高スペックな義兄弟が出来たのですが。

ぱふぱふ

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お弁当を死守せよッ!!

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「誰かいるの?・・・って真紘兄さん?」

階段を降りてきた渚は険しい顔でこちらの様子を伺っていたが、居るのが俺だと気付くとホッとしたようにこちらへ寄ってきた。

「おはよう渚。驚かせちゃったかな、ごめん。」

俺が朝の挨拶をしてから謝ると「おはよ!大丈夫だよー」とニコニコしながら返された。

「ところで兄さん、こんなに朝早くから何してたの?」

渚が首を傾げて聞いてくる。

・・・朝早いか?いや、今突っ込む所はそこじゃ無いんだろうけどさ・・・んー6時ちょっと過ぎ位だと早いのか?早いか。早いわ。さっきまでずっとお弁当作ってたからあんま気にしてなかったけど6時って結局早いわ。人によってはこれが普通の人もいるかもしれないけど。まぁ人それぞれだしね、うん。

勝手に自問自答をした挙句、自己完結した。

「あーえっとね、お弁当作ってたんだよ。昨日のお礼にと思って・・・あ!でもあんま期待はしないでね?」

弁当を見せながら渚の質問に答えてる途中、昨日の渚の卵雑炊を思い出し、慌ててあらかじめ期待はしないように言っておく。

渚の美味しかったからなーそれに比べたら俺のは・・・まぁ気持ちがこもってるって事で!

「え?!本当?!わぁー嬉しい!ありがとう真紘兄さん!!」

渚はすごく嬉しそうに俺から弁当を受け取り「えへへ」と顔がふにゃっと綻ぶ。
喜んでもらえたようだ。良かった。

渚はしばらくお弁当を色々な方向から見詰めて楽しそうにしていたが、テーブルに置いてある残りの弁当を見て動きがピタッと止まった。

「・・・真紘兄さん、残りのお弁当は・・・誰の?」

発せられた言葉はいつもより低く、空気が暗くなる。何故に?!

「俺のとに、兄さんの・・・だけど・・・。」

俺がそう答えると更に空気が重くなり、渚が不機嫌になっていくのが分かる。だから何故に?!

「へー兄さんの・・・ふーん、へー、そうなんだ。」

残りの弁当を睨み付けながらブツブツと言葉を繰り返す渚。

怖い怖い怖い怖い!!ちょっ怖いんですけど?!

「な、渚・・・?」

「んー?なぁに?兄さん。」

俺が控えめに、あくまで控えめに声をかけるとさっきまでのが嘘のようにコロッと可愛らしく首を傾げる。

・・・だが俺は気づいている。さっきから渚に渡した弁当がミシミシいっていることを!!やめて!壊れる(震)!こ、ここは話を逸らした方がいいかもしれない。今の目標はただ一つッ!弁当を死守する事だッ!

そう思った俺は話題を変えるためある策に出た。






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

いぇーい!!皆様お久しぶりです!

早速ですが、スライディング土下座させていただきますぅぅぅぅぅ_○/|_ ズザー

えー、大分時間が経ち更新するのが遅くなってしまいました。この間のストックの話は何処へいったのやら・・・(遠い目)

そして全然話が進まない!




あ、令和おめでとうございます(*・ω・ノノ゙☆パチパチ
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