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episode.43

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初日なので少し早めに学園まで向かう。
順調に到着し時間も余裕があったので、レイが教室まで送ると言い出した。
恥ずかしいからいいというのに結局着いてきた。
私はレイと別れると教室のはじの方に座り、パラパラと教科書をめくった。
まだそこまで人は多くない。
私が、視線を落としていると突然横から声がかかった。

「お隣空いてるかしら」
何度も聞いた事のある声。
私は声のした方に顔を向けるとバーガンディ色の髪をした、美しい令嬢が立っていた。
(アンナだ……)
「あ、はい大丈夫です。」
私は荷物をどかし席を開けた。
アンナが横に座る。
「ここってすごく広くない?教室まで来るのに疲れちゃった」
私に話かけてきた。
「私アンナ・シュバルツって言うの。あなたのお名前は?」
「リオン・グランチェスタです」
「リオンね。よろしく」
アンナは私の手元を見て、予習してるの?偉いねと言った。

(うわぁ、なんだかすごく緊張する)
アンナは少し性格のきつい顔をしているがかなりの美人だった。
まさか相手の方から来てくれるとは思わなかったのでとても驚いている。
その後午前中の授業を受け、一緒にランチをする事になった。
まだ校内のどこに何があるかよくわからないので、少し歩きまわり、ちょうどいいベンチがあったのでそこに座った。

「そういえば、なんでアンナは私に話しかけてくれたの?」
私は純粋な疑問をぶつけてみる。
「なんか仲良くなれそうだったからよ。結構自分の直感て当たるの」
確かに私も仲良くしようとしていたから当たっている。
しかもそんな喋り方でいいの?ってくらいフランクな感じで喋れるくらい仲良くなっていた。

「実は前にアンナを見かけたかもしれないんだけど、殿下の誕生祭のパーティーって来てたかな?」
「リオンも来てたんだ!行ってたわよ。でも別に殿下に興味は湧かなかったわね」
(なるほど王子はアンナのお眼鏡にはかなわなかったわけね)
「ちなみにアンナってどんな人が好みなの?」
これの質問は結構重要だ。
Secondシリーズのキャラ達の様な感じが好みだったらどうにかしなくてはいけない。
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