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season2
scene09-07 ★
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「テメッ、どんだけ余裕ないんだよ……っ」
「正直、もう中に挿れたいです」
「っ! とっととすればいいだろ! メンドくせーな!」
強がっている部分もあるにせよ、彼は何だかんだと言って受け入れてくれるのだから、心底お人好しな人間だと思う。
(だから、甘えちゃうんだろうな)
小さく感謝の意を述べてから指を引き抜く。代わりに、張り詰めた己の雄をジーンズから取り出した。
「くッ……ん、ぁ……っ」
自身を挿入していくと、やはり早急だったのか、玲央は苦しそうに顔をしかめる。
「獅々戸さんの中、キツい。これ痛いですよね?」
「ん、なことねーしっ。いいから……来いっての」
急いてしまったことを反省しつつも頷き、なだめるように唇を重ねながら、少しずつ奥を目指していく。
熱い粘膜が絡みついて自身がぎゅうぎゅうと締めつけられれば、ふとした拍子に達してしまうのではないかと思うほどの快感に包まれる。
そんな自分を悟られないようにしながら、最奥に到達してもすぐには動かず、口腔を蹂躙するようにゆっくりとキスをするのだった。
「……もういい。動けよ」
息継ぎの合間に、焦れたように玲央が呟く。
交わった瞳は情欲的に揺れていて、雅の理性を完全に奪い去った。
己が性欲を満たしたいという野性的な本能が膨れあがり、相手への気遣いも忘れて欲望のままに荒々しく自身を穿つ。
「ッ、くっ!?」
玲央は背中を大きくしならせる。内壁が物欲しげにヒクヒクと収縮していた。
「ここ、イイですよね?」
すでに知り尽くしているとばかりに、一番弱い箇所に狙いを定めて思い切り突いてやる。
「ああッ!」
「獅々戸さん、気持ちいい……?」
言いながら腰を使う。玲央は激しく首を横に振った。
「ば、ばかっ! 気持ちよくなんか、ああっ……!」
「はは、やっぱり強情っぱりなんだ。感じちゃってるくせに」
「や……あっ、ん、あぁ!」
「だーめ。逃げちゃ駄目です」
逃げる腰を掴んでガクガクと揺さぶれば、喉奥から押し出されるように淫らな声があがる。それでいて、子供のように涙をぽろぽろと流す姿といったら、もう言葉にならないほどに愛おしい。
「また泣いちゃったんですね」
顔を寄せて頬に伝う雫を舐めとる。
すると、限界が近いのだろう――玲央が縋るように肩に腕を回してきた。最初こそ悪態をつくのだがそれも続かず、こうなってしまうのが常だった。
「……獅々戸さん、可愛すぎ」
玲央の脚を抱え込むようにして繋がりを深める。ペースを上げて激しく腰を送り込むと、すぐに反応が変わった。
「あっ、や、これ、ふかすぎっ……あっ、ああ!」
「イっちゃいそうですか?」
「ぅあっ、ン、あぁっ、あっ!」
「ああ、獅々戸さんってば余裕ないんですね。顔、こっち向けて?」
「んっ――、や、あ、ああ……っ」
もはや何も考えられないのか、玲央は恍惚した表情で見上げてくる。視線が絡み合ったまま、ひたすらに快楽を追い求めて高みへと追い立てていった。
「っあ、あ……ああぁあッ!」
玲央が大きく仰け反って、熱い体液をほとばしらせる。窄まりが一気に収縮し、堪らずこちらも熱い欲望を最奥へ注ぎ込んだ。
何度も精を放ちながら、残滓まで搾り取られる感覚を味わう。強張った体の力を抜くと、まだぼんやりしている意識で玲央の頬を撫でた。
「大好きです、玲央さん……」
告げれば、少し目を見開いてから玲央が顔を伏せる。ややあって小さく返事が返ってきて、雅は口元を緩ませるのだった。
シャワーを浴びたあと、玲央は我が物顔でベッドに横になった。
ここでいつもの雅なら、自分が寝る布団を取り出すのだが、はたと思い止まった。今後は遠慮しないと言ったことを思い出したのだ。
「今日はベッドで一緒に寝ませんか?」
「いや、狭いだろ」
