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あのイケメンは
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「喧嘩売ってんの?」
出来るだけ笑顔で優しく・・・言わなかった。一瞬で表情を変え、兄さん直伝(?)暗黒スマイルを御見舞する。
「いやー、ごめん。可愛い顔してたから女の子かと・・・。」
頭を掻きながら、謝罪の意味を果たしていない謝罪をされる。言い訳は要らん。
コイツ・・・ごめんの意味分かってんのか?何可愛い顔とかほざいてんだよ。目、腐ってんじゃないのか?ぶっ飛ばすぞ。
「次言ったら、シバくよ?」
俺が暗黒スマイルで脅すと、慌てて手を合わせて、話題を変えてくる。
「わわっ!ごめんって!あーっと、そうだ、真紘さ今朝なんかめっちゃイケメンと一緒に居たよな。やっぱ彼氏?」
「何でそうなる?」
何処がどうなったら彼氏という発想が出るのか、全くもってわからん。何が「やっぱ彼氏?」だよ。やっぱって何だよ。イケメンと一緒に登校して来たのは認めるが。やっぱり兄さん目立つな。
俺が悶々と考え込んでいると市原が「違うのかー」と頷いた。
「じゃあ、あのイケメンと友達とか?」
「いや、あの人とは・・・。」
ここまで言って、ハッと気づく。
再婚の事ってこんなポンポン言っていいものなのか・・・? んーでも兄弟だって言えば良いかな?あのキラキラ以下略の兄さんとは似ても似つかないけども。一応、再婚の事は伏せておいた方がいいかな。
「んー?もしかして、言えない関係とか?」
「いや、言えない関係って何だよ。只の兄弟だよ。」
サラッと茶化してきた市原を制して、そう答えると少しえー?本当?みたいな表情が返ってきたけど、やがて「へー」とイマイチ納得していないような返事が返ってきた。
「言っとくけど、本当だからな。」
何か言い出す前に先に言っておくと、「別に疑ってないしー」とブーブー言ってきた。小学生か!
「市原は?兄弟とかいるの?」
一応聞いてみる。会話のキャッチボールは大事だ。
「俺?姉貴がいるよ。すっげーこき使われてる。」
はぁーと思い出したようにため息をつきながら言われた。これは苦労してそうだな。姉かー、やっぱ優しいお姉ちゃんみたいな風にはいかないのかな。
しばらく、兄弟の話題で盛り上がっていると教室の扉が開いた。
出来るだけ笑顔で優しく・・・言わなかった。一瞬で表情を変え、兄さん直伝(?)暗黒スマイルを御見舞する。
「いやー、ごめん。可愛い顔してたから女の子かと・・・。」
頭を掻きながら、謝罪の意味を果たしていない謝罪をされる。言い訳は要らん。
コイツ・・・ごめんの意味分かってんのか?何可愛い顔とかほざいてんだよ。目、腐ってんじゃないのか?ぶっ飛ばすぞ。
「次言ったら、シバくよ?」
俺が暗黒スマイルで脅すと、慌てて手を合わせて、話題を変えてくる。
「わわっ!ごめんって!あーっと、そうだ、真紘さ今朝なんかめっちゃイケメンと一緒に居たよな。やっぱ彼氏?」
「何でそうなる?」
何処がどうなったら彼氏という発想が出るのか、全くもってわからん。何が「やっぱ彼氏?」だよ。やっぱって何だよ。イケメンと一緒に登校して来たのは認めるが。やっぱり兄さん目立つな。
俺が悶々と考え込んでいると市原が「違うのかー」と頷いた。
「じゃあ、あのイケメンと友達とか?」
「いや、あの人とは・・・。」
ここまで言って、ハッと気づく。
再婚の事ってこんなポンポン言っていいものなのか・・・? んーでも兄弟だって言えば良いかな?あのキラキラ以下略の兄さんとは似ても似つかないけども。一応、再婚の事は伏せておいた方がいいかな。
「んー?もしかして、言えない関係とか?」
「いや、言えない関係って何だよ。只の兄弟だよ。」
サラッと茶化してきた市原を制して、そう答えると少しえー?本当?みたいな表情が返ってきたけど、やがて「へー」とイマイチ納得していないような返事が返ってきた。
「言っとくけど、本当だからな。」
何か言い出す前に先に言っておくと、「別に疑ってないしー」とブーブー言ってきた。小学生か!
「市原は?兄弟とかいるの?」
一応聞いてみる。会話のキャッチボールは大事だ。
「俺?姉貴がいるよ。すっげーこき使われてる。」
はぁーと思い出したようにため息をつきながら言われた。これは苦労してそうだな。姉かー、やっぱ優しいお姉ちゃんみたいな風にはいかないのかな。
しばらく、兄弟の話題で盛り上がっていると教室の扉が開いた。
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