上 下
59 / 77

第9話 やっと隣に並べた(6)★

しおりを挟む



 学校から帰宅するなり、千佳はベッドの上で明と絡みあった。
 互いに制服をはだけさせた状態で肌を重ねれば、自然と気持ちが昂ってくる。明の手や唇が触れてくるたび、千佳は小さく身じろいで吐息を漏らした。
「っ、あ……制服着たままって、なんかえっちいな?」
「ま、汚すワケにはいかねーけどな」
 愛撫する明の手が、徐々に下へと降りていって股間に伸びてくる。自身はとっくに熱を帯びており、布地を押し上げるようにして膨れていた。
「ここ、もうキツいだろ」
 慣れた手つきで、明は千佳のベルトに手をかけてくる。千佳が腰を上げると、すぐに下半身が外気に晒されて、勃起しきった屹立がふるりと震えた。
「期待してる?」
 脱がせた下衣をベッドの下に落として、明が言う。
「そんなの、ウチに誘ったときからずっとしてるっての」
「ずっと? お前、授業受けてるときもエロいこと考えてたのかよ」
 こちらの反応を楽しむかのように、明はゆっくりと手を動かしてくる。先走りで濡れそぼった先端を指の腹で擦られ、千佳は堪らず身を捩らせた。
「あっ、ん……だって、準備してたし」
「準備?」
「これ、ケツんとこ……」
 両脚を胸元まで持ち上げて秘所を晒す。
 明は視線を落として、「マジかよ」と呟いた。そこにあったのはアナルプラグ――体育の授業が終了したあと、改めてローションを継ぎ足して挿入したものだった。
「さ、さすがに引いた?」
 黙ってしまった明の顔をうかがいながら訊ねる。すると、彼は首を横に振ってみせた。
「ンなワケねえだろ。ちょっと驚いただけ――つか、エロすぎだろ」
「へへへ、頑張ってみました……ちゃんと明とセックスしたくって」
「バーカ。だからって、学校にまでこんなの着けていくなよ」
 悪態をつきつつも、その表情はどこか綻んでいるように思えた。明はアナルプラグのストッパーを掴むと、おもむろに引き抜こうとする。
「あ、あぁ……っ」
「結構エグいの入ってんな」
「へ、ヘンに、いじんなって」
「ここも感じるようになった?」
「んあ、あ……」
 そのまま抜け落ちるかと思いきや、再び奥まで押し込まれた。
 体内に埋められたまま揺らされたり、何度も抜き挿しされたりと、アナルプラグの一番太い部分で後孔の縁を擦られていく。その感覚が堪らなく快感で、千佳は思わず喉を反らせて喘いでしまうのだった。
「っあ、は……ん」
 軽く動かされるだけでも気持ちがいい。日々の開発の成果もあり、すっかり後ろでの快楽を覚えてしまったようだ。
「自分で呑み込んでいってんの、気づいてる?」
「っ、うそ……」
「ほら、押し込まなくても入ってく」
「あ、そん、な……っ」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】女装ロリィタ、職場バレしました

若目
BL
ふわふわ揺れるリボン、フリル、レース。 キラキラ輝くビジューやパール。 かぼちゃの馬車やガラスの靴、白馬の王子様に毒リンゴ、ハートの女王やトランプの兵隊。 ケーキにマカロン、アイシングクッキーにキャンディ。 蔦薔薇に囲まれたお城や猫脚の家具、花かんむりにピンクのドレス。 ロココにヴィクトリアン、アールデコ…… 身長180センチ体重80キロの伊伏光史郎は、そのたくましい見かけとは裏腹に、子どもの頃から「女の子らしくてかわいいもの」が大好きな25歳。 少女趣味が高じて、今となってはロリィタファッションにのめり込み、週末になると大好きなロリィタ服を着て出かけるのが習慣となっていた。 ある日、お気に入りのロリィタ服を着て友人と出かけていたところ、職場の同僚の小山直也と出くわし、声をかけられた。 自分とは体格も性格もまるっきり違う小山を苦手としている光史郎は困惑するが…… 小柄な陽キャ男子×大柄な女装男子のBLです

くまさんのマッサージ♡

はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。 2024.03.06 閲覧、お気に入りありがとうございます。 m(_ _)m もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。 2024.03.10 完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m 今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。 2024.03.19 https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy イベントページになります。 25日0時より開始です! ※補足 サークルスペースが確定いたしました。 一次創作2: え5 にて出展させていただいてます! 2024.10.28 11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。 2024.11.01 https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2 本日22時より、イベントが開催されます。 よろしければ遊びに来てください。

無理やりお仕置きされちゃうsubの話(短編集)

みたらし団子
BL
Dom/subユニバース ★が多くなるほどえろ重視の作品になっていきます。 ぼちぼち更新

男色医師

虎 正規
BL
ゲイの医者、黒河の毒牙から逃れられるか?

理香は俺のカノジョじゃねえ

中屋沙鳥
BL
篠原亮は料理が得意な高校3年生。受験生なのに卒業後に兄の周と結婚する予定の遠山理香に料理を教えてやらなければならなくなった。弁当を作ってやったり一緒に帰ったり…理香が18歳になるまではなぜか兄のカノジョだということはみんなに内緒にしなければならない。そのため友だちでイケメンの櫻井和樹やチャラ男の大宮司から亮が理香と付き合ってるんじゃないかと疑われてしまうことに。そうこうしているうちに和樹の様子がおかしくなって?口の悪い高校生男子の学生ライフ/男女CPあります。

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 まったり書いていきます。 2024.05.14 閲覧ありがとうございます。 午後4時に更新します。 よろしくお願いします。 栞、お気に入り嬉しいです。 いつもありがとうございます。 2024.05.29 閲覧ありがとうございます。 m(_ _)m 明日のおまけで完結します。 反応ありがとうございます。 とても嬉しいです。 明後日より新作が始まります。 良かったら覗いてみてください。 (^O^)

少年ペット契約

眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。 ↑上記作品を知らなくても読めます。  小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。  趣味は布団でゴロゴロする事。  ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。  文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。  文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。  文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。  三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。  文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。 ※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。 ※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。

熱中症

こじらせた処女
BL
会社で熱中症になってしまった木野瀬 遼(きのせ りょう)(26)は、同居人で恋人でもある八瀬希一(やせ きいち)(29)に迎えに来てもらおうと電話するが…?

処理中です...