23 / 61
Lv4
初登校です
しおりを挟む
暖かい春の陽気になり、桜が美しく咲いている今日この頃。俺は現在、兄さんと渚と3人で登校しております。
渚が通う中学校と俺達が通う高校は姉妹校なので、割と近くにある。なので途中までは一緒に登校出来ると渚が喜んでいた。
俺的には・・・・・・・・・1人で登校したかった。別にぼっちが好きな訳では無い。断じて違う。が、しかし、このキラキラ以下略の義兄弟は目立つのだ。半端無く目立つのだ。さっきからずっとジロジロと見られてる。めっちゃ見られてる。こんなのが毎日続くとか地獄でしかないんだか。消えたい。
俺は目立つのが好きではない。どっちかと言うと嫌いだし。なのでこの状況は俺にとって最悪な状況なのである。マジで消えたい。
俺は思わず出来るだけ小さくなって、全力で気配を消す。
「真紘兄さん?そんな縮こまってどうしたの?」
そんな俺の様子に渚が心配そうに聞いてくる。
2人はあんまり気にしてなさそうだな・・・、気付いてないのか、それとも慣れてるのか・・・。べっ別に羨ましくなんかないんだからねっ!・・・・・・はぁ。
「えっと、ちょっと緊張しちゃって・・・、あはは。新しい環境になる訳だし・・・。」
渚の質問に嘘ではない答えを返す。嘘じゃない。緊張もしてる。今縮こまっている理由はそれではないが。
「あー分かる!緊張するよねー!僕なんか転校生な訳だし、友達出来るかなぁ?」
渚がため息をつきながら話す。
そうだよな、中学校生活最後の3年生しかも受験の時期に転校とか・・・大丈夫なのか?とは思うけど俺的に渚なら大丈夫だと思う。こんな俺とでも仲良くなってくれたし・・・。
「この時期だもんね・・・でも渚なら大丈夫だよ!俺と初めて会った時もすぐ仲良くなったし。」
俺が自分の意見を伝えると渚は「んーじゃあ頑張ろ!」と手で頑張るポーズをして笑った。うーん、あざとい!
「ねぇ、そう言えばさ、真紘ってなんで今の高校に入ることにしたの?」
唐突にそんなことを聞かれてちょっと焦る。いや別に、極秘任務の潜入とかそういう理由で入った訳じゃないし、たいした理由でもないんだけどさ。
「単純に学力と家からの距離が近かったからだよ。特別な理由はないかなー。と言うか兄さんは大丈夫なの?折角入った高校、転校する事になっちゃったけど・・・。」
兄さんの方を向き、そわそわしながら返答を待つ。
そうだよ。違う話になってちょっと忘れてたけど、そこんとこどうなってんの?
「あぁ、大丈夫だよ。前の学校は近かったから通ってただけだしね。」
兄さんは俺を安心させるようににっこりと笑って教えてくれる。
「そっか、良かった。」
その答えに俺も笑顔になる。
兄さんなら新しい高校でも全然大丈夫な気がする。常にスクールカーストの一軍辺りにいる気がする。いや、絶対トップに君臨するわ。・・・あんまり学校では関わりたくないなぁ。
楽しく会話しながら登校していると学校の校舎が見えてきた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
・・・・・・・・・・・・登校が長い。
食パンくわえてないのに・・・ッ角でぶつかってないのにッ!!
渚が通う中学校と俺達が通う高校は姉妹校なので、割と近くにある。なので途中までは一緒に登校出来ると渚が喜んでいた。
俺的には・・・・・・・・・1人で登校したかった。別にぼっちが好きな訳では無い。断じて違う。が、しかし、このキラキラ以下略の義兄弟は目立つのだ。半端無く目立つのだ。さっきからずっとジロジロと見られてる。めっちゃ見られてる。こんなのが毎日続くとか地獄でしかないんだか。消えたい。
俺は目立つのが好きではない。どっちかと言うと嫌いだし。なのでこの状況は俺にとって最悪な状況なのである。マジで消えたい。
俺は思わず出来るだけ小さくなって、全力で気配を消す。
「真紘兄さん?そんな縮こまってどうしたの?」
そんな俺の様子に渚が心配そうに聞いてくる。
2人はあんまり気にしてなさそうだな・・・、気付いてないのか、それとも慣れてるのか・・・。べっ別に羨ましくなんかないんだからねっ!・・・・・・はぁ。
「えっと、ちょっと緊張しちゃって・・・、あはは。新しい環境になる訳だし・・・。」
渚の質問に嘘ではない答えを返す。嘘じゃない。緊張もしてる。今縮こまっている理由はそれではないが。
「あー分かる!緊張するよねー!僕なんか転校生な訳だし、友達出来るかなぁ?」
渚がため息をつきながら話す。
そうだよな、中学校生活最後の3年生しかも受験の時期に転校とか・・・大丈夫なのか?とは思うけど俺的に渚なら大丈夫だと思う。こんな俺とでも仲良くなってくれたし・・・。
「この時期だもんね・・・でも渚なら大丈夫だよ!俺と初めて会った時もすぐ仲良くなったし。」
俺が自分の意見を伝えると渚は「んーじゃあ頑張ろ!」と手で頑張るポーズをして笑った。うーん、あざとい!
「ねぇ、そう言えばさ、真紘ってなんで今の高校に入ることにしたの?」
唐突にそんなことを聞かれてちょっと焦る。いや別に、極秘任務の潜入とかそういう理由で入った訳じゃないし、たいした理由でもないんだけどさ。
「単純に学力と家からの距離が近かったからだよ。特別な理由はないかなー。と言うか兄さんは大丈夫なの?折角入った高校、転校する事になっちゃったけど・・・。」
兄さんの方を向き、そわそわしながら返答を待つ。
そうだよ。違う話になってちょっと忘れてたけど、そこんとこどうなってんの?
「あぁ、大丈夫だよ。前の学校は近かったから通ってただけだしね。」
兄さんは俺を安心させるようににっこりと笑って教えてくれる。
「そっか、良かった。」
その答えに俺も笑顔になる。
兄さんなら新しい高校でも全然大丈夫な気がする。常にスクールカーストの一軍辺りにいる気がする。いや、絶対トップに君臨するわ。・・・あんまり学校では関わりたくないなぁ。
楽しく会話しながら登校していると学校の校舎が見えてきた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
・・・・・・・・・・・・登校が長い。
食パンくわえてないのに・・・ッ角でぶつかってないのにッ!!
1
お気に入りに追加
2,753
あなたにおすすめの小説