寝返りを打って玲央が背を向ける。
「こんなふうに、ぎゅってしてれば大丈夫ですよ」
少しだけ空いたスペースに横になり、背後から玲央の体を抱きしめる。返事はなかったが、玲央は体をずらして寝場所を作ってくれたのだった。
「へへ、嬉しいです」
抱きしめる力を少し強めて、玲央の首元に頭を置く。自分が使っているものと同じボディソープの匂いがした。
清潔感のある匂いを楽しんでいると、玲央が気まずそうに口を開く。
「あのなあ、お前」
「もうしないので安心してください」
言葉にしなくても何を言いたいかはわかった。下肢が熱を集めて緩く張っていたのだ。
まだ体力は残っているが、今は好きな相手を抱きしめているだけで十分満ち足りている。ましてや、このまま同じベッドで寝られるというのだから言うことはない。
「獅々戸さんって抱き心地いいですよね」
「俺を抱き枕にすんじゃねーよ。あとアレ、さっきから気になるんだけど」
玲央が指を指したのは、充電器に繋がっている雅のスマートフォンで、通知を知らせるLEDランプがチカチカと点灯していた。
華奢な体を抱きしめる腕は動かさず、もう一方の腕を伸ばしてそれを手に取る。すると、玲央が小さく息を吐く気配がした。
「こんなときくらい離せよ」
「嫌です」
「画面見えるぞ」
「いいですよ? 見られて困るようなことないですし」
「いや、他人のプライベートなんて見るもんじゃねえだろーが」
玲央は即答して、スマートフォンから顔を背ける。
(見かけによらず本当に真面目なんだからなあ。そんなところが好きだけど)
笑いつつ、通知欄からLINEを開く。意外な人物からメッセージが来ていた。
「あれ? 桜木からだ」
同期の桜木大樹とは仲がいい。しかし、彼はあまりSNSを利用しないようなので珍しいと思った。
「………………」
胸元で玲央が身じろぎをする。知り合いの名に反応したらしい。
「やっぱり気になります?」
「別に」
素っ気なく返しつつも、彼の目はスマートフォンに向いている。
苦笑しながらトーク画面を開くと、『誕生日おめでとう』というメッセージとスタンプが届いていた。
「正直、もう中に挿れたいです」
「っ! とっととすればいいだろ! メンドくせーな!」
強がっている部分もあるにせよ、彼は何だかんだと言って受け入れてくれるのだから、心底お人好しな人間だと思う。
(だから、甘えちゃうんだろうな)
小さく感謝の意を述べてから指を引き抜く。代わりに、張り詰めた己の雄をジーンズから取り出した。
「くッ……ん、ぁ……っ」
自身を挿入していくと、やはり早急だったのか、玲央は苦しそうに顔をしかめる。
「獅々戸さんの中、キツい。これ痛いですよね?」
「ん、なことねーしっ。いいから……来いっての」
急いてしまったことを反省しつつも頷き、なだめるように唇を重ねながら、少しずつ奥を目指していく。
熱い粘膜が絡みついて自身がぎゅうぎゅうと締めつけられれば、ふとした拍子に達してしまうのではないかと思うほどの快感に包まれる。
そんな自分を悟られないようにしながら、最奥に到達してもすぐには動かず、口腔を蹂躙するようにゆっくりとキスをするのだった。
「……もういい。動けよ」
息継ぎの合間に、焦れたように玲央が呟く。
交わった瞳は情欲的に揺れていて、雅の理性を完全に奪い去った。
己が性欲を満たしたいという野性的な本能が膨れあがり、相手への気遣いも忘れて欲望のままに荒々しく自身を穿つ。
「ッ、くっ!?」
玲央は背中を大きくしならせる。内壁が物欲しげにヒクヒクと収縮していた。
「ここ、イイですよね?」
すでに知り尽くしているとばかりに、一番弱い箇所に狙いを定めて思い切り突いてやる。
「ああッ!」
「獅々戸さん、気持ちいい……?」
言いながら腰を使う。玲央は激しく首を横に振った。
「ば、ばかっ! 気持ちよくなんか、ああっ……!」
「はは、やっぱり強情っぱりなんだ。感じちゃってるくせに」
「や……あっ、ん、あぁ!」
「だーめ。逃げちゃ駄目です」
