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第四章 遊園地
遊園地(5)
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それは大きなパンダカーだった。乗ってお金を入れたら動き出すやつだ。
幼稚園か小学校低学年くらいの男の子が跨って全速力で走らせていた。
速度はそれほど出てなかったけれど、通行人の存在も気にせずに爆走していた。
明らかに運転している男の子は興奮気味だ。
花壇の前の通りを過ぎた後も、大学生くらいのカップルにぶつかりそうになっている。
その後ろからスカート姿の女性が子供の名前を呼びながら追いかけていた。
多分、母親だろう。ヒールの高いサンダルで走りにくそうに早歩きで。
――遊園地にハイヒールは……だめでしょう、お母さん。
森さんは何が起こったのかわからずに、驚いたような表情で僕の腕の中にいた。
でもしばらくして、僕の視線を追っている内に状況を徐々に把握したみたいだった。
「……危なかったね」
「――うん、そうだね」
彼女の髪から、微かな香りが漂う。
明莉とも香奈恵さんとも違う、彼女自身の匂いだ。
腕を回した腰回りは細くて、力を入れると折れそうだった。
香奈恵さんの腰に腕を回した時はもう少し厚みを感じた。
だからやっぱり、森さんの方が華奢なんだろう。
僕の胸元へと、彼女の胸の膨らみが押し付けられている。
その柔らかさを感じていた。
真白先生の家で触れた香奈恵さんの胸に比べると、ずっとささやかだった。
でもその膨らみに、やっぱり森さんも女なのだと、あらためて感じた。
「――もう大丈夫だよ?」
彼女が照れくさそうに呟いた。
僕の首の前で俯きながら。
無防備に垂れていた彼女の両手は持ち上げられて、僕の両肩に添えられていた。
僕は彼女の背中に回した右手ひらを広げて肩甲骨の間を押す。
その華奢な体を、無意識に抱き寄せていた。
彼女の膨らみが、僕の胸へと押し付けられるのを、より強く感じる。
左手のひらを広げて彼女の腰から少しずつ下へと滑らせる。
服の上からでもわかる腰のくびれの先、スキニーパンツに包まれた膨らみがあった。
柔らかなそれを、撫でるように味わう。
少しだけ筋肉質でまだ熟れきっていない果実に、僕の手のひらが吸い寄せられた。
何度か――何度も、優しく撫でる。
「……あっ」
小さな声が、彼女から漏れた。
気付けば僕の股間は勃起していて、その膨らみを彼女の下腹部へと押し付けていた。
その感触に彼女は、体をビクッと震わせた。
「……悠木……くん?」
森さんが顔を上げた。
抱き合ったままの至近距離。少し動けば、唇だって奪えてしまいそうだ。
でも彼女は眉を寄せて困惑した表情で、訴えかけるように僕を見上げていた。
そこでようやく僕は大衆の面前で彼女を抱きしめ続けていることに気づいた。
「――あ、ごめん」
僕はゆっくりと抱擁を解く。
彼女は半歩下がって僕から距離を取ると、視線を逸らす、
俯いたまま首を左右に振った。
「ううん、あーしこそ、ありがと。……ぶつかるところだったんだよね?」
「まぁ、……そうだな。でも、森さんも、あの男の子も、怪我がなくて良かった」
「うん。パンダカーでも、やんちゃな男の子の運転は、要注意だよね――?」
先を見るとハイヒールのお母さんがパンダカーと子供にようやく追いついていた。
パンダカーの上で男の子がはしゃいでいる。
お母さんはその両脇に腕を回して、抱き上げている。
「――でも、男の子はちょっとやんちゃなくらいが、丁度いいよね?」
「――そうかもな」
僕の下半身では、やんちゃな男の子が、テントを張っていた。
※
程なく明莉と水上が戻ってた。
水上が右手にビニール袋と左手に二本の缶を持っている。
明莉はもう二本の缶を抱えていた。
「ごめんね、お待たせ。――待った?」
先に辿り着いた明莉が、僕ら二人に問いかけた。
「全然。なぁ――?」
「う、うん――」
森さんの顔を覗き込むと、なぜだか彼女は照れたように頬を赤らめた。
明莉は少し不思議そうに首を傾げている。
やがて水上も戻ってきた。
「意外と早かったんだな。もう少しかかるかと、思っていたんだけど」
「――そうか? 結構待たせたと思っていたんだけどな」
「いやまぁ、そうだな。ちゃんとお手洗いと買い物だけで帰ってきたんだな」
「おう、もちろん。――って、他に何があると思っていたんだよ?」
「……いや、別に、……特には」
ほんと僕は何を想像していたんだろうな。
なんだか明莉と真白先生の一件を目撃して以来、どうも頭がおかしい。
二人が買ってきてくれたのは四人分のアメリカンドッグと、飲み物だった。
僕と水上はホットコーヒー。森さんと明莉はホットティー。
