幼馴染みとアオハル恋事情

有村千代

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番外編2 恋人になった記念(3)

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「笑うなって!」
「や、可愛いと思って」
「可愛くなんかねーわ! 俺、すげーヘンな顔しちゃったじゃん!?」
「そんなとこも可愛いって言ってんだよ」
「くそっ……バカにしやがって」
「バカにしてねえって」
 頭を撫でてやるも、千佳は不機嫌なまま唇を尖らせている。明は小さく息をついて言葉を続けた。
「お前が何してても可愛いと思うんだから、仕方ねえだろ」
「……ンなアイドルじゃあるまいし、フツーに男なんだけど。それでも可愛いのかよ?」
「千佳は千佳だろ。そーゆーふうに思われるのは、男として不服?」
「あ、相手が明だったら悪い気はしねーけど……お前マジで物好きだな」
 そう言いながらも照れくさそうにしている千佳を見て、やはり可愛いと思った。
 込み上げてくる愛おしさに、明は千佳の体を抱き寄せる。そのままぎゅっと腕の中に閉じ込めてしまえば、千佳も抵抗することなく背中に腕を回してくるのだった。
 心地よく体温が伝わってきて、胸の奥にあたたかなものが広がるのを感じる。しばらくの間そうしていると、千佳が静かに口を開いた。
「なあ、明。次にデートしたときも、また一緒に写真撮ろうな」
 その声は穏やかで、優しく明の耳元をくすぐっていく。明は「勿論だ」と返事をして、抱きしめる力をそっと強めた。
 きっとこの先も、こうして二人で思い出を積み重ねていくのだろう。そして、またいつか、今日のように思い出話に花を咲かせられたらいい。
 ――これからの未来を思い描いて、明は幸せを感じていた。
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