初めて見る長い髪の彼女は、やっぱり大人で――綺麗だった。
こんな女性に何度もフェラチオしてもらって、三日前にはその中へと精を放っただなんて、信じられない。――あ、ダメだ、勃起してきた。
月曜日に会ったばかりだし、毎日LINEでやり取りしているから「久しぶり」という言葉が違和感だったけれど、すぐにそれは明莉に気を使っての言葉なのだと気付いた。
「あ、はい、お久しぶりです。香奈恵さん――どうして、こんなところに居られるんですか?」
「あら、私がこの辺りを歩いていたらおかしいかしら? 夫の職場も近いし、それなりに慣れ親しんだ街だったりもするのだけれど?」
そう言って彼女はコートのポケットに両手を突っ込むと、肩を竦めた。
冬の風が吹いて僕らの頬を打った。彼女の長い髪が攫われる。
「――誰? 秋翔くん?」
後ろから僕のコートの端を引っ張って、耳元で明莉が小さな声で尋ねる。
「ああ、この人は真白先生の――」
そこまで言って僕は言葉を止めた。
明莉と香奈恵さんの関係性に思い至ったのだ。
突然の遭遇で頭が回っていなかったけれども、二人の関係はそんなににこやかなものではない。――僕を挟んだこの二人は、先生の妻とその――不倫相手なのだ。
「――真白先生の?」
明莉が首を傾げる。
――でもその瞳の奥から、少しずつ緊張感が顕になってくるのを、僕は見て取った。
学校の中での出来事。
真白先生とのことは自分と相手だけの関係性。
明莉はどこかでそんな風に思っているのかもしれない。
でも目の前にいる、真白香奈恵は――確かに存在しているのだ。
真白先生の正式な奥さんとして。
目の前の人物が真白先生の奥さんその人であるという可能性に、明莉の推測は収斂してきているようだった。
「――彼女は真白先生の……」
「あなたも悠木くんと同じで、真白の生徒さんなのかしら? いつも夫がお世話になっています。――私は真白誠人の妻で、真白香奈恵と申します。悠木くんとは何度かお話する機会があって、それで覚えていたの。――よろしくね?」
僕の説明も遮って、香奈恵さんはそう言って、小さく頭を下げた。
夫の生徒に頭を下げる上品で貞淑な妻。――絵に書いたような姿だった。
僕はその時、彼女がソファの上で僕の男根を受け入れて喘いでいた姿を思い出した。
こんなお淑やかそうな人妻を裸に剥いて、自分はその上と下の口を蹂躙していたのだと考えると――やっぱりとても興奮した。
隣を見ると、――明莉は少なからず衝撃を受けている様子だった。
どうやら真白先生の奥さん本人と話すのは、初めてみたいだ。
「あ――はい。私は篠宮明莉です。秋翔くん――いえ、悠木くんとはクラスメイトです。私も同じクラスで物理の授業は真白先生に教えてもらっています」
少し僕の後ろに隠れるようにしながら、明莉は僕の隣で俯きがちに挨拶する。
そんな彼女に対して真白香奈恵は、少し楽しそうに目を細めた。
「そうなの? ……よろしくね、明莉さん――」
何故か香奈恵さんは明莉のことを名前で呼んだ。僕が名前で呼ぶのと同じように。
明莉は緊張しているのか「あ――はい」と、それをそのまま受け入れた。
「――篠宮明莉さんって、もしかして放送部に所属したりしている? ほら誠人さんって放送部の顧問もしているじゃない? その関係で明莉さんの名前を聞いたことがあるような気がしたから。放送部に将来有望な女の子がいるって? ……あ、違ったらごめんなさい」
香奈恵さんは思い出すように頬に指先を当てて首を傾げる。
この前は真白先生は自宅で仕事のことは話さないと言っていた。
でも、もしかしたら真白先生が明莉のことについては話しているのかもしれない。
そうでなければ、彼女が明莉の名前を知っているのは、――僕が話したからだ。
真白先生と付き合って男女の関係になっている、放送部員で僕の幼馴染。
彼女は自らの夫の不倫相手――泥棒猫に、それと知って語りかけているのだ。
でも明莉は、そんなことは知らずに、表情を明るくして顔を上げた。
彼女のことを「将来有望な女の子」と真白先生が自分の奥さんに対しても話していたというその一点に関して、無邪気な喜びと共に。
――きっと真白先生は、家でそんなことは言ってなくて、香奈恵さんの捏造なのに。
「あ……はい。真白先生には放送部でもお世話になっています――。将来有望だなんて……とんでもないですが、真白先生にはいろいろ良くしてもらっています!」
その「いろいろ良くしてもらっています」は裏側を知っている人間に対して、性的な意味さえも含んだ言葉になってしまうわけだけれど。――明莉本人はそれに対してきっと無自覚だ。
