高スペックな義兄弟が出来たのですが。

ぱふぱふ

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新しく出来た弟Ⅰ side奏多

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「突然だが、言ってなかったからあれかもしれないが父さん、再婚しようと思うんだ。」

 ・・・知ってた。と言うかあれでバレていないと思ったのか。休日出かけて、デレデレしながら帰ってくる。あえて触れなかったが恋人が出来たんだろうなと思ってた。こっちからしてみればやっとかという感じだ。おそらく渚も気付いていただろう。

「そうなんだ、おめでとう。」
「いいと思うよ~!」

 俺達が口々に言うと予想外だったのか少し驚いていたものの、嬉しそうに微笑んだ。

──────────
 再婚相手の家に向かう。

 義母とは何回か食事に行ったが、普通に美人ないい人だった。これで父にしか愛想振りまかない人だったら考えものだったが、これなら大丈夫そうだ。

 インターホンを鳴らすと笑顔の義母が出迎えてくれた。

「いらっしゃい、3人とも、さあさあ入って入って?」

 微笑みながら言われて「お邪魔します」と笑顔で返す。・・・ふと目の前に小柄な子ども(?)が立っていることに気がついた。

 女の子?いやでも息子さんがいるって言ってたし・・・。となると男・・・?

 少し戸惑っていると義母がその子ども(?)に話しかけた。

「真紘、紹介するわね。貴方の新しい兄弟になる奏多くんと渚くんよ!」

 真紘・・・って確か高一の息子さんだったよな・・・あの子が・・・?

 そう思い、よくよく見て見る。

 フワッとした黒い髪に、くりっとした黒い瞳、女の子と言われても分からない中性的な容姿・・・。

 男はまぁいいとして、高一はないだろ。顔立ちが幼いし、背も・・・渚より低いんじゃないか?

 そんなことを考えながらその少年を見ていると、再婚の話を冗談だと思っていたようですごく慌てていたが、父さんに丸め込まれて一旦納得したようだ。

 一緒に昼食を食べることになり、義母と父と楽しく会話をしながら食事をしていたが、ふと、さっきの真紘くんのことが気になり、見てみると、黙々とご飯を食べていた。

 小動物みたいだなと思いながら見ていると、俺の目線に気がついたようで上目づかいでチラッと見てきた。笑みを返すと、慌てて目を逸らしてしまった。・・・俺、怖がられているのだろうか。

 怖がらせてしまうのも悪いと思い、しばらく義母と父さんと話していると渚と真紘くんが楽しそうに話しているのが目に入った。
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