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綺麗な少年Ⅲ side三条
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部屋にアラームの音が鳴り響く。今日も仕事。仕事をする分には良いんだが行くまでがどうもやる気が出ない。面倒くさい。だが仕事。行くしかない。
身支度、準備、家事、朝食を済ませ家を出る。昨日に引き続き今日もいい天気だ。・・・そう思いながら車に乗り込み、ゆっくり発進させた。
────────────
──────
───
眠い。ひたすら眠い。今日は朝から会議があって長々と校長の話を聞いていた。眠かった。
さっきの事を思い出し欠伸をしながら廊下を歩いていると教室の前で生徒が立っているのが目に入った。
何をして・・・って宇野?
「入らないのか」と後ろから声をかけるとこっちがびっくりするほど驚かれた。悲鳴が声になっていない。そして何を勘違いしたのかめっちゃくちゃ言い訳してきた。
そのアワアワと必死に弁解しているのが面白くて、思わず笑いそうになり口を覆うとキッと睨んできた。だが、身長が低い上にその顔なので全然怖くない。寧ろ可愛い。
ポンッと頭に手を置くとまたクワッと怒りを露にする宇野に何故か笑いが止まらない。
「先生・・・?」
すると今度はすごく黒い笑顔で此方を見てきた。でも宇野、慣れていないのが丸わかりだ。
一応「悪い」と謝るが宇野はまだ不機嫌で自分の顔が面白いかを聞いてきた。
顔が面白いんじゃなくて行動が面白いんだがな。そう思いながら「・・・いや、綺麗な顔してる」と真剣な表情で言うとボンッと真っ赤になった。
・・・かわいーなホント。危うく惚れかけたわ。ちょっとからかうだけのつもりだったのに。
宇野はどうやら語彙力も消失したようで「あ」「う」と下を向いた後、キッとまたこっちを睨んで俺をダメ教師呼ばわりしてきた。
ダメ教師って。もうちょいなかったのかよ。
また俺が爆笑すると悔しそうに睨まれた。
こんなに笑ったのは久しぶりだな・・・。今年は面白い生徒に当たったもんだ。からかいがいがある。宇野、気に入った。
俺が気に入ったと伝えても大して嬉しくない、寧ろ迷惑という風に棒読みで返される。ホントコイツは。
まぁ何はともあれよろしくってな。
そう思いながらニヤリと笑ったら嫌な顔をされた。
ホント、そーゆーとこだよ。
side 三条 END
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
やっと終わりました!長くなってしまった。
学校関係で何かおかしい点があったらご指摘下さい。他にも内容、書き方についてのご指摘、アドバイス等もお待ちしております((。´・ω・)。´_ _))ペコリ
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眠い。ひたすら眠い。今日は朝から会議があって長々と校長の話を聞いていた。眠かった。
さっきの事を思い出し欠伸をしながら廊下を歩いていると教室の前で生徒が立っているのが目に入った。
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ポンッと頭に手を置くとまたクワッと怒りを露にする宇野に何故か笑いが止まらない。
「先生・・・?」
すると今度はすごく黒い笑顔で此方を見てきた。でも宇野、慣れていないのが丸わかりだ。
一応「悪い」と謝るが宇野はまだ不機嫌で自分の顔が面白いかを聞いてきた。
顔が面白いんじゃなくて行動が面白いんだがな。そう思いながら「・・・いや、綺麗な顔してる」と真剣な表情で言うとボンッと真っ赤になった。
・・・かわいーなホント。危うく惚れかけたわ。ちょっとからかうだけのつもりだったのに。
宇野はどうやら語彙力も消失したようで「あ」「う」と下を向いた後、キッとまたこっちを睨んで俺をダメ教師呼ばわりしてきた。
ダメ教師って。もうちょいなかったのかよ。
また俺が爆笑すると悔しそうに睨まれた。
こんなに笑ったのは久しぶりだな・・・。今年は面白い生徒に当たったもんだ。からかいがいがある。宇野、気に入った。
俺が気に入ったと伝えても大して嬉しくない、寧ろ迷惑という風に棒読みで返される。ホントコイツは。
まぁ何はともあれよろしくってな。
そう思いながらニヤリと笑ったら嫌な顔をされた。
ホント、そーゆーとこだよ。
side 三条 END
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やっと終わりました!長くなってしまった。
学校関係で何かおかしい点があったらご指摘下さい。他にも内容、書き方についてのご指摘、アドバイス等もお待ちしております((。´・ω・)。´_ _))ペコリ
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