43 / 109
第七章 帰路
帰路(3)
しおりを挟む
「うん、久しぶり。――元気していた? 悠木秋翔くん」
フルネームで僕の名前を呼ばれる。
月曜日に見たのとは違うグレーのコートを身に纏った真白香奈恵が立っていた。
僕らよりずっと年上の大人の女性。
僕らの保護者にしては若くて、お姉さんと言うにはちょっと年上。
街中で初めて見る長い髪の彼女は、やっぱり大人で――綺麗だった。
こんな女性に何度もフェラチオしてもらって、三日前にはその中へと精を放っただなんて、信じられない。――あ、ダメだ、勃起してきた。
月曜日に会ったばかりだし、毎日LINEでやり取りしているから「久しぶり」という言葉が違和感だったけれど、すぐにそれは明莉に気を使っての言葉なのだと気付いた。
「あ、はい、お久しぶりです。香奈恵さん――どうして、こんなところに居られるんですか?」
「あら、私がこの辺りを歩いていたらおかしいかしら? 夫の職場も近いし、それなりに慣れ親しんだ街だったりもするのだけれど?」
そう言って彼女はコートのポケットに両手を突っ込むと、肩を竦めた。
冬の風が吹いて僕らの頬を打った。彼女の長い髪が攫われる。
「――誰? 秋翔くん?」
後ろから僕のコートの端を引っ張って、耳元で明莉が小さな声で尋ねる。
「ああ、この人は真白先生の――」
そこまで言って僕は言葉を止めた。
明莉と香奈恵さんの関係性に思い至ったのだ。
突然の遭遇で頭が回っていなかったけれども、二人の関係はそんなににこやかなものではない。――僕を挟んだこの二人は、先生の妻とその――不倫相手なのだ。
「――真白先生の?」
明莉が首を傾げる。
――でもその瞳の奥から、少しずつ緊張感が顕になってくるのを、僕は見て取った。
学校の中での出来事。
真白先生とのことは自分と相手だけの関係性。
明莉はどこかでそんな風に思っているのかもしれない。
でも目の前にいる、真白香奈恵は――確かに存在しているのだ。
真白先生の正式な奥さんとして。
目の前の人物が真白先生の奥さんその人であるという可能性に、明莉の推測は収斂してきているようだった。
「――彼女は真白先生の……」
「あなたも悠木くんと同じで、真白の生徒さんなのかしら? いつも夫がお世話になっています。――私は真白誠人の妻で、真白香奈恵と申します。悠木くんとは何度かお話する機会があって、それで覚えていたの。――よろしくね?」
僕の説明も遮って、香奈恵さんはそう言って、小さく頭を下げた。
夫の生徒に頭を下げる上品で貞淑な妻。――絵に書いたような姿だった。
僕はその時、彼女がソファの上で僕の男根を受け入れて喘いでいた姿を思い出した。
こんなお淑やかそうな人妻を裸に剥いて、自分はその上と下の口を蹂躙していたのだと考えると――やっぱりとても興奮した。
隣を見ると、――明莉は少なからず衝撃を受けている様子だった。
どうやら真白先生の奥さん本人と話すのは、初めてみたいだ。
「あ――はい。私は篠宮明莉です。秋翔くん――いえ、悠木くんとはクラスメイトです。私も同じクラスで物理の授業は真白先生に教えてもらっています」
少し僕の後ろに隠れるようにしながら、明莉は僕の隣で俯きがちに挨拶する。
そんな彼女に対して真白香奈恵は、少し楽しそうに目を細めた。
「そうなの? ……よろしくね、明莉さん――」
何故か香奈恵さんは明莉のことを名前で呼んだ。僕が名前で呼ぶのと同じように。
明莉は緊張しているのか「あ――はい」と、それをそのまま受け入れた。
「――篠宮明莉さんって、もしかして放送部に所属したりしている? ほら誠人さんって放送部の顧問もしているじゃない? その関係で明莉さんの名前を聞いたことがあるような気がしたから。放送部に将来有望な女の子がいるって? ……あ、違ったらごめんなさい」
