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第3話 男同士でヤるってどんな感じ?(5)★
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「っあ、ごめ……ヘンな声、でちまうっ」
「いいよ、我慢しなくて。気持ちいいんだろ?」
「ん、うんっ、きもち、いい……っ」
身をよじったら、明の匂いがふわりと鼻腔をくすぐった。ほんのり汗ばんでいるのか、いつもより濃い匂いがする気がして、そのことにすら興奮を覚えてしまう。
「明っ……もっと、つよく、していーから」
「こうか?」
「あっ、ん、んんっ……」
こちらの言葉に、明は手淫する力を強めた。
敏感な箇所を容赦なく責められ、快楽が一気に高まっていく。千佳のものは今にもはち切れそうだった。
「っは、ん……も、イキそおっ」
あっという間に限界が近づいてきて、手探りでボックスティッシュを取ろうとする。
手をさまよわせていたら、明が「ほら」と差し出してくれた。ありがたくそれを受け取り、二枚ほどティッシュを引き抜いて亀頭に被せる。それから間もなく、
「う、あっ……あぁ……ッ」
限界を迎えて、千佳は体をガクガクと震わせながら吐精した。
明は最後まで絞り出すように扱いてくる。自身が脈打つたびに精液が吐き出され、ティッシュ越しに生温かいものがたっぷりと広がっていくのを感じた。
(すげー気持ちよかった……)
千佳はぐったりとして明の肩口に顔を埋める。
乱れた呼吸を整えていると、明が労わるように背中を軽く叩いてくれた。もう何も考えられず、絶頂の余韻に浸りながらされるがままになる。
「おい、大丈夫かよ?」
「ん、へーき……はは、人にされんのヤバかったわ」
ずっとこのままでいたい気分だったが、さすがにそうもいかないだろう。後ろ髪を引かれる思いで、明から身を離した。
とりあえず後始末を済ませようと、視線を落とす。ここで千佳の目が点になった――明の股間が、すっかり張り詰めていることに気づいてしまったのだ。
それも、こちらの比ではないくらい立派なサイズで、二重の意味で驚いてしまう。平常時のものは何度か見た覚えがあるものの、やはり勃起すると存在感が違う。
「な、なんだよ。明も勃ってんじゃん」
「……エロいことしたら、誰でもこうなんだろ」
明は気まずげな表情を浮かべながらも、至極当然のように返してくる。
どうやら単なる生理現象でしかないらしい。自分に対して欲情してくれたのかと、一瞬でも期待してしまったのが恥ずかしくなった。
ただ、頭では理解していても、下心というものは如何せん言うことを聞いてくれないもので、千佳の手は明のもとへ伸びていた。残念ながら、あと少しのところで手首を掴まれてしまったが。
「いいよ、我慢しなくて。気持ちいいんだろ?」
「ん、うんっ、きもち、いい……っ」
身をよじったら、明の匂いがふわりと鼻腔をくすぐった。ほんのり汗ばんでいるのか、いつもより濃い匂いがする気がして、そのことにすら興奮を覚えてしまう。
「明っ……もっと、つよく、していーから」
「こうか?」
「あっ、ん、んんっ……」
こちらの言葉に、明は手淫する力を強めた。
敏感な箇所を容赦なく責められ、快楽が一気に高まっていく。千佳のものは今にもはち切れそうだった。
「っは、ん……も、イキそおっ」
あっという間に限界が近づいてきて、手探りでボックスティッシュを取ろうとする。
手をさまよわせていたら、明が「ほら」と差し出してくれた。ありがたくそれを受け取り、二枚ほどティッシュを引き抜いて亀頭に被せる。それから間もなく、
「う、あっ……あぁ……ッ」
限界を迎えて、千佳は体をガクガクと震わせながら吐精した。
明は最後まで絞り出すように扱いてくる。自身が脈打つたびに精液が吐き出され、ティッシュ越しに生温かいものがたっぷりと広がっていくのを感じた。
(すげー気持ちよかった……)
千佳はぐったりとして明の肩口に顔を埋める。
乱れた呼吸を整えていると、明が労わるように背中を軽く叩いてくれた。もう何も考えられず、絶頂の余韻に浸りながらされるがままになる。
「おい、大丈夫かよ?」
「ん、へーき……はは、人にされんのヤバかったわ」
ずっとこのままでいたい気分だったが、さすがにそうもいかないだろう。後ろ髪を引かれる思いで、明から身を離した。
とりあえず後始末を済ませようと、視線を落とす。ここで千佳の目が点になった――明の股間が、すっかり張り詰めていることに気づいてしまったのだ。
それも、こちらの比ではないくらい立派なサイズで、二重の意味で驚いてしまう。平常時のものは何度か見た覚えがあるものの、やはり勃起すると存在感が違う。
「な、なんだよ。明も勃ってんじゃん」
「……エロいことしたら、誰でもこうなんだろ」
明は気まずげな表情を浮かべながらも、至極当然のように返してくる。
どうやら単なる生理現象でしかないらしい。自分に対して欲情してくれたのかと、一瞬でも期待してしまったのが恥ずかしくなった。
ただ、頭では理解していても、下心というものは如何せん言うことを聞いてくれないもので、千佳の手は明のもとへ伸びていた。残念ながら、あと少しのところで手首を掴まれてしまったが。
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