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episode.33
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メアリーと約束していたお茶会の開催が正式に決定した。
最初はメアリーの家で二人でする予定だったけど、彼女の家でやるのは難しくなってしまったようで、うちでやる事になった。
そしたらなぜか参加人数が増えてしまった。
まず、レイにメアリーとのお茶会の事を話したところ、心配だから自分も参加すると言い出した。
はっきりいって女子二人のお茶会に婚約者が参加するなんて迷惑な話である。
しかし今回はよく知らないメアリーと二人きりにしたくないとしきりに言われしょうがなく許可した。
もし大丈夫そうなら次から二人でもいいとの事。
どれだけ心配性なのかと思う。
その話をメアリーにしたら、「全然大丈夫よ!それだったらリリーの話もするから殿下も呼んでみましょうよ。リオン様は一緒にダンスを踊るくらい仲がいいのでしょう?」との事だった。
というような話をレイにしたら王子だけだとまた何をしでかすか不安だから、前回リオンと会っていたのもあり、比較的安全そうなアルバートも呼ぼう、と言う事になった。
そして五人でのお茶会になったのである。
しかし、私の家はしがない子爵家だ。
身分が高い皆んながくる事になりうちのメイド達が大慌てで準備をしている。
なんだか申し訳ない。
お茶会の時間の一時間前。
リンゴーンと玄関のチャイムがなる。
かなり早い時間だが違えて来てしまったのだろうか。
そう思って玄関に向かうと王子がいた。
早い、そして大きなバラの花束を持っていた。
「今日は呼んで頂きありがとう。なにぶん女性の家には行かないもので、何を持っていけばいいのかわからずこちらの花束をお持ちした次第です。」
そう言ってバラの花束を渡された。
バラはかなりの高級品である。
しかもこんなにたくさんのバラ。
「プレゼントも何を渡そうか決めかねているのでまた次回お渡ししますね」
そう耳元で囁かれた。
私は声にやられて恥ずかしくて赤くなる。
ありがとうございますと言い部屋に案内した。
王子を部屋に残して一回退出すると、またチャイムがなった。
玄関に行くと今度はレイがいた。
そして花束を持っている。
これは確かレイの家に行った時に私が好きだと言った花だ。
「レイ、これ私が好きだって言った花ですよね。覚えててくれたんですね」
「もちろんです。リオンの事は全て覚えてますよ」
そう言って私を抱きしめた。
部屋に案内しながらもう王子が来ている事を伝えると、レイは無表情になった。
そして王子のいる部屋で一緒に待ってもらう。
部屋を出るとまたチャイムがなった。
玄関に行くと今度はアルバートがいた。
そしてまた花束を持っている。
この世界は女性の家に行く時は花束を持参する決まりでもあるのだろうか。
「本日はお招きありがとう。あなたの好みがわからなかったので瞳の色と同じピンク色の花にしてみました」
花束を渡される。
「私ピンクが一番好きなんです。ありがとうございます」
私は笑顔でお礼を言った。
アルバートも部屋に案内し、私は退出した。
まだ予定時間まで30分以上ある。
皆んな早く来すぎなのではと思う。
そして5分前にメアリーも到着した。
このくらいの時間に来てもらうのが一番助かる。
「リオン様、うちでお茶会出来なくなってしまってごめんなさいね。また今度呼ぶわね。ところで今日のメンバーはとても楽しみね。」
メアリーは手を口に当ててふふふっと笑う。
「もう皆さん来ているのかしら?」
私は皆んな一時間くらい前に来ていた話をしたらメアリーは皆んなリオン様の事が好きねと言って笑っていた。
これで全員揃ったのでお茶会を始める。
最初はメアリーの家で二人でする予定だったけど、彼女の家でやるのは難しくなってしまったようで、うちでやる事になった。
そしたらなぜか参加人数が増えてしまった。
まず、レイにメアリーとのお茶会の事を話したところ、心配だから自分も参加すると言い出した。
はっきりいって女子二人のお茶会に婚約者が参加するなんて迷惑な話である。
しかし今回はよく知らないメアリーと二人きりにしたくないとしきりに言われしょうがなく許可した。
もし大丈夫そうなら次から二人でもいいとの事。
どれだけ心配性なのかと思う。
その話をメアリーにしたら、「全然大丈夫よ!それだったらリリーの話もするから殿下も呼んでみましょうよ。リオン様は一緒にダンスを踊るくらい仲がいいのでしょう?」との事だった。
というような話をレイにしたら王子だけだとまた何をしでかすか不安だから、前回リオンと会っていたのもあり、比較的安全そうなアルバートも呼ぼう、と言う事になった。
そして五人でのお茶会になったのである。
しかし、私の家はしがない子爵家だ。
身分が高い皆んながくる事になりうちのメイド達が大慌てで準備をしている。
なんだか申し訳ない。
お茶会の時間の一時間前。
リンゴーンと玄関のチャイムがなる。
かなり早い時間だが違えて来てしまったのだろうか。
そう思って玄関に向かうと王子がいた。
早い、そして大きなバラの花束を持っていた。
「今日は呼んで頂きありがとう。なにぶん女性の家には行かないもので、何を持っていけばいいのかわからずこちらの花束をお持ちした次第です。」
そう言ってバラの花束を渡された。
バラはかなりの高級品である。
しかもこんなにたくさんのバラ。
「プレゼントも何を渡そうか決めかねているのでまた次回お渡ししますね」
そう耳元で囁かれた。
私は声にやられて恥ずかしくて赤くなる。
ありがとうございますと言い部屋に案内した。
王子を部屋に残して一回退出すると、またチャイムがなった。
玄関に行くと今度はレイがいた。
そして花束を持っている。
これは確かレイの家に行った時に私が好きだと言った花だ。
「レイ、これ私が好きだって言った花ですよね。覚えててくれたんですね」
「もちろんです。リオンの事は全て覚えてますよ」
そう言って私を抱きしめた。
部屋に案内しながらもう王子が来ている事を伝えると、レイは無表情になった。
そして王子のいる部屋で一緒に待ってもらう。
部屋を出るとまたチャイムがなった。
玄関に行くと今度はアルバートがいた。
そしてまた花束を持っている。
この世界は女性の家に行く時は花束を持参する決まりでもあるのだろうか。
「本日はお招きありがとう。あなたの好みがわからなかったので瞳の色と同じピンク色の花にしてみました」
花束を渡される。
「私ピンクが一番好きなんです。ありがとうございます」
私は笑顔でお礼を言った。
アルバートも部屋に案内し、私は退出した。
まだ予定時間まで30分以上ある。
皆んな早く来すぎなのではと思う。
そして5分前にメアリーも到着した。
このくらいの時間に来てもらうのが一番助かる。
「リオン様、うちでお茶会出来なくなってしまってごめんなさいね。また今度呼ぶわね。ところで今日のメンバーはとても楽しみね。」
メアリーは手を口に当ててふふふっと笑う。
「もう皆さん来ているのかしら?」
私は皆んな一時間くらい前に来ていた話をしたらメアリーは皆んなリオン様の事が好きねと言って笑っていた。
これで全員揃ったのでお茶会を始める。
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