高スペックな義兄弟が出来たのですが。

ぱふぱふ

文字の大きさ
上 下
18 / 61
Lv3

目が笑っていないのですが

しおりを挟む
「・・・2人とも何やってんの?」

ゆっくりと開けられたドアの先に居たのは心做しか黒い笑顔の兄さんだった。

「真紘兄さんとイチャイチャしてたんだよ~!ねー?真紘兄さん?」

「え?あ、うん。」

唐突に話を振られて反射的に頷いてしまったがイチャイチャはしてない・・・よな?

「へぇ、そうなんだー。仲良さそうだね?」

一見、笑顔に見えるが目が笑ってない。今度は気の所為じゃない、絶対黒い。
めちゃめちゃ怖いんですけど?!

「にっ兄さん・・・?」

何にそんなに怒っているのか分からなくて、でも聞くのも怖くて、とりあえず名前を呼んでみる。

「ねぇ、イチャイチャって具体的に何してたの?なんで真紘が渚の部屋にいるの?2人っきりで何してたの?」

早口で問い詰められてビクッとする。

「もー!なんでそんな事聞くのさー!イチャイチャはイチャイチャだしー、奏多兄さんには関係ないでしょー?て言うかー真紘兄さん怖がってるんだけどー!!」

渚が俺を抱き締めながらブーブーと兄さんに文句を言っている。

「真紘、怖いの?」

兄さんが俺を見定めるようにじっと見てくる。

正直、めちゃくちゃ怖いんですけど。
いやでも、そんな事言ったら絶対ヤバい気がする。俺の本能が言っている。全力で誤魔化せと言っている。

「いや別にそう言う訳じゃ・・・。」

「でも真紘兄さん震えてるじゃん。」

渚ー!!余計な事言うな!あーもーどうしよう。そういえば俺、今・・・。

「震えてるのは、今シャツ1枚だから寒いだけで・・・。」

我ながら説得力のある言い訳だと思う。成長したな!俺の語彙力!うんうん。

「・・・そっか!ごめんね、2人が何だか仲良さそうだから俺、少し寂しくてさ。」

眉を少し下げ、悲しそうな表情を浮かべる兄。

うっ!良心が痛む・・・。いやでも嘘ではないし・・・寒いのは本当だし・・・。

「・・・・・・・・・・・・。」

「あ、真紘、寒いんでしょ?良かったらこれ着る?」

そう言って兄さんが差し出してきたのはカーディガン。・・・大きいサイズの。

断じて俺は小さくないからな。この2人が大きいだけだし。俺の身長は平均よりほんのちょっとだけ小さいだけだし。本当だし。

「・・・ありがとう。」

着てみるとやっぱり大きい。

なんかちょっとダメージ受けたわ。でも、せっかく貸してくれたんだし大人しく着よう。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
遅れて申し訳ございません!!_○/|_ 

学校の話ですが、とりあえず男子校にします!沢山のご意見ありがとうございました(*´ω`人)

ただ、他の人の意見で面白そうなものが結構あったので番外編に載せようかと思っています。

引き続き、よろしくお願いします((。´・ω・)。´_ _))ペコリ









しおりを挟む
感想 76

あなたにおすすめの小説

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。

山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。 お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。 サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話

gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、 立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。 タイトルそのままですみません。

頭の上に現れた数字が平凡な俺で抜いた数って冗談ですよね?

いぶぷろふぇ
BL
 ある日突然頭の上に謎の数字が見えるようになったごくごく普通の高校生、佐藤栄司。何やら規則性があるらしい数字だが、その意味は分からないまま。  ところが、数字が頭上にある事にも慣れたある日、クラス替えによって隣の席になった学年一のイケメン白田慶は数字に何やら心当たりがあるようで……?   頭上の数字を発端に、普通のはずの高校生がヤンデレ達の愛に巻き込まれていく!? 「白田君!? っていうか、和真も!? 慎吾まで!? ちょ、やめて! そんな目で見つめてこないで!」 美形ヤンデレ攻め×平凡受け ※この作品は以前ぷらいべったーに載せた作品を改題・改稿したものです ※物語は高校生から始まりますが、主人公が成人する後半まで性描写はありません

ヤンデレ化していた幼稚園ぶりの友人に食べられました

ミルク珈琲
BL
幼稚園の頃ずっと後ろを着いてきて、泣き虫だった男の子がいた。 「優ちゃんは絶対に僕のものにする♡」 ストーリーを分かりやすくするために少しだけ変更させて頂きましたm(_ _)m ・洸sideも投稿させて頂く予定です

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

なんでも諦めてきた俺だけどヤンデレな彼が貴族の男娼になるなんて黙っていられない

迷路を跳ぶ狐
BL
 自己中な無表情と言われて、恋人と別れたクレッジは冒険者としてぼんやりした毎日を送っていた。  恋愛なんて辛いこと、もうしたくなかった。大体のことはなんでも諦めてのんびりした毎日を送っていたのに、また好きな人ができてしまう。  しかし、告白しようと思っていた大事な日に、知り合いの貴族から、その人が男娼になることを聞いたクレッジは、そんなの黙って見ていられないと止めに急ぐが、好きな人はなんだか様子がおかしくて……。

不良高校に転校したら溺愛されて思ってたのと違う

らる
BL
幸せな家庭ですくすくと育ち普通の高校に通い楽しく毎日を過ごしている七瀬透。 唯一普通じゃない所は人たらしなふわふわ天然男子である。 そんな透は本で見た不良に憧れ、勢いで日本一と言われる不良学園に転校。 いったいどうなる!? [強くて怖い生徒会長]×[天然ふわふわボーイ]固定です。 ※更新頻度遅め。一日一話を目標にしてます。 ※誤字脱字は見つけ次第時間のある時修正します。それまではご了承ください。

処理中です...