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第9話 やっと隣に並べた(6)★
しおりを挟む学校から帰宅するなり、千佳はベッドの上で明と絡みあった。
互いに制服をはだけさせた状態で肌を重ねれば、自然と気持ちが昂ってくる。明の手や唇が触れてくるたび、千佳は小さく身じろいで吐息を漏らした。
「っ、あ……制服着たままって、なんかえっちいな?」
「ま、汚すワケにはいかねーけどな」
愛撫する明の手が、徐々に下へと降りていって股間に伸びてくる。自身はとっくに熱を帯びており、布地を押し上げるようにして膨れていた。
「ここ、もうキツいだろ」
慣れた手つきで、明は千佳のベルトに手をかけてくる。千佳が腰を上げると、すぐに下半身が外気に晒されて、勃起しきった屹立がふるりと震えた。
「期待してる?」
脱がせた下衣をベッドの下に落として、明が言う。
「そんなの、ウチに誘ったときからずっとしてるっての」
「ずっと? お前、授業受けてるときもエロいこと考えてたのかよ」
こちらの反応を楽しむかのように、明はゆっくりと手を動かしてくる。先走りで濡れそぼった先端を指の腹で擦られ、千佳は堪らず身を捩らせた。
「あっ、ん……だって、準備してたし」
「準備?」
「これ、ケツんとこ……」
両脚を胸元まで持ち上げて秘所を晒す。
明は視線を落として、「マジかよ」と呟いた。そこにあったのはアナルプラグ――体育の授業が終了したあと、改めてローションを継ぎ足して挿入したものだった。
「さ、さすがに引いた?」
黙ってしまった明の顔をうかがいながら訊ねる。すると、彼は首を横に振ってみせた。
「ンなワケねえだろ。ちょっと驚いただけ――つか、エロすぎだろ」
「へへへ、頑張ってみました……ちゃんと明とセックスしたくって」
「バーカ。だからって、学校にまでこんなの着けていくなよ」
悪態をつきつつも、その表情はどこか綻んでいるように思えた。明はアナルプラグのストッパーを掴むと、おもむろに引き抜こうとする。
「あ、あぁ……っ」
「結構エグいの入ってんな」
「へ、ヘンに、いじんなって」
「ここも感じるようになった?」
「んあ、あ……」
そのまま抜け落ちるかと思いきや、再び奥まで押し込まれた。
体内に埋められたまま揺らされたり、何度も抜き挿しされたりと、アナルプラグの一番太い部分で後孔の縁を擦られていく。その感覚が堪らなく快感で、千佳は思わず喉を反らせて喘いでしまうのだった。
「っあ、は……ん」
軽く動かされるだけでも気持ちがいい。日々の開発の成果もあり、すっかり後ろでの快楽を覚えてしまったようだ。
「自分で呑み込んでいってんの、気づいてる?」
「っ、うそ……」
「ほら、押し込まなくても入ってく」
「あ、そん、な……っ」
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