全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話
みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。
数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品

勇者パーティーハーレム!…の荷物番の俺の話
バナナ男さん
BL
突然異世界に召喚された普通の平凡アラサーおじさん< 山野 石郎 >改め【 イシ 】
世界を救う勇者とそれを支えし美少女戦士達の勇者パーティーの中・・俺の能力、ゼロ!あるのは訳の分からない< 覗く >という能力だけ。
これは、ちょっとしたおじさんイジメを受けながらもマイペースに旅に同行する荷物番のおじさんと、世界最強の力を持った勇者様のお話。
無気力、性格破綻勇者様 ✕ 平凡荷物番のおじさんのBLです。
不憫受けが書きたくて書いてみたのですが、少々意地悪な場面がありますので、どうかそういった表現が苦手なお方はご注意ください_○/|_ 土下座!

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

病んでる愛はゲームの世界で充分です!
書鈴 夏(ショベルカー)
BL
ヤンデレゲームが好きな平凡男子高校生、田山直也。
幼馴染の一条翔に呆れられながらも、今日もゲームに勤しんでいた。
席替えで隣になった大人しい目隠れ生徒との交流を始め、周りの生徒たちから重い愛を現実でも向けられるようになってしまう。
田山の明日はどっちだ!!
ヤンデレ大好き普通の男子高校生、田山直也がなんやかんやあってヤンデレ男子たちに執着される話です。
BL大賞参加作品です。よろしくお願いします。
11/21
本編一旦完結になります。小話ができ次第追加していきます。

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

隠れヤンデレは自制しながら、鈍感幼なじみを溺愛する
知世
BL
大輝は悩んでいた。
完璧な幼なじみ―聖にとって、自分の存在は負担なんじゃないか。
自分に優しい…むしろ甘い聖は、俺のせいで、色んなことを我慢しているのでは?
自分は聖の邪魔なのでは?
ネガティブな思考に陥った大輝は、ある日、決断する。
幼なじみ離れをしよう、と。
一方で、聖もまた、悩んでいた。
彼は狂おしいまでの愛情を抑え込み、大輝の隣にいる。
自制しがたい恋情を、暴走してしまいそうな心身を、理性でひたすら耐えていた。
心から愛する人を、大切にしたい、慈しみたい、その一心で。
大輝が望むなら、ずっと親友でいるよ。頼りになって、甘えられる、そんな幼なじみのままでいい。
だから、せめて、隣にいたい。一生。死ぬまで共にいよう、大輝。
それが叶わないなら、俺は…。俺は、大輝の望む、幼なじみで親友の聖、ではいられなくなるかもしれない。
小説未満、小ネタ以上、な短編です(スランプの時、思い付いたので書きました)
受けと攻め、交互に視点が変わります。
受けは現在、攻めは過去から現在の話です。
拙い文章ですが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
宜しくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる