ゲイ卒したいのに、何故かスパダリセフレに溺愛&求婚されてます!

有村千代

文字の大きさ
上 下
46 / 115

第7話 ドキドキ♡温泉デート(5)★

しおりを挟む
「ま、待てよ。せっかく俺がっ」
「悪いな、あのまま黙って見てるとか無理。俺もお前に触りたい」
「ちょっ」

 高山が浴衣をはだけさせてくる。布団の上で剥かれるなんて初めての経験で、侑人はドキドキしつつ身をよじった。

「色っぽいな……浴衣、ずっと脱がせたかった」

 露わになった肌の上を、高山の指先が滑っていく。首筋から鎖骨、胸元へと徐々に下っていく手つきはひどく官能的だ。胸の突起を捏ねられれば甘い痺れが走り、口から吐息がこぼれてしまう。

「っは……ん」

 乳首への愛撫もそこそこに、今度は首筋へと吸い付かれ、鎖骨にかけていくつもの痕を残される。その間にも下肢では高山の手が蠢き、下着を脱がしにかかっていた。

「あ、待っ――」

 さっと下着を取り払われて、浴衣の裾も大胆に割られる。慌てて膝を閉じようとするも、高山の大きな体に割り込まれてしまった。

「人のチンコしゃぶって勃たせるとか。どんだけやらしいんだよ、お前」

 揶揄するように言って、高山が侑人のものを指先で弾く。そこは先ほどの行為で硬く勃ち上がり、先端からは蜜が溢れていた。

「ち、ちが……」

 否定しようにも事実は覆らず、形だけの抵抗にしかならない。
 今度は内腿や脚の付け根――際どい部分にまで赤い印をつけられて、思わず腰が引けた。
 高山は侑人の両脚を肩に担ぐと、あろうことか後孔にまで唇を寄せてくる。ねっとりと舐め上げられて、慌てふためくとともに危うく心臓が止まりかけた。

「あっ、ん! やだ……んなとこ、汚いっ」
「なんで? ピンク色で綺麗じゃん。縦に割れてるのもエロすぎ」
「ん、やっ、見んな……よぉっ」

 いくら付き合いが長いとはいえ、まじまじと見られてしまっては羞恥心が湧き上がってくる。ましてや常人と違い、使いこまれたそこは縦に割れ目が広がって戻らないのだから。
 しかし、高山はそんな事情などお構いなしに、舌先を尖らせて内側へと侵入させてきた。

「ひっ……あ、ああっ!」

 生温かく、ぬるりとした感触に背筋が粟立つ。

 唾液を送り込みながら抜き挿しされて、窄まりはすぐに蕩けていった。舌の動きに合わせてヒクつき、もっと奥へと誘い込むかのように蠢く。
 ただ、当人としてはたまったものではない。気持ちいいというよりは、ここを舐められると戸惑いの方が大きくなってしまう。
 ややあって、侑人は高山の髪をくしゃりと掻き乱した。

「ん、も……いいから、はやく」
「っは、困ったヤツだな。もう物足りないってか?」
「――……」

 また焦らすつもりなのか、と非難がましい視線を向ける。すると、高山はあっさりと顔を離した。

「わかってるよ、俺もそろそろ我慢できなくなってきた。バッグの中からゴム取ってくれるか」
「なっ、俺に取らせるのかよ!?」
「ちょっと手を伸ばせば届くだろ? 内ポケットに入ってるから」

 この男のことだ、わざとに違いない。
 だが、ここでごねても仕方がないので、言われるがまま高山のボストンバッグに手を伸ばす。内ポケットのファスナーを開けると、潤滑ゼリー付きのコンドームが箱ごと――しかも未開封状態で――入っていた。

(んのっ、エロオヤジ!)

 心の中で悪態をつきつつも、外箱を開封して中身を取り出す。一つだけ手に取って、「これでいいんだろ」と手渡した。

「サンキュ。なんだ律儀だな? 箱ごとでよかったのに」
「どんだけヤる気なんだよ。……つーか、そういうのちゃんと持ってきてたんだ」
「そりゃ当然。恋人との旅行にセックスはつきもんだろ?」
「にしては、『茶でも飲むか?』なんて随分と悠長だったじゃん」
「飲み食いしたばっかで、お前が嫌な顔するかと思ったんだよ。ま、いらぬ気遣いだったみたいだけどな」

 会話を交わす間にも、高山はコンドームを装着し終えていた。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます

猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」 「いや、するわけないだろ!」 相川優也(25) 主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。 碧スバル(21) 指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。 「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」 「スバル、お前なにいってんの……?」 冗談? 本気? 二人の結末は? 美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。

白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。 最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。 (同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!) (勘違いだよな? そうに決まってる!) 気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

イケメン大学生にナンパされているようですが、どうやらただのナンパ男ではないようです

市川パナ
BL
会社帰り、突然声をかけてきたイケメン大学生。断ろうにもうまくいかず……

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

幼馴染みとアオハル恋事情

有村千代
BL
日比谷千佳、十七歳――高校二年生にして初めて迎えた春は、あっけなく終わりを告げるのだった…。 「他に気になる人ができたから」と、せっかくできた彼女に一週間でフられてしまった千佳。その恋敵が幼馴染み・瀬川明だと聞き、千佳は告白現場を目撃することに。 明はあっさりと告白を断るも、どうやら想い人がいるらしい。相手が誰なのか無性に気になって詰め寄れば、「お前が好きだって言ったらどうする?」と返されて!? 思わずどぎまぎする千佳だったが、冗談だと明かされた途端にショックを受けてしまう。しかし気づいてしまった――明のことが好きなのだと。そして、すでに失恋しているのだと…。 アオハル、そして「性」春!? 両片思いの幼馴染みが織りなす、じれじれ甘々王道ラブ! 【一途なクールモテ男×天真爛漫な平凡男子(幼馴染み/高校生)】 ※『★』マークがついている章は性的な描写が含まれています ※全70回程度(本編9話+番外編2話)、毎日更新予定 ※作者Twitter【https://twitter.com/tiyo_arimura_】 ※マシュマロ【https://bit.ly/3QSv9o7】 ※掲載箇所【エブリスタ/アルファポリス/ムーンライトノベルズ/BLove/fujossy/pixiv/pictBLand】 □ショートストーリー https://privatter.net/p/9716586 □イラスト&漫画 https://poipiku.com/401008/">https://poipiku.com/401008/ ⇒いずれも不定期に更新していきます

処理中です...