香奈恵さんは思い出すように頬に指先を当てて首を傾げる。
この前は真白先生は自宅で仕事のことは話さないと言っていた。
でも、もしかしたら真白先生が明莉のことについては話しているのかもしれない。
そうでなければ、彼女が明莉の名前を知っているのは、――僕が話したからだ。
真白先生と付き合って男女の関係になっている、放送部員で僕の幼馴染。
彼女は自らの夫の不倫相手――泥棒猫に、それと知って語りかけているのだ。
でも明莉は、そんなことは知らずに、表情を明るくして顔を上げた。
彼女のことを「将来有望な女の子」と真白先生が自分の奥さんに対しても話していたというその一点に関して、無邪気な喜びと共に。
――きっと真白先生は、家でそんなことは言ってなくて、香奈恵さんの捏造なのに。
「あ……はい。真白先生には放送部でもお世話になっています――。将来有望だなんて……とんでもないですが、真白先生にはいろいろ良くしてもらっています!」
その「いろいろ良くしてもらっています」は裏側を知っている人間に対して、性的な意味さえも含んだ言葉になってしまうわけだけれど。――明莉本人はそれに対してきっと無自覚だ。
香奈恵さんを見ると、明莉の幼い受け答えに、大人の女性らしい整った笑顔を浮かべていた。きっと心の奥底では「いろいろ良くしてもらっています」の意味を、幾重にも解釈していることだろう。――腹立たしさと共に。
「そうなのね? あの人、家では学校の話ってほとんどしないから、ちゃんとお仕事しているのか、どんな授業をしているのか、どんな部活の指導をしているのか、とか全然知らないの~」
香奈恵さんはそう言って、少し寂しそうな表情を浮かべた。
綺麗な顔にそうやって浮かぶ孤独な表情は可愛らしくて、今すぐ抱きしめたいと思う。
それが演技だと分かっていても股間がうずく。
――いや、きっと演技だとわかっているからこそ股間がうずくのだ。
「……そうなんですね。私、真白先生が、ご自宅で奥さんとどんな会話をされているのかとか、――想像もつかないので」
明莉は自然さを装って応じる。でも彼女の瞳はその奥に寂しさの光を抱えていた。
それが――隠せていなかった。
「まぁあの人は、私がそんなことに興味を持っていないと思っているだけかもしれないのだけれど。――本当は私はすごく興味を持っているのよ? 誠人さんが学校で――どんなことをしているのか? ……ねぇ、悠木くん?」
口元に艶やか笑みを浮かべる彼女に、僕は肩を竦めるしかなかった。
――どう答えれば良いのだ。
「――私もご自宅で、真白先生がどんな感じなのか、興味はあります……」
「あ、そうなんだ。明莉さんは、顧問の先生のプライベートになんて興味があるんだ? ――変わっているわね」
「……あ、いえ。お世話になっている顧問の先生ですので。……そのプライベートっていうか、裏の顔っていうか……」
明莉は香奈恵さんの敷いた地雷を、次々に踏まされている。
本人が気づいているのかどうかは、知らないけれど。
「――裏の顔……ねぇ。つまり明莉さんは、あの人があなたに見せているのが表の顔で、私に見せているのが裏の顔だって言うのね?」
「――あ、いえ、そういうわけじゃ……」
自分の失言に気付いてか、明莉は声を萎めて、俯いた。
やはり人生の経験値の差だろうか。香奈恵さんの前では――明莉はやっぱり子供だ。
だから、僕が守らないといけないのだけれど。
「――香奈恵さん、僕の幼馴染をいじめるのはやめてもらえませんか?」
「あ、ごめんね。冗談よ、冗談。――ごめんなさいね、明莉さん。あの人が家であんまり相手をしてくれないから、ちょっとあなたたちのことが羨ましくなっちゃって、意地悪言っちゃった。ごめんね」
お茶目な感じで、香奈恵さんは舌を出してみせた。
