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episode.9
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「わぁ、綺麗なドレス」
ネイビー色の可愛いドレスを手に取った。
これは王太子生誕祭用にとレイから送られてきたものだ。ネイビーは彼の瞳の色。
(前々から思ってだけど、この世界の人ってどうも自分の瞳や髪と同じ色のドレスやアクセサリーを送りたがるわよね)
それは送った側からの独占欲らしい。
(レイは独占欲強そうですからね)
そして今日は渡したいものあるからとうちに来るらしい。
しばらくしてメイドが呼びに来た。
レイの待つ部屋に入ると彼はすぐさまソファーから立ち上がり両手を広げ私を抱き締めた。
「リオン、会いたかったです」
ぎゅうううっ
すぐに離さないし、うちでイチャイチャするのは恥ずかしいので案内してくれたメイドはすぐさま下がらせた。
「それで、今日はどうしましたか?」
私はまだ抱き締めているレイの背中をポンポンと叩いた。
「そうだ、今日はこれを渡そうと思って来たんです。」
やっと私から離れ小さな箱を取り出した。
「わぁ、綺麗ですね」
そこにはネイビー色の石がついた指輪が入っていた。
「是非これもドレスに合わせてつけて頂きたくてお待ちしたんです。」
小さい指輪だったので左手の小指にはめた。
「当日はこれと送ったドレスを着て来て下さいね」レイ私の頭を撫でながらそう言った。
「ありがとうございます。もちろんです」
「ああ、私の色に包まれているリオンはたまらなく可愛いのでしょうね」
そういうと再び私を抱き寄せて唇にキスをした。
何回か角度を変えて唇を落とされる。
「んんん」
レイの胸をグッと押した。
「うちでこういった事をするのはなんだか恥ずかしので…」
私は顔が赤くなってしまって視線を逸らした。
「ふふっそうですね。わかりました。ではまた僕のうちに来たときにしますね」
レイは私の頭を撫でなでている。
「それでは今日用が済んだので帰りますね」
レイは笑顔で颯爽と帰っていった。
ネイビー色の可愛いドレスを手に取った。
これは王太子生誕祭用にとレイから送られてきたものだ。ネイビーは彼の瞳の色。
(前々から思ってだけど、この世界の人ってどうも自分の瞳や髪と同じ色のドレスやアクセサリーを送りたがるわよね)
それは送った側からの独占欲らしい。
(レイは独占欲強そうですからね)
そして今日は渡したいものあるからとうちに来るらしい。
しばらくしてメイドが呼びに来た。
レイの待つ部屋に入ると彼はすぐさまソファーから立ち上がり両手を広げ私を抱き締めた。
「リオン、会いたかったです」
ぎゅうううっ
すぐに離さないし、うちでイチャイチャするのは恥ずかしいので案内してくれたメイドはすぐさま下がらせた。
「それで、今日はどうしましたか?」
私はまだ抱き締めているレイの背中をポンポンと叩いた。
「そうだ、今日はこれを渡そうと思って来たんです。」
やっと私から離れ小さな箱を取り出した。
「わぁ、綺麗ですね」
そこにはネイビー色の石がついた指輪が入っていた。
「是非これもドレスに合わせてつけて頂きたくてお待ちしたんです。」
小さい指輪だったので左手の小指にはめた。
「当日はこれと送ったドレスを着て来て下さいね」レイ私の頭を撫でながらそう言った。
「ありがとうございます。もちろんです」
「ああ、私の色に包まれているリオンはたまらなく可愛いのでしょうね」
そういうと再び私を抱き寄せて唇にキスをした。
何回か角度を変えて唇を落とされる。
「んんん」
レイの胸をグッと押した。
「うちでこういった事をするのはなんだか恥ずかしので…」
私は顔が赤くなってしまって視線を逸らした。
「ふふっそうですね。わかりました。ではまた僕のうちに来たときにしますね」
レイは私の頭を撫でなでている。
「それでは今日用が済んだので帰りますね」
レイは笑顔で颯爽と帰っていった。
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