高スペックな義兄弟が出来たのですが。

ぱふぱふ

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綺麗な少年Ⅱ side三条

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あの後俺は他の生徒にも指示を出さなければならず、やっと宇野の所へ行けると思ったところで既に早退したと連絡が入った。

一人で大丈夫なのかと思ったがどうやら兄と一緒に帰ったらしい。兄・・・確か再婚して出来たらしい。一つ上の学年にいたはずだ。

まぁまだ仕事も残っているし簡単には抜け出せないからな。仕方ない。それで終わろうと思ったのに。

「三条先生ッ!真紘くんの家の電話番号教えて下さいッ!」

はぁーっとため息をついていると保健医がガンッ!と職員室の扉を勢いよく開けて入ってきた。・・・なるほど、電話をかけるという手があったか。いやいやなんで保健医に宇野の家の電話番号を教えなけりゃなんねーんだよ。

「はぁ?なんで?生徒の家の電話番号はそんな簡単に教えられない。」

「別に変な電話かける訳じゃないですよ!もし心配なら三条先生が電話をかけて頂いて、そこから私に代わって頂く形で構いませんから!」

俺が断ろうとすると保健医・・・松井が必死に訴えてくる。なんでそこまで・・・まぁその方法だったら電話番号が知られることはないしいいか。

「はぁー、分かった。」

返事をしながら生徒の情報が書いてあるファイルを取り出し、宇野のページを探す。

宇野・・・宇野・・・あった。電話番号はっと。

電話をかけ、しばらくすると『はい、宇野です』と声がした。

「もしもし、宇野真紘くんの担任の三条です。本日早退したので体調の確認と明日の予定について連絡するためにご連絡させて頂きました。真紘くんは今大丈夫でしょうか?」

『分かりました、少々お待ち下さい。』

そう言われて保留音が流れる。男の声・・・てことは父親か一緒に早退したっていう兄かだな。

『もしもし代わりました。宇野真紘です。』

しばらくすると電話から宇野の声が聞こえてきた。

「おう、担任の三条だ。体調はどうだ?」

『もう大丈夫です。わざわざありがとうございます。』

大丈夫なのか・・・良かった。

俺がホッとしていると真紘と通話している事に気付いた松井が手を振って、代わって代わってアピールをしてきた。ウザい。

仕方がないので宇野に許可をとり代わると、いきなりマシンガントークをしだす。落ち着けと諭すとハッとしてシュンとした・・・忙しいな。

そのあとは宇野に今日やった事と明日の予定を伝え「お大事に」と一言言って電話をきる。

「・・・ったく松井!」

「はいッ!すみませんでした!」

ギロッと松井を睨みつけるとビシッと背筋を伸ばして素早く謝ってきた。すみませんじゃねぇだろ。病人にマシンガントークか普通。

シュンっと椅子の上で正座する松井。いやいや可愛くねぇから。おっさんがシュン・・・ってしてても何も思わんから。強いて言うなら殺意が湧く。

それからしばらく職員室で俺の説教が静かに行われた。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

いえーい!皆さんご一緒に!

遅れるのはー?

こ ー れ ー ぎ ょ ー じ ー !!!


・・・すみませんでした。


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