「――あ、いえ、そんな。全然大丈夫です」
明莉は胸の前で両手を振る。
香奈恵さんの瞳の奥は全然笑っていなかった。
「でも本当に偶然ね。――悠木くんとも久しぶりだし、もし二人に時間があるなら、もうちょっと話したいなぁ~」
香奈恵さんは両手を組んで伸びをする。
明莉が僕の方を少し不安気に見上げる。
――どうしよう? と、そういうシンプルな表情。他意も特になさそうだ。
僕はイエスともノーとも言わず首を竦める。別に僕はどちらでも構わない。
三日振りのことを「久しぶり」とは普通言わないとは思うが、大した問題ではない。
「――ねぇ、どう? 悠木くん? ちょっとだけそこのファミリーレストランにでも寄って、三人で話していかない?」
隣に立つ駅前の複合施設に掛けられたファミレスの看板を、香奈恵さんは指差した。
「時間は大丈夫なんですか? 香奈恵さん」
「私は大丈夫よ? 今は仕事を休んでいて、子供もいない専業主婦だし。あの人が帰ってくるのは八時くらいだしね。――明莉さんもどう? パフェでもなんでも奢るわよ? ――冬だけど」
そこはケーキセットくらいで良かったのではないだろうか。――冬ならば。
「……私は、別に、大丈夫ですけど。――秋翔くんは?」
「別に……大丈夫だけど? 帰ってもやることは勉強と動画編集くらいだし」
それと動画視聴。――君たち二人の素敵なフェラチオシーンとかのね。
「――じゃあ、決まりね。それなら行きましょうか。善は急げ。駅前の歩道で立ち話も、寒くなってきたし」
行きましょう、と大人っぽい笑顔を浮かべる香奈恵さん。店の方に振り返る彼女のコートが風に舞った。――僕らは三人でそのファミレスへと向かった。
フルネームで僕の名前を呼ばれる。
月曜日に見たのとは違うグレーのコートを身に纏った真白香奈恵が立っていた。
僕らよりずっと年上の大人の女性。
僕らの保護者にしては若くて、お姉さんと言うにはちょっと年上。
街中で初めて見る長い髪の彼女は、やっぱり大人で――綺麗だった。
こんな女性に何度もフェラチオしてもらって、三日前にはその中へと精を放っただなんて、信じられない。――あ、ダメだ、勃起してきた。
月曜日に会ったばかりだし、毎日LINEでやり取りしているから「久しぶり」という言葉が違和感だったけれど、すぐにそれは明莉に気を使っての言葉なのだと気付いた。
「あ、はい、お久しぶりです。香奈恵さん――どうして、こんなところに居られるんですか?」
「あら、私がこの辺りを歩いていたらおかしいかしら? 夫の職場も近いし、それなりに慣れ親しんだ街だったりもするのだけれど?」
そう言って彼女はコートのポケットに両手を突っ込むと、肩を竦めた。
冬の風が吹いて僕らの頬を打った。彼女の長い髪が攫われる。
「――誰? 秋翔くん?」
後ろから僕のコートの端を引っ張って、耳元で明莉が小さな声で尋ねる。
「ああ、この人は真白先生の――」
そこまで言って僕は言葉を止めた。
明莉と香奈恵さんの関係性に思い至ったのだ。
突然の遭遇で頭が回っていなかったけれども、二人の関係はそんなににこやかなものではない。――僕を挟んだこの二人は、先生の妻とその――不倫相手なのだ。
「――真白先生の?」
明莉が首を傾げる。
――でもその瞳の奥から、少しずつ緊張感が顕になってくるのを、僕は見て取った。
学校の中での出来事。
真白先生とのことは自分と相手だけの関係性。
明莉はどこかでそんな風に思っているのかもしれない。
でも目の前にいる、真白香奈恵は――確かに存在しているのだ。
真白先生の正式な奥さんとして。
目の前の人物が真白先生の奥さんその人であるという可能性に、明莉の推測は収斂してきているようだった。
「――彼女は真白先生の……」