逃げる腰を掴んでガクガクと揺さぶれば、喉奥から押し出されるように淫らな声があがる。それでいて、子供のように涙をぽろぽろと流す姿といったら、もう言葉にならないほどに愛おしい。
「また泣いちゃったんですね」
顔を寄せて頬に伝う雫を舐めとる。
すると、限界が近いのだろう――玲央が縋るように肩に腕を回してきた。最初こそ悪態をつくのだがそれも続かず、こうなってしまうのが常だった。
「……獅々戸さん、可愛すぎ」
玲央の脚を抱え込むようにして繋がりを深める。ペースを上げて激しく腰を送り込むと、すぐに反応が変わった。
「あっ、や、これ、ふかすぎっ……あっ、ああ!」
「イっちゃいそうですか?」
「ぅあっ、ン、あぁっ、あっ!」
「ああ、獅々戸さんってば余裕ないんですね。顔、こっち向けて?」
「んっ――、や、あ、ああ……っ」
もはや何も考えられないのか、玲央は恍惚した表情で見上げてくる。視線が絡み合ったまま、ひたすらに快楽を追い求めて高みへと追い立てていった。
「っあ、あ……ああぁあッ!」
玲央が大きく仰け反って、熱い体液をほとばしらせる。窄まりが一気に収縮し、堪らずこちらも熱い欲望を最奥へ注ぎ込んだ。
何度も精を放ちながら、残滓まで搾り取られる感覚を味わう。強張った体の力を抜くと、まだぼんやりしている意識で玲央の頬を撫でた。
「大好きです、玲央さん……」
告げれば、少し目を見開いてから玲央が顔を伏せる。ややあって小さく返事が返ってきて、雅は口元を緩ませるのだった。
シャワーを浴びたあと、玲央は我が物顔でベッドに横になった。
ここでいつもの雅なら、自分が寝る布団を取り出すのだが、はたと思い止まった。今後は遠慮しないと言ったことを思い出したのだ。
「今日はベッドで一緒に寝ませんか?」
「いや、狭いだろ」
寝返りを打って玲央が背を向ける。
「こんなふうに、ぎゅってしてれば大丈夫ですよ」
少しだけ空いたスペースに横になり、背後から玲央の体を抱きしめる。返事はなかったが、玲央は体をずらして寝場所を作ってくれたのだった。
「へへ、嬉しいです」
抱きしめる力を少し強めて、玲央の首元に頭を置く。自分が使っているものと同じボディソープの匂いがした。
清潔感のある匂いを楽しんでいると、玲央が気まずそうに口を開く。
「あのなあ、お前」
「もうしないので安心してください」
言葉にしなくても何を言いたいかはわかった。下肢が熱を集めて緩く張っていたのだ。
まだ体力は残っているが、今は好きな相手を抱きしめているだけで十分満ち足りている。ましてや、このまま同じベッドで寝られるというのだから言うことはない。
「獅々戸さんって抱き心地いいですよね」
「俺を抱き枕にすんじゃねーよ。あとアレ、さっきから気になるんだけど」
玲央が指を指したのは、充電器に繋がっている雅のスマートフォンで、通知を知らせるLEDランプがチカチカと点灯していた。
華奢な体を抱きしめる腕は動かさず、もう一方の腕を伸ばしてそれを手に取る。すると、玲央が小さく息を吐く気配がした。
「こんなときくらい離せよ」
「嫌です」
「画面見えるぞ」
「いいですよ? 見られて困るようなことないですし」
「いや、他人のプライベートなんて見るもんじゃねえだろーが」
玲央は即答して、スマートフォンから顔を背ける。
(見かけによらず本当に真面目なんだからなあ。そんなところが好きだけど)
笑いつつ、通知欄からLINEを開く。意外な人物からメッセージが来ていた。
「あれ? 桜木からだ」
同期の桜木大樹とは仲がいい。しかし、彼はあまりSNSを利用しないようなので珍しいと思った。
「………………」
胸元で玲央が身じろぎをする。知り合いの名に反応したらしい。
「やっぱり気になります?」
「別に」
素っ気なく返しつつも、彼の目はスマートフォンに向いている。
苦笑しながらトーク画面を開くと、『誕生日おめでとう』というメッセージとスタンプが届いていた。
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