5A霊話

ポケっこ

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理科室の七不思議 第二グループ

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「待たせたな!」
「なんだそのヒーローっぽい言い方」
一足先にきはちが運動場に足を運ぶ。
地面は乾いていて、少し湿っていた。
「あ、後ろからりおとじゅりとげんきも来たぞ」
「しゅう達!もう行っていいぞ!」
下駄箱あたりから微かにげんきの声が聞こえた。
しゅうはそれに「はーい」と返すと、理科室に向かった。
「坂上、一緒に行こうぜ」
「うん」
その時、少し後ろにいたえいとは、坂上を抜かしてしゅうに向かって走って行った。
慌てて坂上も走り出す。
「ちょっとえいと!俺を裏切るなよ!」
仲良く遠ざかっていく三人の後ろ姿を眺め、きはちは優しく微笑んだ。


「うわっ霧が……」
一番最初に着いたしゅうが霧に気づく。
霧は以前より濃くなっていた。
「おーい着いたぞ」
「お、俺も……」
平然としているえいとの後ろに坂上が隠れる。
しゅうは霧が立ち込める理科室の中に入って行った。
それに続いてえいとと坂上も立ち入った。
「うわっ!?なんだよぉ~……」
骸骨の模型に気づかず、しゅうは狼狽《うろた》えた。
「あれぇ~しゅうくん?ビビってんのかなぁ?」
えいとがしゅうを煽る。しゅうはそれに耐えながら奥に進んだ。
「……さっきの模型が動くっていうのがここの七不思議らしいね」
しゅうは模型と数秒目を合わせる。
すると坂上がイジってきた。
「なーに模型と睨めっこしてるのかなぁ?友達いないのかなぁ?」
「坂上黙って……!」
しゅうはイジられながら20秒経つと、「異常なし」と告げた。
「さあ、帰ろう……」
しゅうは後ろを振り向く。
その時だった。

「あ、あの―」
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