「あなたも悠木くんと同じで、真白の生徒さんなのかしら? いつも夫がお世話になっています。――私は真白誠人の妻で、真白香奈恵と申します。悠木くんとは何度かお話する機会があって、それで覚えていたの。――よろしくね?」
僕の説明も遮って、香奈恵さんはそう言って、小さく頭を下げた。
夫の生徒に頭を下げる上品で貞淑な妻。――絵に書いたような姿だった。
僕はその時、彼女がソファの上で僕の男根を受け入れて喘いでいた姿を思い出した。
こんなお淑やかそうな人妻を裸に剥いて、自分はその上と下の口を蹂躙していたのだと考えると――やっぱりとても興奮した。
隣を見ると、――明莉は少なからず衝撃を受けている様子だった。
どうやら真白先生の奥さん本人と話すのは、初めてみたいだ。
「あ――はい。私は篠宮明莉です。秋翔くん――いえ、悠木くんとはクラスメイトです。私も同じクラスで物理の授業は真白先生に教えてもらっています」
少し僕の後ろに隠れるようにしながら、明莉は僕の隣で俯きがちに挨拶する。
そんな彼女に対して真白香奈恵は、少し楽しそうに目を細めた。
「そうなの? ……よろしくね、明莉さん――」
何故か香奈恵さんは明莉のことを名前で呼んだ。僕が名前で呼ぶのと同じように。
明莉は緊張しているのか「あ――はい」と、それをそのまま受け入れた。
「――篠宮明莉さんって、もしかして放送部に所属したりしている? ほら誠人さんって放送部の顧問もしているじゃない? その関係で明莉さんの名前を聞いたことがあるような気がしたから。放送部に将来有望な女の子がいるって? ……あ、違ったらごめんなさい」
香奈恵さんは思い出すように頬に指先を当てて首を傾げる。
この前は真白先生は自宅で仕事のことは話さないと言っていた。
でも、もしかしたら真白先生が明莉のことについては話しているのかもしれない。
そうでなければ、彼女が明莉の名前を知っているのは、――僕が話したからだ。
真白先生と付き合って男女の関係になっている、放送部員で僕の幼馴染。
彼女は自らの夫の不倫相手――泥棒猫に、それと知って語りかけているのだ。
でも明莉は、そんなことは知らずに、表情を明るくして顔を上げた。
彼女のことを「将来有望な女の子」と真白先生が自分の奥さんに対しても話していたというその一点に関して、無邪気な喜びと共に。
――きっと真白先生は、家でそんなことは言ってなくて、香奈恵さんの捏造なのに。
「あ……はい。真白先生には放送部でもお世話になっています――。将来有望だなんて……とんでもないですが、真白先生にはいろいろ良くしてもらっています!」
その「いろいろ良くしてもらっています」は裏側を知っている人間に対して、性的な意味さえも含んだ言葉になってしまうわけだけれど。――明莉本人はそれに対してきっと無自覚だ。
香奈恵さんを見ると、明莉の幼い受け答えに、大人の女性らしい整った笑顔を浮かべていた。きっと心の奥底では「いろいろ良くしてもらっています」の意味を、幾重にも解釈していることだろう。――腹立たしさと共に。
「そうなのね? あの人、家では学校の話ってほとんどしないから、ちゃんとお仕事しているのか、どんな授業をしているのか、どんな部活の指導をしているのか、とか全然知らないの~」
香奈恵さんはそう言って、少し寂しそうな表情を浮かべた。
綺麗な顔にそうやって浮かぶ孤独な表情は可愛らしくて、今すぐ抱きしめたいと思う。
それが演技だと分かっていても股間がうずく。
――いや、きっと演技だとわかっているからこそ股間がうずくのだ。
「……そうなんですね。私、真白先生が、ご自宅で奥さんとどんな会話をされているのかとか、――想像もつかないので」
明莉は自然さを装って応じる。でも彼女の瞳はその奥に寂しさの光を抱えていた。
それが――隠せていなかった。
