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第8章
第一懸案
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休憩後に本格的な話し合いに移行した。
最初に決まったのは専属契約の幻獣士と兼業の幻獣士の件だ。
これは幻獣士自体が健全な心のを持っていないとなれないことから比較的スムーズに決まった。
専属契約は特殊能力を持つ個体とそれを補助出来る幻獣などと契約し、対外的には薬草や毒草類の採取専門の幻獣士とする。濃縮は育成計画事務局が認定した施設で作成し、直接ギルドか事務局から指定された者に納品する。もしレナードの様に自分の作業場を使用したい者は、情報漏洩や盗難を防ぐために郊外の他の人家から距離の離れた場所など一定の条件を満たせば可能とした。
兼業は現状では薬師と治療士だけで、通常は月の半分は本業を、残り半分を採取や濃縮した素材を作成に充てる。
依頼がない限り素材は一定数までは各自厳重保管し、定期的に状況報告を兼ねて事務局に参加しているいずれかのギルドへ直接納品する。納品が難しい場合は専業の者と同様に事務局から指定された者にする。
どちらの場合にも通常は自家消費は月納品の1割までにするという内容だ。緊急時は魔電報で一報を入れ、落ち着き次第詳細をいずれかのギルド(基本は最寄り所属地域)に状況と使用量を報告するということで一旦は決まった。
専業者と兼業者は多くはないだろうと見込まれるため、レナードから魔電報ではなく、精霊や妖精に一報を入れてもらうのが早くて確実ではないかという意見を述べた。
普段は本人達に見えなくても精霊と妖精が付いている事を知った上で、協力関係になってくれたら良いと思ったからだ。そして悪用を防ぐために必要かどうかを判断するのは最終的に精霊王や幻獣王達なので理にかなってもいるため、後日精霊王達と具体的な方法などの擦り合わせる提案事項の1つとなった。
他には保管や納品時のリスクを鑑みて、本人と担当管理者以外には取り出せない二重構造の登録者機能付きのマジックバックを支給することも決定する。
これは実際に運用してみないと分からない部分もあるが、変異種育成計画の所属幹部や各ギルド管理者などが、不正行為が疑われた時や緊急事態の時に取り出せる様な仕組みを追加出来ないか、先ずは3つだけ商業ギルドで試作品を発注することになった。量が多く出来るのならマジックBOXにすればそれらの機能を装備可能なので、出来る限り小型して持ち運び可能な物を発注すれば良いということになった。
とりあえず幻獣士ギルドで対象になる薬師と治療師を既に兼業している者のリストを作成することは確定だが、幻獣使いや薬師で幻獣士になりたいと思っている者がいないかを薬師ギルドと冒険者ギルドで極秘で調査することになった。
治療師ギルトに関してはまだどこまで情報を開示するかが明確でないため保留とした。ただ治療師ギルドと治療を行う教会の一部とは犬猿の仲であるため、人物を選べば育成計画に参加を検討してくれるだろうという事は一致している。その件は次回の会合で決めることになった。
今回決めるのは精霊王達と契約するための運用開始前に想定出来る最低限のルールに関するものであり、それが締結されてから具体的な種族名や詳細な能力などが開示される予定なのだ。今はざっくりとしたものであり幻獣の数も開示されていない。幻獣王から今後も他の保護地域にいる同様な能力を持つ、今まで人族と契約したことのない種族も、遥か昔は契約していたが今は隠れ住んでいる種族も参戦する可能性があると先日の話し合いで示唆されたためだ。
アルバがいた場所の幻獣だけでも大変なのに、更に増えることになったと知った時は気が遠くなったレナードは、ルール作りに最初から精霊王達を巻き込むことを提案した自分を心の中で褒めたことは内緒だ。
最初に決まったのは専属契約の幻獣士と兼業の幻獣士の件だ。
これは幻獣士自体が健全な心のを持っていないとなれないことから比較的スムーズに決まった。
専属契約は特殊能力を持つ個体とそれを補助出来る幻獣などと契約し、対外的には薬草や毒草類の採取専門の幻獣士とする。濃縮は育成計画事務局が認定した施設で作成し、直接ギルドか事務局から指定された者に納品する。もしレナードの様に自分の作業場を使用したい者は、情報漏洩や盗難を防ぐために郊外の他の人家から距離の離れた場所など一定の条件を満たせば可能とした。
兼業は現状では薬師と治療士だけで、通常は月の半分は本業を、残り半分を採取や濃縮した素材を作成に充てる。
依頼がない限り素材は一定数までは各自厳重保管し、定期的に状況報告を兼ねて事務局に参加しているいずれかのギルドへ直接納品する。納品が難しい場合は専業の者と同様に事務局から指定された者にする。
どちらの場合にも通常は自家消費は月納品の1割までにするという内容だ。緊急時は魔電報で一報を入れ、落ち着き次第詳細をいずれかのギルド(基本は最寄り所属地域)に状況と使用量を報告するということで一旦は決まった。
専業者と兼業者は多くはないだろうと見込まれるため、レナードから魔電報ではなく、精霊や妖精に一報を入れてもらうのが早くて確実ではないかという意見を述べた。
普段は本人達に見えなくても精霊と妖精が付いている事を知った上で、協力関係になってくれたら良いと思ったからだ。そして悪用を防ぐために必要かどうかを判断するのは最終的に精霊王や幻獣王達なので理にかなってもいるため、後日精霊王達と具体的な方法などの擦り合わせる提案事項の1つとなった。
他には保管や納品時のリスクを鑑みて、本人と担当管理者以外には取り出せない二重構造の登録者機能付きのマジックバックを支給することも決定する。
これは実際に運用してみないと分からない部分もあるが、変異種育成計画の所属幹部や各ギルド管理者などが、不正行為が疑われた時や緊急事態の時に取り出せる様な仕組みを追加出来ないか、先ずは3つだけ商業ギルドで試作品を発注することになった。量が多く出来るのならマジックBOXにすればそれらの機能を装備可能なので、出来る限り小型して持ち運び可能な物を発注すれば良いということになった。
とりあえず幻獣士ギルドで対象になる薬師と治療師を既に兼業している者のリストを作成することは確定だが、幻獣使いや薬師で幻獣士になりたいと思っている者がいないかを薬師ギルドと冒険者ギルドで極秘で調査することになった。
治療師ギルトに関してはまだどこまで情報を開示するかが明確でないため保留とした。ただ治療師ギルドと治療を行う教会の一部とは犬猿の仲であるため、人物を選べば育成計画に参加を検討してくれるだろうという事は一致している。その件は次回の会合で決めることになった。
今回決めるのは精霊王達と契約するための運用開始前に想定出来る最低限のルールに関するものであり、それが締結されてから具体的な種族名や詳細な能力などが開示される予定なのだ。今はざっくりとしたものであり幻獣の数も開示されていない。幻獣王から今後も他の保護地域にいる同様な能力を持つ、今まで人族と契約したことのない種族も、遥か昔は契約していたが今は隠れ住んでいる種族も参戦する可能性があると先日の話し合いで示唆されたためだ。
アルバがいた場所の幻獣だけでも大変なのに、更に増えることになったと知った時は気が遠くなったレナードは、ルール作りに最初から精霊王達を巻き込むことを提案した自分を心の中で褒めたことは内緒だ。
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