高スペックな義兄弟が出来たのですが。

ぱふぱふ

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一緒に風呂・・・だと・・・?

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「ご馳走様でした。美味しかったです。」

 夕飯を食べ終わり、キッチンへと食器を片付ける。フライパンなどがまだ洗っていないことに気が付き、スポンジを手に取った。

「あら?真紘、洗ってくれるの?」

 母さんがそれに気づいたようで、声をかけてくる。

「うん、ご飯は作ってもらったし、洗い物位は俺がやるよ。」

 そう俺が言うと、嬉しそうに「じゃあ、お願いするわね?」と頼んできた。

「了解」と軽く頷いて食器を洗い始める。

 しばらく洗っていると「手伝うよ」と兄さんが声をかけ、既に洗い終わった食器を綺麗に流して布巾で拭いてくれる。

 こういう事をさらっと出来るのって凄いよな。やっぱりイケメンだわ。

「ありがとう兄さん、助かる。」

お礼を言うと、笑顔で頷いてくれた。

「僕もなんか手伝う~!!」

ひょこっと渚が出てきて、兄さんの隣に並ぶ。

「じゃあ、拭き終わった食器をしまってもらっていい?」

「了解~、任せて!」

腕をまくりながら元気に返事をして、丁寧に食器をしまっていく渚。うんうん、いい弟だ。優しい。

俺達のそんな様子を母さんと義父さんが微笑ましく見ていた。

→テッテレー!
    真紘はレベルアップした!「慣れる」を覚えた!〈適応能力〉がアップした!

──────────
食器洗いも終わり、俺は風呂に入っていた。・・・・・・渚と一緒に。

いや、何故?

初めは「せっかくだから一緒にお風呂入らない?」と誘われても勿論断った。
だけど「義兄弟になったんだから、もっと仲良くなりたい」とか「もしかして僕の事嫌いなの・・・?」とか言ってくるから断りずらくて、思わず頷いてしまった。

はぁ、俺ってこんな流されやすかったっけ。

てな訳で一緒です。諦めも肝心だと思うんだよね、うん。

「真紘兄さん、せっかくだから頭洗ってあげるよ。」

イケメンスマイルで言われるが、せっかくだからの意味がわからん。

断ろうとするが、「嫌なの?」と聞かれて思わず「イヤジャナイデス」と応えてしまう。

駄目だ。どんどん流されてる。

「じゃあ1回流すね。目、瞑ってね。」

そう言われ、ギュッと目を瞑ると上からお湯がかけられる。

しばらくかけられると、お湯が止まり、わしゃわしゃと髪が洗われる。

・・・思ったより洗うのが上手い。凄く気持ちいい。

「どう?痒い所とかない?」

「う・・・ん、だい、じょーぶ・・・。」

ヤバい、気持ちよすぎて眠くなってきた。今日はちょっと疲れたからな・・・。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お気に入り登録数1300突破ありがとうございます!(((* ॑꒳ ॑* ≡ * ॑꒳ ॑* )))

・・・1日目が・・・終わらない・・・だと?
ちなみに作者、食器は自然乾燥派です()
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