「まぁあの人は、私がそんなことに興味を持っていないと思っているだけかもしれないのだけれど。――本当は私はすごく興味を持っているのよ? 誠人さんが学校で――どんなことをしているのか? ……ねぇ、悠木くん?」
口元に艶やか笑みを浮かべる彼女に、僕は肩を竦めるしかなかった。
――どう答えれば良いのだ。
「――私もご自宅で、真白先生がどんな感じなのか、興味はあります……」
「あ、そうなんだ。明莉さんは、顧問の先生のプライベートになんて興味があるんだ? ――変わっているわね」
「……あ、いえ。お世話になっている顧問の先生ですので。……そのプライベートっていうか、裏の顔っていうか……」
明莉は香奈恵さんの敷いた地雷を、次々に踏まされている。
本人が気づいているのかどうかは、知らないけれど。
「――裏の顔……ねぇ。つまり明莉さんは、あの人があなたに見せているのが表の顔で、私に見せているのが裏の顔だって言うのね?」
「――あ、いえ、そういうわけじゃ……」
自分の失言に気付いてか、明莉は声を萎めて、俯いた。
やはり人生の経験値の差だろうか。香奈恵さんの前では――明莉はやっぱり子供だ。
だから、僕が守らないといけないのだけれど。
「――香奈恵さん、僕の幼馴染をいじめるのはやめてもらえませんか?」
「あ、ごめんね。冗談よ、冗談。――ごめんなさいね、明莉さん。あの人が家であんまり相手をしてくれないから、ちょっとあなたたちのことが羨ましくなっちゃって、意地悪言っちゃった。ごめんね」
お茶目な感じで、香奈恵さんは舌を出してみせた。
「――あ、いえ、そんな。全然大丈夫です」
明莉は胸の前で両手を振る。
香奈恵さんの瞳の奥は全然笑っていなかった。
「でも本当に偶然ね。――悠木くんとも久しぶりだし、もし二人に時間があるなら、もうちょっと話したいなぁ~」
香奈恵さんは両手を組んで伸びをする。
明莉が僕の方を少し不安気に見上げる。
――どうしよう? と、そういうシンプルな表情。他意も特になさそうだ。
僕はイエスともノーとも言わず首を竦める。別に僕はどちらでも構わない。
三日振りのことを「久しぶり」とは普通言わないとは思うが、大した問題ではない。
「――ねぇ、どう? 悠木くん? ちょっとだけそこのファミリーレストランにでも寄って、三人で話していかない?」
隣に立つ駅前の複合施設に掛けられたファミレスの看板を、香奈恵さんは指差した。
「時間は大丈夫なんですか? 香奈恵さん」
「私は大丈夫よ? 今は仕事を休んでいて、子供もいない専業主婦だし。あの人が帰ってくるのは八時くらいだしね。――明莉さんもどう? パフェでもなんでも奢るわよ? ――冬だけど」
そこはケーキセットくらいで良かったのではないだろうか。――冬ならば。
「……私は、別に、大丈夫ですけど。――秋翔くんは?」
「別に……大丈夫だけど? 帰ってもやることは勉強と動画編集くらいだし」
それと動画視聴。――君たち二人の素敵なフェラチオシーンとかのね。
「――じゃあ、決まりね。それなら行きましょうか。善は急げ。駅前の歩道で立ち話も、寒くなってきたし」
行きましょう、と大人っぽい笑顔を浮かべる香奈恵さん。店の方に振り返る彼女のコートが風に舞った。――僕らは三人でそのファミレスへと向かった。
0
お気に入りに追加
194
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
家政婦さんは同級生のメイド女子高生
coche
青春
祖母から習った家事で主婦力抜群の女子高生、彩香(さいか)。高校入学と同時に小説家の家で家政婦のアルバイトを始めた。実はその家は・・・彩香たちの成長を描く青春ラブコメです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる