25 / 61
Lv4
あのイケメンは
しおりを挟む
「喧嘩売ってんの?」
出来るだけ笑顔で優しく・・・言わなかった。一瞬で表情を変え、兄さん直伝(?)暗黒スマイルを御見舞する。
「いやー、ごめん。可愛い顔してたから女の子かと・・・。」
頭を掻きながら、謝罪の意味を果たしていない謝罪をされる。言い訳は要らん。
コイツ・・・ごめんの意味分かってんのか?何可愛い顔とかほざいてんだよ。目、腐ってんじゃないのか?ぶっ飛ばすぞ。
「次言ったら、シバくよ?」
俺が暗黒スマイルで脅すと、慌てて手を合わせて、話題を変えてくる。
「わわっ!ごめんって!あーっと、そうだ、真紘さ今朝なんかめっちゃイケメンと一緒に居たよな。やっぱ彼氏?」
「何でそうなる?」
何処がどうなったら彼氏という発想が出るのか、全くもってわからん。何が「やっぱ彼氏?」だよ。やっぱって何だよ。イケメンと一緒に登校して来たのは認めるが。やっぱり兄さん目立つな。
俺が悶々と考え込んでいると市原が「違うのかー」と頷いた。
「じゃあ、あのイケメンと友達とか?」
「いや、あの人とは・・・。」
ここまで言って、ハッと気づく。
再婚の事ってこんなポンポン言っていいものなのか・・・? んーでも兄弟だって言えば良いかな?あのキラキラ以下略の兄さんとは似ても似つかないけども。一応、再婚の事は伏せておいた方がいいかな。
「んー?もしかして、言えない関係とか?」
「いや、言えない関係って何だよ。只の兄弟だよ。」
サラッと茶化してきた市原を制して、そう答えると少しえー?本当?みたいな表情が返ってきたけど、やがて「へー」とイマイチ納得していないような返事が返ってきた。
「言っとくけど、本当だからな。」
何か言い出す前に先に言っておくと、「別に疑ってないしー」とブーブー言ってきた。小学生か!
「市原は?兄弟とかいるの?」
一応聞いてみる。会話のキャッチボールは大事だ。
「俺?姉貴がいるよ。すっげーこき使われてる。」
はぁーと思い出したようにため息をつきながら言われた。これは苦労してそうだな。姉かー、やっぱ優しいお姉ちゃんみたいな風にはいかないのかな。
しばらく、兄弟の話題で盛り上がっていると教室の扉が開いた。
出来るだけ笑顔で優しく・・・言わなかった。一瞬で表情を変え、兄さん直伝(?)暗黒スマイルを御見舞する。
「いやー、ごめん。可愛い顔してたから女の子かと・・・。」
頭を掻きながら、謝罪の意味を果たしていない謝罪をされる。言い訳は要らん。
コイツ・・・ごめんの意味分かってんのか?何可愛い顔とかほざいてんだよ。目、腐ってんじゃないのか?ぶっ飛ばすぞ。
「次言ったら、シバくよ?」
俺が暗黒スマイルで脅すと、慌てて手を合わせて、話題を変えてくる。
「わわっ!ごめんって!あーっと、そうだ、真紘さ今朝なんかめっちゃイケメンと一緒に居たよな。やっぱ彼氏?」
「何でそうなる?」
何処がどうなったら彼氏という発想が出るのか、全くもってわからん。何が「やっぱ彼氏?」だよ。やっぱって何だよ。イケメンと一緒に登校して来たのは認めるが。やっぱり兄さん目立つな。
俺が悶々と考え込んでいると市原が「違うのかー」と頷いた。
「じゃあ、あのイケメンと友達とか?」
「いや、あの人とは・・・。」
ここまで言って、ハッと気づく。
再婚の事ってこんなポンポン言っていいものなのか・・・? んーでも兄弟だって言えば良いかな?あのキラキラ以下略の兄さんとは似ても似つかないけども。一応、再婚の事は伏せておいた方がいいかな。
「んー?もしかして、言えない関係とか?」
「いや、言えない関係って何だよ。只の兄弟だよ。」
サラッと茶化してきた市原を制して、そう答えると少しえー?本当?みたいな表情が返ってきたけど、やがて「へー」とイマイチ納得していないような返事が返ってきた。
「言っとくけど、本当だからな。」
何か言い出す前に先に言っておくと、「別に疑ってないしー」とブーブー言ってきた。小学生か!
「市原は?兄弟とかいるの?」
一応聞いてみる。会話のキャッチボールは大事だ。
「俺?姉貴がいるよ。すっげーこき使われてる。」
はぁーと思い出したようにため息をつきながら言われた。これは苦労してそうだな。姉かー、やっぱ優しいお姉ちゃんみたいな風にはいかないのかな。
しばらく、兄弟の話題で盛り上がっていると教室の扉が開いた。
1
お気に入りに追加
2,758
あなたにおすすめの小説

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。


親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。

頭の上に現れた数字が平凡な俺で抜いた数って冗談ですよね?
いぶぷろふぇ
BL
ある日突然頭の上に謎の数字が見えるようになったごくごく普通の高校生、佐藤栄司。何やら規則性があるらしい数字だが、その意味は分からないまま。
ところが、数字が頭上にある事にも慣れたある日、クラス替えによって隣の席になった学年一のイケメン白田慶は数字に何やら心当たりがあるようで……?
頭上の数字を発端に、普通のはずの高校生がヤンデレ達の愛に巻き込まれていく!?
「白田君!? っていうか、和真も!? 慎吾まで!? ちょ、やめて! そんな目で見つめてこないで!」
美形ヤンデレ攻め×平凡受け
※この作品は以前ぷらいべったーに載せた作品を改題・改稿したものです
※物語は高校生から始まりますが、主人公が成人する後半まで性描写はありません


不良高校に転校したら溺愛されて思ってたのと違う
らる
BL
幸せな家庭ですくすくと育ち普通の高校に通い楽しく毎日を過ごしている七瀬透。
唯一普通じゃない所は人たらしなふわふわ天然男子である。
そんな透は本で見た不良に憧れ、勢いで日本一と言われる不良学園に転校。
いったいどうなる!?
[強くて怖い生徒会長]×[天然ふわふわボーイ]固定です。
※更新頻度遅め。一日一話を目標にしてます。
※誤字脱字は見つけ次第時間のある時修正します。それまではご了承ください。

ヤンデレ化していた幼稚園ぶりの友人に食べられました
ミルク珈琲
BL
幼稚園の頃ずっと後ろを着いてきて、泣き虫だった男の子がいた。
「優ちゃんは絶対に僕のものにする♡」
ストーリーを分かりやすくするために少しだけ変更させて頂きましたm(_ _)m
・洸sideも投稿させて頂く予定です

なんでも諦めてきた俺だけどヤンデレな彼が貴族の男娼になるなんて黙っていられない
迷路を跳ぶ狐
BL
自己中な無表情と言われて、恋人と別れたクレッジは冒険者としてぼんやりした毎日を送っていた。
恋愛なんて辛いこと、もうしたくなかった。大体のことはなんでも諦めてのんびりした毎日を送っていたのに、また好きな人ができてしまう。
しかし、告白しようと思っていた大事な日に、知り合いの貴族から、その人が男娼になることを聞いたクレッジは、そんなの黙って見ていられないと止めに急ぐが、好きな人はなんだか様子がおかしくて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる