高スペックな義兄弟が出来たのですが。

ぱふぱふ

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ちょっと渚、嫁に来ない?

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目が覚める。ベッドから出てカーテンを開けるともう既に大分暗くなっていた。夕焼けがとても綺麗で、思わず「わぁ」と感嘆の声をもらす。素晴らしい景色だ。先程の事がなければ、それはもう笑顔で写真を連射していた事だろう。

・・・・・・・・・・・・。

・・・ヤバくね?いやいや、ヤバいよね?流されて抜かされた後・・・そのまま気絶しちゃって、そこからの記憶がない。いや、別に思い出したい訳じゃないんだけどさ。むしろ忘れたい。穴があったら入りたい。そしてそのまま消えたい。いやだからそうじゃなくて!

▷渚はレベルアップした!「現実逃避」を覚えた!

──────────────

俺が内心でぎゃーぎゃー自問自答していると、部屋の扉をノックされた。

「真紘兄さん?起きてる?」

この声は渚か・・・、ハッ!俺今格好ヤバくない?!

俺の服は上半身は乱れ、ズボンは履いておらず、かろうじてパンツは履いているものの、流石に人前には出られない格好だった。

俺は「起きてるよ!ちょっと待ってて」と言いながら慌てて着替えて「はーい」と急いで扉を開ける。

「体調は大丈夫?一応、卵雑炊作ったんだけど・・・食べれそう?」

開けた先には小さい鍋を持った渚が立っていた。渚は鍋を俺に見せながら、心配そうに聞いてくる。俺の義弟が優しすぎて惚れそう。

「わぁ!ありがとう!体調は大丈夫だし、是非とも頂きたい!」

「良かった。じゃあこれ運ぶね。」

俺が笑顔でお礼を言うと、渚は優しく微笑んで俺の部屋に運んでくれた。

ベッドに座り、鍋の蓋を開けるとフワッといい匂いが広がる。中身を見ると綺麗に盛り付けられており、ネギと三葉も置いてあって見栄えも良い。マジで美味そう。

「うわ!めっちゃ美味しそう!」

俺が少し興奮しながらそう言うと、嬉しそうに「そう言ってもらえると嬉しいな」と笑顔になる。

レンゲをとり一口食べると、口の中にも香りが広がり、卵のまろやかさと白菜などの野菜が丁度良いバランスで・・・控えめに言ってめっちゃくちゃ美味い。雑炊ってこんなに美味しかったんだって思うぐらい。ちょっと渚、嫁に来ない?

「ッめっちゃ美味い!こんなに美味しい雑炊初めて食べた!」

「そう?えへへ、頑張ったかいがあったなぁ。」

顔をふにゃっと綻ばせてえへへと笑う渚。あーめっちゃ和む。

その後も「世界一!」とか「天才!」と褒めちぎるとだんだん顔が赤くなって、「もっもう、褒めすぎッ///」と軽く怒られてしまった。

うーん、可愛い!





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

最近だらしなくなっております。
作者のぱふぱふと申します。

「あれ?毎日午後8時更新とか言ってなかったけ?」とお思いの読者様方。その通りでございます。決して記憶違いではございません。ご安心下さい。

「なら、何故更新していないのか」とお思いの読者様方。誠に申し訳ございません。普通に更新が間に合っておりません。やばいです。

ちょっと今日も遅くなってしまい、本当に申し訳無いのですが、基本は午後8時更新の予定ですが、度々このような事があるかと思いますので「あぁ、またか」と思って頂ければ有難いです。

本当に申し訳ございません!
ご理解の程、今後ともよろしくお願いします。









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