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第5話 先輩と、ひとつになりたい(5)★
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「犬塚……」
まっすぐな瞳に見つめられてしまってはどうしようもない。本人がそう言っている以上、野暮というものだ。
「痛かったら、爪立てていーからな」
それだけ言うと、不破は再び腰を押し進めていった。
「っ……せんぱい」
犬塚の手に力がこもる。
なるべく負担を掛けないようにとは思うものの、こちらだってさほど余裕はない。
熱い肉壁が纏わりついてくる感覚が驚くほど気持ちよく、気を抜くと持っていかれそうだ。
「犬塚、もう少し頑張れそうか?」
「は、いっ」
返事を聞いて、さらに奥を目指す。
そうして時間をかけ――根元まで埋め込む頃には、二人とも汗だくになっていた。
「全部入った……よく頑張ったな、犬塚」
息を整えながら労りの言葉をかける。すると、犬塚はふにゃりと笑みを浮かべるのだった。
「……俺、今すっごく嬉しい。お腹苦しいけど、あったかくて――俺のナカに先輩がいるんだなあって」
「またお前はそんなこと言って」
本当に幸せそうな表情で呟くものだから、照れくさくてかなわない。無自覚なのだろうが、こういったところが本当にずるいと思う。
(ったく、どこまでも可愛いヤツ)
溢れんばかりの愛おしさに、不破は犬塚の顔中にキスの雨を降らせる。
いよいよ我慢もききそうにない。犬塚が落ち着くのをもう少し待つつもりだったが、このあたりが限界のようだ。
「犬塚、動いていい? もう我慢できそうにねェ」
耳元で囁けば、犬塚は小さく頷く。
不破はそれを合図に抽挿を開始した。最初は浅く抜き挿しを繰り返し、次第に動きを大きくさせていく。
「あっ、あ……あ、はっ」
こちらの動きに合わせて犬塚の甘い声が上がる。その表情は蕩けており、快感を得ているのか、己の分身も萎えるどころか大きく膨れていた。
不破は煽られるように腰を激しく打ちつけ、結合部からはぐちゅぐちゅと卑猥な音が響く。そこに荒っぽく肌同士がぶつかる音が加われば、ことさら情欲が掻き立てられるのを感じた。
「犬塚のナカ気持ちよすぎ。すげー締めつけてくる……」
「ん、あっ、せんぱい……俺も、先輩のきもちいいっ」
「っ、クソッ、どんだけ人のこと煽れば気が済むんだよ――」
犬塚の両脚を抱え直すと、欲望のままに最奥めがけて穿つ。強い刺激に犬塚は喉元を見せて仰け反った。
「や、ああぁっ!?」
悲鳴じみた声とともに内壁がうごめき、不破の先端にきゅうきゅうと吸いついてくる。あまりの気持ちよさに不破は息を呑んだ。
「奥突くと締まる――なあ、これ気持ちいい? 犬塚のチンコ、とろっとろなんだけど」
問いかけつつ突き上げれば、犬塚はこくこくと何度も頷く。自身からも透明な雫をとめどなく溢れさせ、身も心も快楽に溺れているようだった。
「きもち、いいっ……奥、ふかいのっ」
「へえ、奥も好きなんだ? なら、もっと可愛がってやらねェと、な」
「ひぅ! あ、あ……っ、あっ、あん!」
犬塚の膝を肩につくほど押し、上から覆い被さるようにして腰を打ち付ける。
より深いところを責めてやれば、犬塚の声はますます甘さを増していった。今聞こえているのは、もはや喘ぎ声でしかない。
「声ひっくり返ってんの可愛すぎ。でも、壁薄いからちょっと我慢な」
唇で塞いでしまうと、犬塚は必死にしがみついてきた。
もっと、と濡れた瞳がせがむように見つめてくる。深くまで咥え込んだ不破をきつく締め上げながら。
まっすぐな瞳に見つめられてしまってはどうしようもない。本人がそう言っている以上、野暮というものだ。
「痛かったら、爪立てていーからな」
それだけ言うと、不破は再び腰を押し進めていった。
「っ……せんぱい」
犬塚の手に力がこもる。
なるべく負担を掛けないようにとは思うものの、こちらだってさほど余裕はない。
熱い肉壁が纏わりついてくる感覚が驚くほど気持ちよく、気を抜くと持っていかれそうだ。
「犬塚、もう少し頑張れそうか?」
「は、いっ」
返事を聞いて、さらに奥を目指す。
そうして時間をかけ――根元まで埋め込む頃には、二人とも汗だくになっていた。
「全部入った……よく頑張ったな、犬塚」
息を整えながら労りの言葉をかける。すると、犬塚はふにゃりと笑みを浮かべるのだった。
「……俺、今すっごく嬉しい。お腹苦しいけど、あったかくて――俺のナカに先輩がいるんだなあって」
「またお前はそんなこと言って」
本当に幸せそうな表情で呟くものだから、照れくさくてかなわない。無自覚なのだろうが、こういったところが本当にずるいと思う。
(ったく、どこまでも可愛いヤツ)
溢れんばかりの愛おしさに、不破は犬塚の顔中にキスの雨を降らせる。
いよいよ我慢もききそうにない。犬塚が落ち着くのをもう少し待つつもりだったが、このあたりが限界のようだ。
「犬塚、動いていい? もう我慢できそうにねェ」
耳元で囁けば、犬塚は小さく頷く。
不破はそれを合図に抽挿を開始した。最初は浅く抜き挿しを繰り返し、次第に動きを大きくさせていく。
「あっ、あ……あ、はっ」
こちらの動きに合わせて犬塚の甘い声が上がる。その表情は蕩けており、快感を得ているのか、己の分身も萎えるどころか大きく膨れていた。
不破は煽られるように腰を激しく打ちつけ、結合部からはぐちゅぐちゅと卑猥な音が響く。そこに荒っぽく肌同士がぶつかる音が加われば、ことさら情欲が掻き立てられるのを感じた。
「犬塚のナカ気持ちよすぎ。すげー締めつけてくる……」
「ん、あっ、せんぱい……俺も、先輩のきもちいいっ」
「っ、クソッ、どんだけ人のこと煽れば気が済むんだよ――」
犬塚の両脚を抱え直すと、欲望のままに最奥めがけて穿つ。強い刺激に犬塚は喉元を見せて仰け反った。
「や、ああぁっ!?」
悲鳴じみた声とともに内壁がうごめき、不破の先端にきゅうきゅうと吸いついてくる。あまりの気持ちよさに不破は息を呑んだ。
「奥突くと締まる――なあ、これ気持ちいい? 犬塚のチンコ、とろっとろなんだけど」
問いかけつつ突き上げれば、犬塚はこくこくと何度も頷く。自身からも透明な雫をとめどなく溢れさせ、身も心も快楽に溺れているようだった。
「きもち、いいっ……奥、ふかいのっ」
「へえ、奥も好きなんだ? なら、もっと可愛がってやらねェと、な」
「ひぅ! あ、あ……っ、あっ、あん!」
犬塚の膝を肩につくほど押し、上から覆い被さるようにして腰を打ち付ける。
より深いところを責めてやれば、犬塚の声はますます甘さを増していった。今聞こえているのは、もはや喘ぎ声でしかない。
「声ひっくり返ってんの可愛すぎ。でも、壁薄いからちょっと我慢な」
唇で塞いでしまうと、犬塚は必死にしがみついてきた。
もっと、と濡れた瞳がせがむように見つめてくる。深くまで咥え込んだ不破をきつく締め上げながら。
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