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第3章
精霊の怒り
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《ショウコがアレバ、ナカマタスカル?》
「この子が証拠があれば助けられるか聞いている」
「少なくてもつれ去られて日が浅い場合には可能性がある。
戦争関連のグループ以外なら。
戦争関連のは生きていても、凶魔化されてたり、キマイラにされている可能性が高い」
《ナカマヨブ!》
怒りの感情がヒュードルから伝わって来る。
「この子が怒って、仲間を呼ぶと言ってます」
「手伝ってくれるのはありがたいが、出来れば私達のやり方で処罰させて欲しい。
私達も悔しいと思っているし、協力してくれている人や幻獣達もいる。
私達で処罰出来ない場合でも、事前に知らせて欲しい。
その条件を守ってくれるなら、判っている情報を教えよう」
コナーさんが部屋を出て行った。
ヒュードルからは怒りの感情がますます強くなっている。
《ヒュードル、ネーベル様に連絡を取れないか?》
《ツタエル》
いつの間にかアルバが足元に来ていた。
《アルバ、聖獣様とお話し出来ないか試してくれないか?》
《うん、やってみる!》
しばらくは待ちの状態だった。
ふと思いついて、マジックバックから魔性果実を取り出してテーブルの上に置く。
「レナード、なんだそれは?」
小声でシリルが聞いて来たので答える。
「魔素が空間に有れば、繋がりやすくなるかなって思いまして」
「なるほど」
シリルは部屋の隅に向かい、指示をしていた。
コナーが戻って来た時には魔性植物の苗と果実が入った籠を持っていた。
《ネーベルニカワル》
突然の念話に驚いたが、ピュードルを媒介するらしい。
《コノ子カラ怒リノ感情ノママ呼バレタガ何用カ?》
《あなた達の同胞を攫うグループの話しを聞いて、怒って仲間を呼ぶと言うので心配になって連絡しました》
《アノ子ガ怒ル程ノ内容ナンダナ》
《攫われた先で戦わされたり、凶魔化やキマイラにされる話しを聞いて》
《ソレハ怒ッテ当然ダ!ダガ、何故私ヲ呼ンダ?》
《あの子が聞いた以上、協力してもらい捕まえたい。でもあの怒りようでは証拠を見つけてもらうどころか、そちらで裁かれそうで》
《イケナイノカ?同胞ヲ傷付ケ、汚サレタノダ、当然デアロウ》
《私達も出来ればこちらで処罰したい。それは今後、同じことをする者を少なくするためでもあるんです》
《人ノコトハ分カラヌガ、証拠集メヲ我ラニ協力シテ欲シイトイウコトダナ》
《証拠をもとにこちらで処罰をする。
但し、処罰出来ない場合や逃れた場合にはそちらの方法で処罰しても構わないが、事前に知らせて欲しい。
それがこちらの条件で、それを守ってくれるならこちらが今判っている情報をあちらにいる者が教えてくれる》
《証拠ヲ集メテ、人デ処罰出来ナイ者ヲ、コチラノヤリ方デ処罰出来ルナラ言ウ通リニ協力シヨウ》
《感謝する》
「ギルド長、大精霊と話しがつきました。
条件を守ってくれるそうです」
「こちらの事情を尊重いただき感謝する。
出来る限り多くの同胞を助け、多くの者を処罰するよう努力することを約束する。
ここにこちらが集めたリストがある。
我々では実行犯と直接指示を出した者しか証拠を集められない。
大元の奴を処罰しないと、別の場所に移動するだけなのだ。
協力して欲しいのは人の繋がりと、証拠の書類の隠し場所。
同胞の隠し場所が分かったら直接解放せずに連絡が欲しい。
他の場所で似たような場所を探す時の情報になるから」
大まかな指示をギルド長に説明してもらった。
《レナード、従魔術ヤ召喚術ヲ使エル者ハオラヌカ?
