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慣れるって・・・何に?
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渚と一緒にリビングに行くと、既に母さんと義父さんがいた。こちらに気付くと、1回じっと見てからニヤニヤしだす。
・・・なんだ?
「いや~、随分仲良くなったみたいだね!良かった良かった!!」
「最初嫌がってたから不安だったのよ~!」
そう嬉しそうに言われてハッと思い出す。
あ!手?!いや、これはしょうがなかったんだって!断れないでしょ!あれは。
「僕達、すごく仲良くなったんだよ!ねー?真紘兄さん?」
なんて言い訳しようか悩んでいると、渚に笑顔で同意を求められ、思わず「うん」と答えてしまった。
・・・いや、別に仲良くなった(?)からこれでいいのか?
流されてる気がしなくもないが。
「じゃあ、2人とも座ってね。奏多は・・・あ、来た来た。」
「すみません、遅れました。」
俺達が丁度座ろうとした時に兄さんがリビングに入ってきた。
・・・ん?そういえば兄さんって俺を呼びに来てくれてたんじゃなかったっけ?
「あ!!」
やばい、のうのうと渚と手を繋いでいる場合じゃなかった・・・。
「ど、うしたの?急に叫んで・・・。」
「あっごめん・・・、あの・・・兄さん、俺のこと呼びに来てくれたのに・・・その・・・逃げちゃって・・・、ごめん。」
申し訳なさでだんだん声が小さくなっていく。
思えば、せっかく呼びに来てくれたのに訳分からんことで急に俺が逃げ出して、兄さんのほうが訳が分からなかったよな・・・。
「ああ、その事ね。全然気にしないで?
逃げちゃったのも、照れてただけでしょ?ちょっとずつ慣れていってくれると嬉しいな。」
俺の気持ちを汲み取りつつ、笑って許してくれる兄。
・・・兄弟揃ってイケメンだなおい!惚れちゃう!!
「うん。ちょっとテンパっちゃって・・・なっ慣れるようにします・・・。」
「うんうん。」
優しく笑顔で頷いてくれ、ほっと息をつく。
よっ良かった。なんかさっきのも兄さん気にしてなさそうだし・・・。やっぱ俺の気にし過ぎだったみたいだな・・・。
そこで、まるで意味が分かってない、聞きようによっては誤解を生むような会話を聞いていた他の人達は・・・
「(?なんかよく分かんないけど、仲良くなってくれて良かったぁ。)」
「(???何の話かしら?)」
「(真紘が照れて逃げ出したってどんな状況?!てか、慣れるって何?!何に慣れるの?!)」
やっぱり、一部変な誤解を生んでいた。
・・・なんだ?
「いや~、随分仲良くなったみたいだね!良かった良かった!!」
「最初嫌がってたから不安だったのよ~!」
そう嬉しそうに言われてハッと思い出す。
あ!手?!いや、これはしょうがなかったんだって!断れないでしょ!あれは。
「僕達、すごく仲良くなったんだよ!ねー?真紘兄さん?」
なんて言い訳しようか悩んでいると、渚に笑顔で同意を求められ、思わず「うん」と答えてしまった。
・・・いや、別に仲良くなった(?)からこれでいいのか?
流されてる気がしなくもないが。
「じゃあ、2人とも座ってね。奏多は・・・あ、来た来た。」
「すみません、遅れました。」
俺達が丁度座ろうとした時に兄さんがリビングに入ってきた。
・・・ん?そういえば兄さんって俺を呼びに来てくれてたんじゃなかったっけ?
「あ!!」
やばい、のうのうと渚と手を繋いでいる場合じゃなかった・・・。
「ど、うしたの?急に叫んで・・・。」
「あっごめん・・・、あの・・・兄さん、俺のこと呼びに来てくれたのに・・・その・・・逃げちゃって・・・、ごめん。」
申し訳なさでだんだん声が小さくなっていく。
思えば、せっかく呼びに来てくれたのに訳分からんことで急に俺が逃げ出して、兄さんのほうが訳が分からなかったよな・・・。
「ああ、その事ね。全然気にしないで?
逃げちゃったのも、照れてただけでしょ?ちょっとずつ慣れていってくれると嬉しいな。」
俺の気持ちを汲み取りつつ、笑って許してくれる兄。
・・・兄弟揃ってイケメンだなおい!惚れちゃう!!
「うん。ちょっとテンパっちゃって・・・なっ慣れるようにします・・・。」
「うんうん。」
優しく笑顔で頷いてくれ、ほっと息をつく。
よっ良かった。なんかさっきのも兄さん気にしてなさそうだし・・・。やっぱ俺の気にし過ぎだったみたいだな・・・。
そこで、まるで意味が分かってない、聞きようによっては誤解を生むような会話を聞いていた他の人達は・・・
「(?なんかよく分かんないけど、仲良くなってくれて良かったぁ。)」
「(???何の話かしら?)」
「(真紘が照れて逃げ出したってどんな状況?!てか、慣れるって何?!何に慣れるの?!)」
やっぱり、一部変な誤解を生んでいた。
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