クールな年下男子は、俺の生徒で理想のお嫁さん!?

有村千代

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第8話 誕生日とはじめての…(5)★

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「っ、よくそんなこと言えますね」
「……君だって、さんざん恥ずかしいこと言ってきたくせに」
「俺はバカ正直だから、思ったことすぐ口に出るんすよ」
「………………」
 そこで一度、橘の体を離すと、諒太は真っ直ぐにその瞳を見つめた。そこには動揺の色がありありと見て取れ、年上としての余裕が少し戻ってくるのを感じた。
「言っておくけど、こんなの序の口だから」
 こうして優位に立ってみるのも楽しい。密かにほくそ笑んで、負けじと彼の《言葉責め》に対抗しようとする。経験でいえば、こちらの方が上なのを忘れないでほしい。
「ほら――ここ、準備してあるからもう入るよ? ヒクヒクして、大地のチンコ欲しがってる……」
 甘ったるく言って、脚を広げながら自らの後孔に手を伸ばす。
 そこは柔らかくほぐれており、物欲しげに収縮を繰り返していた。指先を埋め込んでみせれば、ローションがくちゅっ……と卑猥な水音を立てる。
 ――そんな露骨なまでの煽りに、橘が喉仏を上下させた。顔を赤くさせ、食い入るように見つめているのがわかる。
「あんま煽らないでくださいよ。興奮でどうにかなりそうになる……っ」
 そう口にすると、橘は荒っぽく服を脱いで上半身裸になった。均整のとれた筋肉質な体にこちらが見惚れているうちにも、今度はベルトを緩め、ジーンズの中から猛った自身を取り出してくる。
「本当に、挿れていいんすね」
 コンドームのパッケージを手に、橘が低く言った。
 感じるのは明らかな劣情だ。まるで肉食獣のような野生的な視線に射抜かれ、諒太の体はゾクゾクと昂ぶってしまう。
「ん、俺でいっぱい気持ちよくなって……?」
 諒太はゆっくりと腰を上げた。背中に枕を差し込んだうえで、挿入しやすいよう角度を調節してやる。
 準備を終えた橘が覆い被さってくれば、いよいよそのときだ。
 入り口に熱い切っ先が宛がわれ、諒太は甘い吐息を漏らした。誘うように目を交らわせれば、ぐっと押しつけられた先端が体内に潜り込んでくる。
「んっ、は――」
 圧倒的な質量をもったそれが、狭い肉壁を押し広げる感覚。さんざん慣らしたとはいえ、想像以上の圧迫感に思わず息を呑んだ。
「あ、んっ、おっきい……ッ」
「っ、諒太さん、あんま締めつけないで」
「だって、これ……すごいっ」
 待ちわびていた刺激に自然とそこが悦んでしまう。きゅうっと締まるたび、太くて硬い橘のものを感じてどうしようもない。
 もっと奥までほしいとばかりに諒太が抱きつくと、微かに呻き声が聞こえた。
 橘は長く息を吐き出してから、慎重に腰を押し進めてくる。その表情は苦しげで、額には汗が滲んでいた。
 それでも少しずつ、確実に結合を深くしていき、ようやく橘のすべてが諒太の中に収まる。二人は汗ばんだ肌をそっと重ねた。
「すみません。ちょっとこのまま……挿れただけで、もう」
「あ、イキそうになっちゃった?」
「………………」
 橘が小さく頷く。初々しい反応に、つい諒太は胸がきゅんきゅんとしてしまった。
「い、いーよいーよっ。落ち着くまで、こうしてぎゅってしてよ?」
「なんで子供扱いされてるんすかね、俺」
 拗ねたような口調で言われ、つい美緒と同じような対応になっていたことに気づく。今回に限っては無意識だった。
「ごごっ、ごめん。でも俺だって馴染むの待ってほしかったし、お互いさま――って、不服そうな顔!」
「……今のでちょっと気分そがれました。やっぱもう動いていっすか」
「え、ちょっ」
 言うや否や橘が体を起こしてきた。焦ったときにはもう遅く、そのまま容赦なく動き始めてしまう。
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