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悪魔からの手紙
第2話「迫りくる恐怖の風」
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ー翌日ー
霊治は例の事件の調査でついこの前の殺人事件で死体が見つかった場所の近くへ来ていた。
本来高校生が行くような場所ではないのだが、霊治はこの事件で引っかかる事が幾つもあった為、気になって仕方がなかった。
現場のすぐ近くまで行くと、その住宅地の裏路地に『立ち入り禁止』のテープが貼られている。
無論その死体があった場所に近ければ近いほど霊気を強く感じるのだが、ここは我慢するしかない。
それに、その場所はいるだけで気分が悪くなりそうなほど霊気が強く残っている。
(……よほど残酷な方法で殺害されたかあるいは……とりあえず、何か近くにあるかもしれない。)
霊治は霊聴と言う霊能力を使うことにした。
手を両耳に当て、静かに目を閉じる。
そして呟くように経を唱える。
霊治の霊力が波紋のように辺りに広がっていく。
何か犯人に関する痕跡が有ればそれに反応するはずだ。
「…………。」
しかし、ただその辺りには悍しい霊気が残っているだけで、犯人に関する痕跡はなかった。
(何の反応もない……。けど……もし、この霊気が被害者の女性の物ではなかったとしたら……いや、まだ霊の仕業と決まったわけじゃないしな。場所を変えるか。)
ふと頭に過ぎったのは、この前下校途中の車の中で感じた霊気。
あそこで感じた霊気はここにある霊気とほとんど同じだ。
霊治はこの前霊気を感じた下校道へ向かうことにした。
タクシーを呼び止め、シートに座った。
俺は乗車中運転手に何か手掛かりはないか聴くことにした。
タクシーの運転手は色々な人を乗せる為、心霊体験があると良く聞くからだ。
「あの…最近起きてる殺人事件について何か知りませんか?」
「へぇ?お客さん高校生でしょ?あまりそう言うことに首を突っ込まない方がいいですぜ?」
と、少し馬鹿にした言い方で言われた。
(だろうな。言うと思った。)
タクシーの窓からこの前の霊気を感じた場所が見えた。
「あ…ここです。ここで降ろしてください。」
「へい、1570円です!」
俺は金を払うとすぐにその場所へ向かった。
そこは霊治の住む住宅地の駅の近く。
おおかた予想はしていたが、やはり少しの霊気も残っていなかった。
(少しも残ってないな。)
そう思いガッカリしながら家に帰ろうとしたその瞬間、背後からゾワッと強い霊気を感じた。
これもあの現場近くで感じた霊気と同じだった。
勢いよく振り向くと誰もいない。
しかも霊気も既になくなっていた。
「はぁ……はぁ……。……!」
霊治は突然の出来事に息が詰まりそうになり、焦りながら家に帰った。
「……これは思ったよりヤバイ事件かもな…。」
霊治は家に帰って父親に相談する事にした。
父なら何とかしてくれるだろう。
霊治は例の事件の調査でついこの前の殺人事件で死体が見つかった場所の近くへ来ていた。
本来高校生が行くような場所ではないのだが、霊治はこの事件で引っかかる事が幾つもあった為、気になって仕方がなかった。
現場のすぐ近くまで行くと、その住宅地の裏路地に『立ち入り禁止』のテープが貼られている。
無論その死体があった場所に近ければ近いほど霊気を強く感じるのだが、ここは我慢するしかない。
それに、その場所はいるだけで気分が悪くなりそうなほど霊気が強く残っている。
(……よほど残酷な方法で殺害されたかあるいは……とりあえず、何か近くにあるかもしれない。)
霊治は霊聴と言う霊能力を使うことにした。
手を両耳に当て、静かに目を閉じる。
そして呟くように経を唱える。
霊治の霊力が波紋のように辺りに広がっていく。
何か犯人に関する痕跡が有ればそれに反応するはずだ。
「…………。」
しかし、ただその辺りには悍しい霊気が残っているだけで、犯人に関する痕跡はなかった。
(何の反応もない……。けど……もし、この霊気が被害者の女性の物ではなかったとしたら……いや、まだ霊の仕業と決まったわけじゃないしな。場所を変えるか。)
ふと頭に過ぎったのは、この前下校途中の車の中で感じた霊気。
あそこで感じた霊気はここにある霊気とほとんど同じだ。
霊治はこの前霊気を感じた下校道へ向かうことにした。
タクシーを呼び止め、シートに座った。
俺は乗車中運転手に何か手掛かりはないか聴くことにした。
タクシーの運転手は色々な人を乗せる為、心霊体験があると良く聞くからだ。
「あの…最近起きてる殺人事件について何か知りませんか?」
「へぇ?お客さん高校生でしょ?あまりそう言うことに首を突っ込まない方がいいですぜ?」
と、少し馬鹿にした言い方で言われた。
(だろうな。言うと思った。)
タクシーの窓からこの前の霊気を感じた場所が見えた。
「あ…ここです。ここで降ろしてください。」
「へい、1570円です!」
俺は金を払うとすぐにその場所へ向かった。
そこは霊治の住む住宅地の駅の近く。
おおかた予想はしていたが、やはり少しの霊気も残っていなかった。
(少しも残ってないな。)
そう思いガッカリしながら家に帰ろうとしたその瞬間、背後からゾワッと強い霊気を感じた。
これもあの現場近くで感じた霊気と同じだった。
勢いよく振り向くと誰もいない。
しかも霊気も既になくなっていた。
「はぁ……はぁ……。……!」
霊治は突然の出来事に息が詰まりそうになり、焦りながら家に帰った。
「……これは思ったよりヤバイ事件かもな…。」
霊治は家に帰って父親に相談する事にした。
父なら何とかしてくれるだろう。
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