僕らはベンチで温かいホットドッグと飲み物を胃袋に入れた。
寒空の下、少し空いたお腹に、なんだか染みた。
それから僕らは仕上げの観覧車に向かった。
でもなんだかそのままの流れで、やっぱり前を水上と明莉二人が歩いていく。
振り向くと森さんが少し困ったような表情を浮かべていた。
そっと近づいて耳元で囁く。
「ペア、変わるように、僕から言おうか?」
僕にとってもそろそろけじめをつけた方が良いような気がしていた。
前の二人組に何かが起きるってことは、万に一つも無いと思う。
でも自分の中に生じる疑念や嫉妬の情念は、間違いなく増幅されていた。
ところが驚いたことに、森さんは俯いたまま首を左右に振った。
――僕の服の端を掴みながら。
「――このままでいいよ。あーしは」
顔を少し上げた彼女は、少し困ったような表情を浮かべていた。
「――どうして?」
「ん? ――さっきね、珍しく、色々表に出しちゃったから、なんだか意識しちゃって。……今、そういう風な流れで、洋平と二人っきりになったら、変な感じになっちゃうと思うんだ」
なるほど。言わんとすることは分かる。
外目に見ていて盤石に見えるカップルでも、いろいろ繊細なところがあるのだな。
「――あ、でももちろん悠木くんは明莉さんと二人っきりになりたいだろうし。それなら、あーしのことは気にせずに、――言ってくれていいんだよ?」
そんな健気なことを言う森美樹の頭を、僕はぽんぽんと撫でるように叩いた。
「なーに、気にするなよ。僕と明莉との時間はまだいっぱいあるんだ。今日は森さんとの交遊を深めることにするよ」
「――ん。なんかあーし、子供扱いされている?」
「してねーよ」
僕らはそうやって観覧車まで移動して、列に並んだ。
誰がペアになる、とかそういう話は出ないままに、ゴンドラが順番に到着してくる。
ゴンドラは少し変わっていて最大三人乗り。
特に何も言わなければ、係員さんは二人一組でゴンドラへと案内している。
そして僕らの番がやってきた。
水上と明莉が二人で狭いゴンドラへと乗り込んでいく。
籠の扉をくぐったところで明莉がこっちを振り返って、小さく手を振った。
水上も森さんに親指を立てる。
森さんはノリの良い笑顔作って手を振って返していた。
密閉されたゴンドラの中、二人は横並びに座って、空へと上がっていった。
次は僕らの番だ。もう一つの籠がやってくる。
「――僕らも行こうか」
「――うん」
可愛らしく頷く、親友の彼女。
僕は森美樹の手を引いて、二人っきりの密室へと飛び込んだ。
幼稚園か小学校低学年くらいの男の子が跨って全速力で走らせていた。
速度はそれほど出てなかったけれど、通行人の存在も気にせずに爆走していた。
明らかに運転している男の子は興奮気味だ。
花壇の前の通りを過ぎた後も、大学生くらいのカップルにぶつかりそうになっている。
その後ろからスカート姿の女性が子供の名前を呼びながら追いかけていた。
多分、母親だろう。ヒールの高いサンダルで走りにくそうに早歩きで。
――遊園地にハイヒールは……だめでしょう、お母さん。
森さんは何が起こったのかわからずに、驚いたような表情で僕の腕の中にいた。
でもしばらくして、僕の視線を追っている内に状況を徐々に把握したみたいだった。
「……危なかったね」
「――うん、そうだね」
彼女の髪から、微かな香りが漂う。
明莉とも香奈恵さんとも違う、彼女自身の匂いだ。
腕を回した腰回りは細くて、力を入れると折れそうだった。
香奈恵さんの腰に腕を回した時はもう少し厚みを感じた。
だからやっぱり、森さんの方が華奢なんだろう。
僕の胸元へと、彼女の胸の膨らみが押し付けられている。
その柔らかさを感じていた。
真白先生の家で触れた香奈恵さんの胸に比べると、ずっとささやかだった。
でもその膨らみに、やっぱり森さんも女なのだと、あらためて感じた。
「――もう大丈夫だよ?」
彼女が照れくさそうに呟いた。
僕の首の前で俯きながら。
無防備に垂れていた彼女の両手は持ち上げられて、僕の両肩に添えられていた。
僕は彼女の背中に回した右手ひらを広げて肩甲骨の間を押す。
その華奢な体を、無意識に抱き寄せていた。
彼女の膨らみが、僕の胸へと押し付けられるのを、より強く感じる。
左手のひらを広げて彼女の腰から少しずつ下へと滑らせる。
服の上からでもわかる腰のくびれの先、スキニーパンツに包まれた膨らみがあった。
柔らかなそれを、撫でるように味わう。
少しだけ筋肉質でまだ熟れきっていない果実に、僕の手のひらが吸い寄せられた。
何度か――何度も、優しく撫でる。
「……あっ」
小さな声が、彼女から漏れた。
気付けば僕の股間は勃起していて、その膨らみを彼女の下腹部へと押し付けていた。
その感触に彼女は、体をビクッと震わせた。
「……悠木……くん?」
