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メイクラブ・プログラム_04
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そう言って、背後から帯をぎゅっと締めると、再び尻をパンッと引っ叩く。
「痛ぇっ!」
思わずマホを見ると、何だかうっとりとした顔をしている。
「ホノオって、着こなし、いいよねぇ~っ!」
確かに姿見に映るオレの祭り衣装姿は、いなせな具合でワルくはないような。
でも、マホが言う程だろうか? ちょっち評価が高過ぎだろ!?
そんな風に思っていると、コイツは背中にいきなり抱き着いて来て、左頬にぶちゅっとして来た。
「なっ!?」
「ニシシッ。そんなに照れるなよっ、従妹同士なんだからさっ!」
思わず左頬をごしごしと擦ってしまった。
「あ~っ、私、別に汚くないよぉ~っ!」
不快ではない。でも、……何だか距離が近過ぎて、頭の理解が追い付かなくて、くすぐったい。
「なぁマホ。ヨウ姉さんって、今どうしてる?」
「ヨウ姉ちゃん? ニューヨークの美大に留学中だよ。何言ってんの?」
留学中!? 姉さん、そんなことオレに今まで一度だって話してくれたことなんてなかったのに!
でも、このトリップ・リアリティの世界では、……これが「リアル」というワケなのか!
ガレージに停めてある250ccのスクーターに跨ると、マホはさも当然のように後部座席に座り、両腕を腰に巻き付けて来る。
センタースタンドを外した弾みで、彼女の胸が背中にほよっと当たる。
あれっ!? 意外と感触がある。
「最近、ますます大きくなっているんだぞっ!」
マホがフフンと笑った。
現実世界の彼女は、こんなには大きくない。むしろ悪い虫が近寄らないので、結果的にはOKなのだが。
会場に向かっている途中話したところでは、オレとマホは高校卒業と同時に結婚するらしい。
それでも2人とも進学するので、いわゆる学生結婚っていうのを予定しているようだ。
それで、オレは美大に進学、マホも法学部に推薦入学するので、都心のマンションで2人だけの新婚生活をスタートすることに決まっているのだそうで。
何とも絵に描いたような、……稀によくあるような理想の学生生活ではあるのだけれど。
まぁいいのかな? どうせトリップ・リアリティの中の「リアル」なんだし。
「痛ぇっ!」
思わずマホを見ると、何だかうっとりとした顔をしている。
「ホノオって、着こなし、いいよねぇ~っ!」
確かに姿見に映るオレの祭り衣装姿は、いなせな具合でワルくはないような。
でも、マホが言う程だろうか? ちょっち評価が高過ぎだろ!?
そんな風に思っていると、コイツは背中にいきなり抱き着いて来て、左頬にぶちゅっとして来た。
「なっ!?」
「ニシシッ。そんなに照れるなよっ、従妹同士なんだからさっ!」
思わず左頬をごしごしと擦ってしまった。
「あ~っ、私、別に汚くないよぉ~っ!」
不快ではない。でも、……何だか距離が近過ぎて、頭の理解が追い付かなくて、くすぐったい。
「なぁマホ。ヨウ姉さんって、今どうしてる?」
「ヨウ姉ちゃん? ニューヨークの美大に留学中だよ。何言ってんの?」
留学中!? 姉さん、そんなことオレに今まで一度だって話してくれたことなんてなかったのに!
でも、このトリップ・リアリティの世界では、……これが「リアル」というワケなのか!
ガレージに停めてある250ccのスクーターに跨ると、マホはさも当然のように後部座席に座り、両腕を腰に巻き付けて来る。
センタースタンドを外した弾みで、彼女の胸が背中にほよっと当たる。
あれっ!? 意外と感触がある。
「最近、ますます大きくなっているんだぞっ!」
マホがフフンと笑った。
現実世界の彼女は、こんなには大きくない。むしろ悪い虫が近寄らないので、結果的にはOKなのだが。
会場に向かっている途中話したところでは、オレとマホは高校卒業と同時に結婚するらしい。
それでも2人とも進学するので、いわゆる学生結婚っていうのを予定しているようだ。
それで、オレは美大に進学、マホも法学部に推薦入学するので、都心のマンションで2人だけの新婚生活をスタートすることに決まっているのだそうで。
何とも絵に描いたような、……稀によくあるような理想の学生生活ではあるのだけれど。
まぁいいのかな? どうせトリップ・リアリティの中の「リアル」なんだし。
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