人ノ言葉ハ分カラヌコトモ多イシ、疲レル》
「コナーさん、ネーベル様が話しを代わって欲しいと言ってます。
大精霊様なので人語はある程度は理解出来るそうですが、疲れるそうなので召喚術の使える方にお願いしたいと」
「そういうことなら喜んで代わりましょう。
私の子を誰か呼んだ方が良いですか?」
《レナード、彼ニ言葉ガ分カル幻獣カ、魔物ヲ呼ンデクレル様ニ頼めメルカ?》
「コナーさん、言葉を理解出来る幻獣か、魔物を呼んで欲しいそうです」
「《サモン猿》」
「この子が証拠があれば助けられるか聞いている」
「少なくてもつれ去られて日が浅い場合には可能性がある。
戦争関連のグループ以外なら。
戦争関連のは生きていても、凶魔化されてたり、キマイラにされている可能性が高い」
《ナカマヨブ!》
怒りの感情がヒュードルから伝わって来る。
「この子が怒って、仲間を呼ぶと言ってます」
「手伝ってくれるのはありがたいが、出来れば私達のやり方で処罰させて欲しい。
私達も悔しいと思っているし、協力してくれている人や幻獣達もいる。
私達で処罰出来ない場合でも、事前に知らせて欲しい。
その条件を守ってくれるなら、判っている情報を教えよう」
コナーさんが部屋を出て行った。
ヒュードルからは怒りの感情がますます強くなっている。
《ヒュードル、ネーベル様に連絡を取れないか?》
《ツタエル》
いつの間にかアルバが足元に来ていた。
《アルバ、聖獣様とお話し出来ないか試してくれないか?》
《うん、やってみる!》
しばらくは待ちの状態だった。
ふと思いついて、マジックバックから魔性果実を取り出してテーブルの上に置く。
「レナード、なんだそれは?」
小声でシリルが聞いて来たので答える。
「魔素が空間に有れば、繋がりやすくなるかなって思いまして」
「なるほど」
シリルは部屋の隅に向かい、指示をしていた。
コナーが戻って来た時には魔性植物の苗と果実が入った籠を持っていた。
《ネーベルニカワル》
突然の念話に驚いたが、ピュードルを媒介するらしい。
《コノ子カラ怒リノ感情ノママ呼バレタガ何用カ?》
《あなた達の同胞を攫うグループの話しを聞いて、怒って仲間を呼ぶと言うので心配になって連絡しました》
《アノ子ガ怒ル程ノ内容ナンダナ》
《攫われた先で戦わされたり、凶魔化やキマイラにされる話しを聞いて》
《ソレハ怒ッテ当然ダ!ダガ、何故私ヲ呼ンダ?》
《あの子が聞いた以上、協力してもらい捕まえたい。でもあの怒りようでは証拠を見つけてもらうどころか、そちらで裁かれそうで》
《イケナイノカ?同胞ヲ傷付ケ、汚サレタノダ、当然デアロウ》
《私達も出来ればこちらで処罰したい。それは今後、同じことをする者を少なくするためでもあるんです》
《人ノコトハ分カラヌガ、証拠集メヲ我ラニ協力シテ欲シイトイウコトダナ》
《証拠をもとにこちらで処罰をする。
但し、処罰出来ない場合や逃れた場合にはそちらの方法で処罰しても構わないが、事前に知らせて欲しい。
それがこちらの条件で、それを守ってくれるならこちらが今判っている情報をあちらにいる者が教えてくれる》
《証拠ヲ集メテ、人デ処罰出来ナイ者ヲ、コチラノヤリ方デ処罰出来ルナラ言ウ通リニ協力シヨウ》
《感謝する》
「ギルド長、大精霊と話しがつきました。
条件を守ってくれるそうです」
「こちらの事情を尊重いただき感謝する。
出来る限り多くの同胞を助け、多くの者を処罰するよう努力することを約束する。
ここにこちらが集めたリストがある。
我々では実行犯と直接指示を出した者しか証拠を集められない。
大元の奴を処罰しないと、別の場所に移動するだけなのだ。
協力して欲しいのは人の繋がりと、証拠の書類の隠し場所。
同胞の隠し場所が分かったら直接解放せずに連絡が欲しい。
他の場所で似たような場所を探す時の情報になるから」
大まかな指示をギルド長に説明してもらった。
《レナード、従魔術ヤ召喚術ヲ使エル者ハオラヌカ?
人ノ言葉ハ分カラヌコトモ多イシ、疲レル》
「コナーさん、ネーベル様が話しを代わって欲しいと言ってます。
大精霊様なので人語はある程度は理解出来るそうですが、疲れるそうなので召喚術の使える方にお願いしたいと」
「そういうことなら喜んで代わりましょう。
私の子を誰か呼んだ方が良いですか?」
《レナード、彼ニ言葉ガ分カル幻獣カ、魔物ヲ呼ンデクレル様ニ頼めメルカ?》
「コナーさん、言葉を理解出来る幻獣か、魔物を呼んで欲しいそうです」
「《サモン猿》」
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