高スペックな義兄弟が出来たのですが。

ぱふぱふ

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初登校です

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暖かい春の陽気になり、桜が美しく咲いている今日この頃。俺は現在、兄さんと渚と3人で登校しております。

渚が通う中学校と俺達が通う高校は姉妹校なので、割と近くにある。なので途中までは一緒に登校出来ると渚が喜んでいた。

俺的には・・・・・・・・・1人で登校したかった。別にぼっちが好きな訳では無い。断じて違う。が、しかし、このキラキラ以下略の義兄弟は目立つのだ。半端無く目立つのだ。さっきからずっとジロジロと見られてる。めっちゃ見られてる。こんなのが毎日続くとか地獄でしかないんだか。消えたい。

俺は目立つのが好きではない。どっちかと言うと嫌いだし。なのでこの状況は俺にとって最悪な状況なのである。マジで消えたい。

俺は思わず出来るだけ小さくなって、全力で気配を消す。

「真紘兄さん?そんな縮こまってどうしたの?」

そんな俺の様子に渚が心配そうに聞いてくる。

2人はあんまり気にしてなさそうだな・・・、気付いてないのか、それとも慣れてるのか・・・。べっ別に羨ましくなんかないんだからねっ!・・・・・・はぁ。

「えっと、ちょっと緊張しちゃって・・・、あはは。新しい環境になる訳だし・・・。」

渚の質問に嘘ではない答えを返す。嘘じゃない。緊張もしてる。今縮こまっている理由はそれではないが。

「あー分かる!緊張するよねー!僕なんか転校生な訳だし、友達出来るかなぁ?」

渚がため息をつきながら話す。

そうだよな、中学校生活最後の3年生しかも受験の時期に転校とか・・・大丈夫なのか?とは思うけど俺的に渚なら大丈夫だと思う。こんな俺とでも仲良くなってくれたし・・・。

「この時期だもんね・・・でも渚なら大丈夫だよ!俺と初めて会った時もすぐ仲良くなったし。」

俺が自分の意見を伝えると渚は「んーじゃあ頑張ろ!」と手で頑張るポーズをして笑った。うーん、あざとい!

「ねぇ、そう言えばさ、真紘ってなんで今の高校に入ることにしたの?」

唐突にそんなことを聞かれてちょっと焦る。いや別に、極秘任務の潜入とかそういう理由で入った訳じゃないし、たいした理由でもないんだけどさ。

「単純に学力と家からの距離が近かったからだよ。特別な理由はないかなー。と言うか兄さんは大丈夫なの?折角入った高校、転校する事になっちゃったけど・・・。」

兄さんの方を向き、そわそわしながら返答を待つ。

そうだよ。違う話になってちょっと忘れてたけど、そこんとこどうなってんの?

「あぁ、大丈夫だよ。前の学校は近かったから通ってただけだしね。」

兄さんは俺を安心させるようににっこりと笑って教えてくれる。

「そっか、良かった。」

その答えに俺も笑顔になる。

兄さんなら新しい高校でも全然大丈夫な気がする。常にスクールカーストの一軍辺りにいる気がする。いや、絶対トップに君臨するわ。・・・あんまり学校では関わりたくないなぁ。

楽しく会話しながら登校していると学校の校舎が見えてきた。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

・・・・・・・・・・・・登校が長い。
食パンくわえてないのに・・・ッ角でぶつかってないのにッ!!





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