高スペックな義兄弟が出来たのですが。

ぱふぱふ

文字の大きさ
上 下
45 / 61
Lv7

お弁当を死守せよッ!!

しおりを挟む
「誰かいるの?・・・って真紘兄さん?」

階段を降りてきた渚は険しい顔でこちらの様子を伺っていたが、居るのが俺だと気付くとホッとしたようにこちらへ寄ってきた。

「おはよう渚。驚かせちゃったかな、ごめん。」

俺が朝の挨拶をしてから謝ると「おはよ!大丈夫だよー」とニコニコしながら返された。

「ところで兄さん、こんなに朝早くから何してたの?」

渚が首を傾げて聞いてくる。

・・・朝早いか?いや、今突っ込む所はそこじゃ無いんだろうけどさ・・・んー6時ちょっと過ぎ位だと早いのか?早いか。早いわ。さっきまでずっとお弁当作ってたからあんま気にしてなかったけど6時って結局早いわ。人によってはこれが普通の人もいるかもしれないけど。まぁ人それぞれだしね、うん。

勝手に自問自答をした挙句、自己完結した。

「あーえっとね、お弁当作ってたんだよ。昨日のお礼にと思って・・・あ!でもあんま期待はしないでね?」

弁当を見せながら渚の質問に答えてる途中、昨日の渚の卵雑炊を思い出し、慌ててあらかじめ期待はしないように言っておく。

渚の美味しかったからなーそれに比べたら俺のは・・・まぁ気持ちがこもってるって事で!

「え?!本当?!わぁー嬉しい!ありがとう真紘兄さん!!」

渚はすごく嬉しそうに俺から弁当を受け取り「えへへ」と顔がふにゃっと綻ぶ。
喜んでもらえたようだ。良かった。

渚はしばらくお弁当を色々な方向から見詰めて楽しそうにしていたが、テーブルに置いてある残りの弁当を見て動きがピタッと止まった。

「・・・真紘兄さん、残りのお弁当は・・・誰の?」

発せられた言葉はいつもより低く、空気が暗くなる。何故に?!

「俺のとに、兄さんの・・・だけど・・・。」

俺がそう答えると更に空気が重くなり、渚が不機嫌になっていくのが分かる。だから何故に?!

「へー兄さんの・・・ふーん、へー、そうなんだ。」

残りの弁当を睨み付けながらブツブツと言葉を繰り返す渚。

怖い怖い怖い怖い!!ちょっ怖いんですけど?!

「な、渚・・・?」

「んー?なぁに?兄さん。」

俺が控えめに、あくまで控えめに声をかけるとさっきまでのが嘘のようにコロッと可愛らしく首を傾げる。

・・・だが俺は気づいている。さっきから渚に渡した弁当がミシミシいっていることを!!やめて!壊れる(震)!こ、ここは話を逸らした方がいいかもしれない。今の目標はただ一つッ!弁当を死守する事だッ!

そう思った俺は話題を変えるためある策に出た。






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

いぇーい!!皆様お久しぶりです!

早速ですが、スライディング土下座させていただきますぅぅぅぅぅ_○/|_ ズザー

えー、大分時間が経ち更新するのが遅くなってしまいました。この間のストックの話は何処へいったのやら・・・(遠い目)

そして全然話が進まない!




あ、令和おめでとうございます(*・ω・ノノ゙☆パチパチ
しおりを挟む
感想 76

あなたにおすすめの小説

全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話

みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。 数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品

勇者パーティーハーレム!…の荷物番の俺の話

バナナ男さん
BL
突然異世界に召喚された普通の平凡アラサーおじさん< 山野 石郎 >改め【 イシ 】 世界を救う勇者とそれを支えし美少女戦士達の勇者パーティーの中・・俺の能力、ゼロ!あるのは訳の分からない< 覗く >という能力だけ。 これは、ちょっとしたおじさんイジメを受けながらもマイペースに旅に同行する荷物番のおじさんと、世界最強の力を持った勇者様のお話。 無気力、性格破綻勇者様 ✕ 平凡荷物番のおじさんのBLです。 不憫受けが書きたくて書いてみたのですが、少々意地悪な場面がありますので、どうかそういった表現が苦手なお方はご注意ください_○/|_ 土下座!

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

病んでる愛はゲームの世界で充分です!

書鈴 夏(ショベルカー)
BL
ヤンデレゲームが好きな平凡男子高校生、田山直也。 幼馴染の一条翔に呆れられながらも、今日もゲームに勤しんでいた。 席替えで隣になった大人しい目隠れ生徒との交流を始め、周りの生徒たちから重い愛を現実でも向けられるようになってしまう。 田山の明日はどっちだ!! ヤンデレ大好き普通の男子高校生、田山直也がなんやかんやあってヤンデレ男子たちに執着される話です。 BL大賞参加作品です。よろしくお願いします。 11/21 本編一旦完結になります。小話ができ次第追加していきます。

堕とされた悪役令息

SEKISUI
BL
 転生したら恋い焦がれたあの人がいるゲームの世界だった  王子ルートのシナリオを成立させてあの人を確実手に入れる  それまであの人との関係を楽しむ主人公  

隠れヤンデレは自制しながら、鈍感幼なじみを溺愛する

知世
BL
大輝は悩んでいた。 完璧な幼なじみ―聖にとって、自分の存在は負担なんじゃないか。 自分に優しい…むしろ甘い聖は、俺のせいで、色んなことを我慢しているのでは? 自分は聖の邪魔なのでは? ネガティブな思考に陥った大輝は、ある日、決断する。 幼なじみ離れをしよう、と。 一方で、聖もまた、悩んでいた。 彼は狂おしいまでの愛情を抑え込み、大輝の隣にいる。 自制しがたい恋情を、暴走してしまいそうな心身を、理性でひたすら耐えていた。 心から愛する人を、大切にしたい、慈しみたい、その一心で。 大輝が望むなら、ずっと親友でいるよ。頼りになって、甘えられる、そんな幼なじみのままでいい。 だから、せめて、隣にいたい。一生。死ぬまで共にいよう、大輝。 それが叶わないなら、俺は…。俺は、大輝の望む、幼なじみで親友の聖、ではいられなくなるかもしれない。 小説未満、小ネタ以上、な短編です(スランプの時、思い付いたので書きました) 受けと攻め、交互に視点が変わります。 受けは現在、攻めは過去から現在の話です。 拙い文章ですが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 宜しくお願い致します。

不良高校に転校したら溺愛されて思ってたのと違う

らる
BL
幸せな家庭ですくすくと育ち普通の高校に通い楽しく毎日を過ごしている七瀬透。 唯一普通じゃない所は人たらしなふわふわ天然男子である。 そんな透は本で見た不良に憧れ、勢いで日本一と言われる不良学園に転校。 いったいどうなる!? [強くて怖い生徒会長]×[天然ふわふわボーイ]固定です。 ※更新頻度遅め。一日一話を目標にしてます。 ※誤字脱字は見つけ次第時間のある時修正します。それまではご了承ください。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

処理中です...