森さんが顔を上げた。
抱き合ったままの至近距離。少し動けば、唇だって奪えてしまいそうだ。
でも彼女は眉を寄せて困惑した表情で、訴えかけるように僕を見上げていた。
そこでようやく僕は大衆の面前で彼女を抱きしめ続けていることに気づいた。
「――あ、ごめん」
僕はゆっくりと抱擁を解く。
彼女は半歩下がって僕から距離を取ると、視線を逸らす、
俯いたまま首を左右に振った。
「ううん、あーしこそ、ありがと。……ぶつかるところだったんだよね?」
「まぁ、……そうだな。でも、森さんも、あの男の子も、怪我がなくて良かった」
「うん。パンダカーでも、やんちゃな男の子の運転は、要注意だよね――?」
先を見るとハイヒールのお母さんがパンダカーと子供にようやく追いついていた。
パンダカーの上で男の子がはしゃいでいる。
お母さんはその両脇に腕を回して、抱き上げている。
「――でも、男の子はちょっとやんちゃなくらいが、丁度いいよね?」
「――そうかもな」
僕の下半身では、やんちゃな男の子が、テントを張っていた。
※
程なく明莉と水上が戻ってた。
水上が右手にビニール袋と左手に二本の缶を持っている。
明莉はもう二本の缶を抱えていた。
「ごめんね、お待たせ。――待った?」
先に辿り着いた明莉が、僕ら二人に問いかけた。
「全然。なぁ――?」
「う、うん――」
森さんの顔を覗き込むと、なぜだか彼女は照れたように頬を赤らめた。
明莉は少し不思議そうに首を傾げている。
やがて水上も戻ってきた。
「意外と早かったんだな。もう少しかかるかと、思っていたんだけど」
「――そうか? 結構待たせたと思っていたんだけどな」
「いやまぁ、そうだな。ちゃんとお手洗いと買い物だけで帰ってきたんだな」
「おう、もちろん。――って、他に何があると思っていたんだよ?」
「……いや、別に、……特には」
ほんと僕は何を想像していたんだろうな。
なんだか明莉と真白先生の一件を目撃して以来、どうも頭がおかしい。
二人が買ってきてくれたのは四人分のアメリカンドッグと、飲み物だった。
僕と水上はホットコーヒー。森さんと明莉はホットティー。
僕らはベンチで温かいホットドッグと飲み物を胃袋に入れた。
寒空の下、少し空いたお腹に、なんだか染みた。
それから僕らは仕上げの観覧車に向かった。
でもなんだかそのままの流れで、やっぱり前を水上と明莉二人が歩いていく。
振り向くと森さんが少し困ったような表情を浮かべていた。
そっと近づいて耳元で囁く。
「ペア、変わるように、僕から言おうか?」
僕にとってもそろそろけじめをつけた方が良いような気がしていた。
前の二人組に何かが起きるってことは、万に一つも無いと思う。
でも自分の中に生じる疑念や嫉妬の情念は、間違いなく増幅されていた。
ところが驚いたことに、森さんは俯いたまま首を左右に振った。
――僕の服の端を掴みながら。
「――このままでいいよ。あーしは」
顔を少し上げた彼女は、少し困ったような表情を浮かべていた。
「――どうして?」
「ん? ――さっきね、珍しく、色々表に出しちゃったから、なんだか意識しちゃって。……今、そういう風な流れで、洋平と二人っきりになったら、変な感じになっちゃうと思うんだ」
なるほど。言わんとすることは分かる。
外目に見ていて盤石に見えるカップルでも、いろいろ繊細なところがあるのだな。
「――あ、でももちろん悠木くんは明莉さんと二人っきりになりたいだろうし。それなら、あーしのことは気にせずに、――言ってくれていいんだよ?」
そんな健気なことを言う森美樹の頭を、僕はぽんぽんと撫でるように叩いた。
「なーに、気にするなよ。僕と明莉との時間はまだいっぱいあるんだ。今日は森さんとの交遊を深めることにするよ」
「――ん。なんかあーし、子供扱いされている?」
「してねーよ」
僕らはそうやって観覧車まで移動して、列に並んだ。
誰がペアになる、とかそういう話は出ないままに、ゴンドラが順番に到着してくる。
ゴンドラは少し変わっていて最大三人乗り。
特に何も言わなければ、係員さんは二人一組でゴンドラへと案内している。
そして僕らの番がやってきた。
水上と明莉が二人で狭いゴンドラへと乗り込んでいく。
籠の扉をくぐったところで明莉がこっちを振り返って、小さく手を振った。
水上も森さんに親指を立てる。
森さんはノリの良い笑顔作って手を振って返していた。
密閉されたゴンドラの中、二人は横並びに座って、空へと上がっていった。
次は僕らの番だ。もう一つの籠がやってくる。
「――僕らも行こうか」
「――うん」
可愛らしく頷く、親友の彼女。
僕は森美樹の手を引いて、二人っきりの密室へと飛び込んだ。
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