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season2

scene14-03 ★

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 耳朶をねっとりと舐められ、平らな胸に手を置かれる。小さな尖りを指先で摘まみあげられれば、ビクンッと体が跳ねて、口からは濡れた吐息が零れ落ちていく。
「あっ……ん、ぅ」
 弄られていくうちに突起は硬さと熱を持って、与えられる刺激にますます敏感に反応するようになる。
 同時に、耳元を犯す舌で水音を立てられれば、堪らず背筋がビクビクと小刻みに震えた。
「観念した?」
 赤く腫れた乳首を突きながら、大樹がいやらしく問いかけてくる。
「し、知んないっ……大樹のバーカ!」
 拗ねた口調で返すと、また小さく笑い声が聞こえた。
「やられてばかりじゃ、不服か?」
「う……」
 心の内を見透かしているような言葉に、何も言えなくなってしまう。
(く、くやしい~っ)
 あまりの悔しさに押し黙っていたら、大樹が目を細めて腰を寄せてきた。すでに熱を持ち始めている下腹部同士が触れ合う。
「じゃあこれなら?」
 言って、大樹は手を取ってくる。何事かと思えば、二人分の屹立をまとめて握り込まされた。
 突然の出来事に目を白黒させていると、彼は続ける。
「悔しいなら……手、動かして」
 腰を小さく動かされただけでも、裏筋同士が擦れて、じわりと快感が伝わってくる。
 もはや挑発としか受け取れない行為だ。受けて立たなければ、男が廃ると思った。
「俺だって、これくらいできるしっ」
 屹立を握る手に力を込めて、根本から圧をかけるようにゆっくり動かす。
 自身の裏側から感じる脈はドクドクと速く、相手の興奮具合が手に取るようにわかった。
 それはこちらも同じで、少しずつ手の動きを大きくしていけば、知らずのうちに口から熱い息が漏れるのだった。
「ん、はっ」
「誠、もう先濡れてる」
「お前だってそーじゃん」
「そうだな。一緒に気持ちよくなってるな」
「う……」
(そ、そっか。同じ感覚味わってるんだ)
 大樹の言葉に恥ずかしさを感じつつ、今度は先端へと手を伸ばす。互いのものが触れ合えば、まるでキスでもしているように先走りが糸を引いた。
 少し強めに扱くと、透明な蜜が溢れて滑りがよくなっていく。次第にヌチヌチという卑猥な音が浴室に響くようになり、ますます情欲が駆り立てられるのを感じた。
「っ、ん……き、きもちいい?」
「ああ、気持ちいい」
 大樹は慈しむように穏やかな瞳をしている。
 余裕がありそうなのが悔しく、追い立てるように先端を熱心に擦りあげるのだが、すぐに限界を感じて緩やかなストロークへ戻した。これ以上やったら果ててしまいそうだった。
「どうした? 限界か?」大樹が煽るように口にする。
「そ、そんなことねーしっ」
「ずいぶんと膨らんでるけど」
「まだ、よゆーだって」
「往生際が悪いな」
「うわッ……あ、あぁっ」
 大樹は手を添えてくるなり、誠の手ごと上下に動かして、二人の屹立を愛撫しだす。
 激しい動きに翻弄されて身じろぎすれば、自身が大樹のものと擦れ合ってさらなる快感が生まれた。
 一纏めにされたそこが、どちらのものか判別つかないくらいに熱く、一つになって蕩けてしまいそうだった。
「や、あっ、だめ……も、でるうっ」
 必死に耐えようとしたが、押し寄せる射精感には勝てずに熱を放出した。二人の手に白濁が降り注ぎ、一人で達してしまったことにショックを受ける。
 一方、目の前の男はポーカーフェイスを浮かべていた。
「おまっ……なんで余裕な顔してんだよっ」
「余裕? こんなことされてあると思うか?」
「あるじゃん! めっちゃあるじゃん!」
「お前より堪え性があるだけ」
「俺が堪え性ないみたいにゆーなっ!」
 そう言い終わるか言い終わらないかのところで、すくっと立ち上がった大樹に腕を引かれた。
「余裕がないのは本当なんだけどな」
 艶っぽい微笑みにドキリとするのも束の間――誠は、体をくるりと反転させられる。
「え、今度はなに?」
「手、壁につけられる?」
「は!? 立ったままですんの!?」
「ベッドじゃないんだし、床は痛いだろ」
「まあ確かに。って、だったら部屋ですればいーじゃん!」
「嫌だ。そんなの待てない」
「お前が、ッ!」
 内腿をそっと撫でられて、思いがけず体がよろけた。
 反射的に壁に手をついたのだが、不意をみすみす見逃してくれるような相手ではない。壁に押し付けるように手を重ねられて、身動きが取れなくなってしまった。
「犬じゃないんだし、おあずけなんて御免だ」
 あっと思ったときには、先ほどの行為で濡れそぼった手が秘所に触れていた。
 精液を塗りつけるように撫でまわされたあと、体内に骨ばった指が潜り込んでくる。
 余裕がないのは事実のようで、早急な動きで、きつく締まったそこを押し広げられた。
「んぅっ! だ、だから、お前が出さないのが悪いんだろ――大樹の遅漏っ!」
「……口が悪い」
「あぁっ! やっ、そこ、だめぇっ」
 お仕置きだとばかりに、弱い部分を指の腹で叩くように押され、堪らず嬌声が喉をつく。
 敏感な箇所を何度も叩かれるうちに前のめりになって、尻臀を突き出すような体勢になっていった。
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