気づいたら求婚者達に溺愛されすぎて死にそうです

神那 凛

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episode.87

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私は旅行の準備をしてアンナと馬車に乗っている。
「楽しみであんまり眠れなかったわ」
アンナが旅行のわくわくを伝えてきた。

馬車は結構長時間だったのでたくさんおしゃべりをした。
ふと窓の外を見ると海が広がっていた。
「わあ、アンナ海だわ。ちょっと降りてみない?」
そう言って私達は休憩がてら海に行く事にした。

私が住んでる国は海に面していない為なかなか見る事ができない。
一応この世界では初めて見るという事になる。
なんだか海を見ていたら入りたくなってしまった。
でもまだそこまで暑くもないので足を入れるくらいである。

「ねえ、アンナ。海に入りましょう!」
私が誘うとアンナは驚いた表情をしていた。
周りを見るとほとんど浜辺にいる。
おそらく貴族の令嬢などは海に入ってりしないようなのだ。

「ここで海に入ったら絶対いい思い出になるわ」
私が笑顔でそういうと、しょうがないわねと言って靴を脱いでくれた。

私達は靴を脱ぎ、スカートを持ち上げ海に入る。
やっぱりまだ冷たくて、足先から身体がぞわっと冷えた。
でも旅行でテンションが上がっていた為、キャッキャっと盛り上がった。
一通り楽しんで海から上がった。

アンナも楽しそうで良かったなと思いながら振り返り海を見た。
その広さがすごく広大で、アンナは卒業したらこの国に来るのだなと思ったらなんとなく悲しくなった。

「なんだかアンナがこの国に嫁ぐって思ったらセンチメンタルな気持ちになってしまったわ」
私はアンナの腕に抱きつきながら笑顔を作った。

そんな私を見てアンナは微笑む。
「いつでも来てくれたらいいじゃない。私はシャルル様よりリオンを優先するわ」
そのアンナの顔がとても優して、私は暖かい気持ちになった。

その後また馬車に乗りシャルルのいる宮殿へと向かった。
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