高スペックな義兄弟が出来たのですが。

ぱふぱふ

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既に亀裂が入りそう

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「宇野くん!そ、その何かあったら俺を頼ってくれていいから!」

「な!抜け駆けしやがって・・・俺も頼っていいよ!」

「俺も俺も!」

オトコの娘(仮)くんが行っちゃった後クラスメイト達が俺を囲んで口々にそんなことを言ってきた。俺、どんだけ病弱だと思われているんだろうか。それともモテ期?・・・あーうん、嬉しくないな。

「あ、ありがとう・・・でも多分だいj」

俺が言い終わる前にガラッと勢いよく教室の扉が開かれる。タイミング悪いなおい。
驚いて顔を向けるとそこには息切れしている市原がいた。あいつ何やってるんだ?

俺も含めクラスメイト達がポカーンとしながら市原を見ているとバチッと目があってしまった。すると無言で俺の方へ近付いてきて、通り過ぎて行った・・・という訳ではなく普通に俺の前の席に座った。そういえば前の席でしたね。

市原は大分疲れている様子だった。

「市原?大丈夫かー?」

俺がまだ肩で息をしている市原の前でおーいと手を振り声をかけると「あー疲れたー!」と俺の机にうつ伏せになった。

「ちょっ!おい!自分の机で寝ろッ!」

「いーじゃねぇか、ちょっとくらいー。」

俺が慌てて揺さぶるも市原は退かない。

「どけ」

「ヤダ」

「どけ」

「ヤダ」

「なんで」

「いいじゃん」

俺が言い続けるも市原は退かない。いやなんでだよ。何がいいじゃんだよ。良くないよ。意味わかんないよ。とにかく俺は屈しないからなッ!市原が退くまで言い続けるからな!!

・・・・・


「もういいよ・・・好きなだけ居ろよ・・・。」









遠い目をしながらそう言うと「あざーす」と心做しか楽しそうな声が返ってきた。


えぇえぇ、屈しましたとも。普通に。ここは諦めが肝心だと判断したんですよ。え?悪い?

俺はさっき読もうとしていた本を開いた。
クラスメイトはって?いつの間にか居なくなってましたよ?理由?知らんわそんなもん。不思議だよね?ねぇ?

市原め・・・入学して2日目から既に友好関係に亀裂が入ったぞ。俺ら昨日会ったばっかだろ?外ズラ剥がすの早くね?俺も半分(?)くらいは剥がれてたかもしんないけどさ。いや何かお前最初から失礼だったの思い出したわ。


俺はこれからの学校生活を想像し、はぁーっと大きくため息をついた。















┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

(´•̥ω•̥`)<スイマセン!!オクレマシタァァァァァ!!!

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