てめえの葬式に花輪を贈ってやる

 毒親育ちのくる実。

 ──一昨日、あの男が死んだ。
 たった十七万円、クズに似合いの葬式だった。
 生きているあいだは、悪の限りを尽くした男が、八◯◯度の炎に焼かれて骨になった。
 もう、あんな男に苦しめられることもない。くる実はくつくつと笑い、死の煙を肺の隅々にまで行き渡らせた。
 ざまあみろ。いつだって、この世は生き残った者が強いのだ。
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