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綺麗な少年Ⅰ side三条

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 宇野真紘。 姉妹校の中学校出身。成績は良いとは言えないが悪いとも言えない、要するに普通。運動面も種目にとってばらつきがあるが平均してみると普通。
 だが根は真面目で教師からも信頼されており内申点は上々。持ち前の性格とその容姿で生徒からの人気も高かった。

その少年を初めて見たのは去年の夏、学校公開の日だった。第一印象は“綺麗”。表情がコロコロ変わり在校生を見てキラキラと目を輝かせる。それを見て本気で女かと思った事を覚えている。
まぁここは男子校だし、保護者と教師以外居るはずないからすぐ気付いたが。兎に角印象深かった。
受験の日、その少年がいるのを見てちょっと気持ちが高ぶったのは否定しない。

そして担当の教室を持ち、その少年の担当になった。



──────────

「席につけー、新入生。」

俺がそう言うと新入生達は慌てて席に着き始める。全員が制服をピシッと着て緊張した顔で座っていた。・・・数週間後には崩れてくるんだろうが。

教室を見渡し軽く自己紹介をして生徒達を廊下に出るように促す。

入学式とかお偉いさんの話を聞くだけだ。ただ眠い。生徒達は寝て・・・2、3年何人か寝てんな。後で呼び出しくらうなアレは。

早く終わらないかと真面目な顔しつつもぼーっとしているといきなりガタッと大きな音がした。どうやら新入生が倒れたようだ。

慌ててかけよるとあの少年・・・宇野だった。驚いて担架を持ってくるように指示しようとした時、少年の体がフワッと浮いた。驚いて見ると生徒会長がじっと宇野を見つめながら姫抱っこをしている。

「この新入生は私が連れていきます。道を開けてください。」

生徒会長はそう群がっている周りに言って静かにこの場を離れて行った。俺は何も出来なかった。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ちょっと長くなりそうなので切ります。
まさかの別視点で判明。生徒会長。

最早遅くなるのが恒例行j( ∩'-' )=͟͟͞͞⊃ )´д`)ドゥクシ

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