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目が笑っていないのですが

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「・・・2人とも何やってんの?」

ゆっくりと開けられたドアの先に居たのは心做しか黒い笑顔の兄さんだった。

「真紘兄さんとイチャイチャしてたんだよ~!ねー?真紘兄さん?」

「え?あ、うん。」

唐突に話を振られて反射的に頷いてしまったがイチャイチャはしてない・・・よな?

「へぇ、そうなんだー。仲良さそうだね?」

一見、笑顔に見えるが目が笑ってない。今度は気の所為じゃない、絶対黒い。
めちゃめちゃ怖いんですけど?!

「にっ兄さん・・・?」

何にそんなに怒っているのか分からなくて、でも聞くのも怖くて、とりあえず名前を呼んでみる。

「ねぇ、イチャイチャって具体的に何してたの?なんで真紘が渚の部屋にいるの?2人っきりで何してたの?」

早口で問い詰められてビクッとする。

「もー!なんでそんな事聞くのさー!イチャイチャはイチャイチャだしー、奏多兄さんには関係ないでしょー?て言うかー真紘兄さん怖がってるんだけどー!!」

渚が俺を抱き締めながらブーブーと兄さんに文句を言っている。

「真紘、怖いの?」

兄さんが俺を見定めるようにじっと見てくる。

正直、めちゃくちゃ怖いんですけど。
いやでも、そんな事言ったら絶対ヤバい気がする。俺の本能が言っている。全力で誤魔化せと言っている。

「いや別にそう言う訳じゃ・・・。」

「でも真紘兄さん震えてるじゃん。」

渚ー!!余計な事言うな!あーもーどうしよう。そういえば俺、今・・・。

「震えてるのは、今シャツ1枚だから寒いだけで・・・。」

我ながら説得力のある言い訳だと思う。成長したな!俺の語彙力!うんうん。

「・・・そっか!ごめんね、2人が何だか仲良さそうだから俺、少し寂しくてさ。」

眉を少し下げ、悲しそうな表情を浮かべる兄。

うっ!良心が痛む・・・。いやでも嘘ではないし・・・寒いのは本当だし・・・。

「・・・・・・・・・・・・。」

「あ、真紘、寒いんでしょ?良かったらこれ着る?」

そう言って兄さんが差し出してきたのはカーディガン。・・・大きいサイズの。

断じて俺は小さくないからな。この2人が大きいだけだし。俺の身長は平均よりほんのちょっとだけ小さいだけだし。本当だし。

「・・・ありがとう。」

着てみるとやっぱり大きい。

なんかちょっとダメージ受けたわ。でも、せっかく貸してくれたんだし大人しく着よう。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
遅れて申し訳ございません!!_○/|_ 

学校の話ですが、とりあえず男子校にします!沢山のご意見ありがとうございました(*´ω`人)

ただ、他の人の意見で面白そうなものが結構あったので番外編に載せようかと思っています。

引き続き、よろしくお願いします((。´・ω・)。´_ _))ペコリ









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