上 下
68 / 113

番外編 寂しがり屋のひとりえっち♡(4)★

しおりを挟む
「はっ、ぁ……ん」
「はは、すげえな。どんどん入ってく」

 楽しげな口調で言いながら、さらに奥へと押し進めてくる。
 一人で興じていたときよりもずっと気持ちがいい。羞恥と快楽で頭がぐちゃぐちゃになってしまいそうだ。

「い、やだぁ……そんな、いれちゃ……」
「嫌じゃないだろ? ほら、もう全部入っちまった。このサイズ、どう見ても初心者向けじゃないよな――っとにやらしいヤツ」
「あ、あぁぁ……っ」

 根元まで入ったところで引き抜かれる。ずるずると内壁を擦られる感覚に、侑人はたまらず身悶えた。
 こんな玩具で感じているところなど見られたくはない。そのはずなのに、息をするのも忘れるほど感じてしまう。

「たっ、高山さん、それだめ……っ」
「なんで? 気持ちよさそうに腰揺らしてるくせに」
「んあっ――」

 抗う言葉も虚しく、再びアナルビーズが挿入された。抵抗しようにも、高山が太腿をがっしりと抑え込んでいて、身動きなど取れやしない。

「や、だ……っ、も、抜けって……」
「だから、俺にも楽しませろっての。せっかくバイブまで付いてるみてーだし、使ってみてもいいよな?」
「!」

 先端には確かにモーターが付いており、電源を入れることによって振動する仕組みになっている。
 ただし、侑人はなんだか怖い気がして触ることすらしなかった。だというのに、今の状況ときたら――想像するだけで恐ろしくなる。

「だ、だめ、ほんとにだめっ!」

 必死に首を振って拒絶してみせるが、どうにかなるはずもない。高山は聞く耳持たずといったふうに電源を入れたのだった。

「ひあっ、ああぁ……!?」

 ブウゥンという鈍い音を立て、内壁に密着したビーズが絶え間なく震え始める。
 内側からダイレクトに伝わってくる、あまりに強すぎる刺激。今まで感じたことのない感覚に悶えるも、高山は意地悪に笑みを深めるばかりだ。

「可愛いな。オモチャでこんなによがっちまって」
「や、やだ……っ、あぁ」
「こーら、脚閉じようとすんな。ここからがイイところだろ」

 言って、高山はアナルビーズをまたもや引き抜こうとする。
 次の瞬間、激しい衝撃が体を襲った。

「あああぁあっ!」

 ビクンッと大きく仰け反って、侑人は悲鳴じみた声を上げる。
 バイブレーションの効果は絶大だった。あっという間に絶頂へと押し上げられて、ぷしっぷしっと自身から強制的に体液が吐き出された。

「すげ、止まんねえな。そんなに気に入ったのか?」
「あ……いや、待っ――あぁ!」

 凄まじい快感に一瞬意識が飛びかけるも、すぐに引き戻されてしまう。
 高山は手を緩めることなくアナルビーズを動かしてくる。奥まで押し込んでは、また引き抜いて――そのたびに高みへと追いやられていく。もはや侑人は悶え狂うしかない。

「も……むり、やめ……あ、あっ!」
「っは、もうこれで何度目だよ? 俺のよりよっぽどいいんじゃないのか?」
「あ、いやぁ……っ」
「うん? オモチャと俺と、どっちが気持ちいいんだ?」

 アナルビーズを揺すりながら詰問する高山。
 侑人もいよいよ限界だった。快楽で満たされた頭では何も考えられず、息も絶え絶えに言葉を紡ぎだす。

「……た、高山さんのがいいっ。ずっと――さびしかったあ……っ!」

 その答えに満足したのだろう。ようやく玩具による責め立てが終わって、入れ替わりに高山の大きな体が被さってきた。

「なら、うんと可愛がってやらねえとな」

 高山はネクタイを緩めつつ、舌なめずりしてみせる。その姿のなんと雄らしいことか。
 見惚れているうちにも、カチャカチャとベルトを外す音が聞こえてくれば、自然と呼吸が荒くなってしまう。
 早く、早く欲しい――そんな思いで腰を浮かせれば、ぽっかりと開いたままの後孔に熱いものが押し当てられた。ぬちゅっと濡れた音を立てて、高山が体内に入ってくる。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます

猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」 「いや、するわけないだろ!」 相川優也(25) 主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。 碧スバル(21) 指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。 「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」 「スバル、お前なにいってんの……?」 冗談? 本気? 二人の結末は? 美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜 ・不定期

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……

鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。 そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。 これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。 「俺はずっと、ミルのことが好きだった」 そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。 お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ! ※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

処理中です...