香奈恵さんを見ると、明莉の幼い受け答えに、大人の女性らしい整った笑顔を浮かべていた。きっと心の奥底では「いろいろ良くしてもらっています」の意味を、幾重にも解釈していることだろう。――腹立たしさと共に。
「そうなのね? あの人、家では学校の話ってほとんどしないから、ちゃんとお仕事しているのか、どんな授業をしているのか、どんな部活の指導をしているのか、とか全然知らないの~」
香奈恵さんはそう言って、少し寂しそうな表情を浮かべた。
綺麗な顔にそうやって浮かぶ孤独な表情は可愛らしくて、今すぐ抱きしめたいと思う。
それが演技だと分かっていても股間がうずく。
――いや、きっと演技だとわかっているからこそ股間がうずくのだ。
「……そうなんですね。私、真白先生が、ご自宅で奥さんとどんな会話をされているのかとか、――想像もつかないので」
明莉は自然さを装って応じる。でも彼女の瞳はその奥に寂しさの光を抱えていた。
それが――隠せていなかった。
「まぁあの人は、私がそんなことに興味を持っていないと思っているだけかもしれないのだけれど。――本当は私はすごく興味を持っているのよ? 誠人さんが学校で――どんなことをしているのか? ……ねぇ、悠木くん?」
口元に艶やか笑みを浮かべる彼女に、僕は肩を竦めるしかなかった。
――どう答えれば良いのだ。
「――私もご自宅で、真白先生がどんな感じなのか、興味はあります……」
「あ、そうなんだ。明莉さんは、顧問の先生のプライベートになんて興味があるんだ? ――変わっているわね」
「……あ、いえ。お世話になっている顧問の先生ですので。……そのプライベートっていうか、裏の顔っていうか……」
明莉は香奈恵さんの敷いた地雷を、次々に踏まされている。
本人が気づいているのかどうかは、知らないけれど。
「――裏の顔……ねぇ。つまり明莉さんは、あの人があなたに見せているのが表の顔で、私に見せているのが裏の顔だって言うのね?」
「――あ、いえ、そういうわけじゃ……」
自分の失言に気付いてか、明莉は声を萎めて、俯いた。
やはり人生の経験値の差だろうか。香奈恵さんの前では――明莉はやっぱり子供だ。
だから、僕が守らないといけないのだけれど。
「――香奈恵さん、僕の幼馴染をいじめるのはやめてもらえませんか?」
「あ、ごめんね。冗談よ、冗談。――ごめんなさいね、明莉さん。あの人が家であんまり相手をしてくれないから、ちょっとあなたたちのことが羨ましくなっちゃって、意地悪言っちゃった。ごめんね」
お茶目な感じで、香奈恵さんは舌を出してみせた。
「――あ、いえ、そんな。全然大丈夫です」
明莉は胸の前で両手を振る。
香奈恵さんの瞳の奥は全然笑っていなかった。
「でも本当に偶然ね。――悠木くんとも久しぶりだし、もし二人に時間があるなら、もうちょっと話したいなぁ~」
香奈恵さんは両手を組んで伸びをする。
明莉が僕の方を少し不安気に見上げる。
――どうしよう? と、そういうシンプルな表情。他意も特になさそうだ。
僕はイエスともノーとも言わず首を竦める。別に僕はどちらでも構わない。
三日振りのことを「久しぶり」とは普通言わないとは思うが、大した問題ではない。
「――ねぇ、どう? 悠木くん? ちょっとだけそこのファミリーレストランにでも寄って、三人で話していかない?」
隣に立つ駅前の複合施設に掛けられたファミレスの看板を、香奈恵さんは指差した。
「時間は大丈夫なんですか? 香奈恵さん」
「私は大丈夫よ? 今は仕事を休んでいて、子供もいない専業主婦だし。あの人が帰ってくるのは八時くらいだしね。――明莉さんもどう? パフェでもなんでも奢るわよ? ――冬だけど」
そこはケーキセットくらいで良かったのではないだろうか。――冬ならば。
「……私は、別に、大丈夫ですけど。――秋翔くんは?」
「別に……大丈夫だけど? 帰ってもやることは勉強と動画編集くらいだし」
それと動画視聴。――君たち二人の素敵なフェラチオシーンとかのね。
「――じゃあ、決まりね。それなら行きましょうか。善は急げ。駅前の歩道で立ち話も、寒くなってきたし」
行きましょう、と大人っぽい笑顔を浮かべる香奈恵さん。店の方に振り返る彼女のコートが風に舞った。――僕らは三人でそのファミレスへと向かった。
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