3 / 22
2 おせちの意味
しおりを挟む
今日の給食は麦飯、まつかぜやき、黒豆、こうはくなます。遅めのおせち料理だった。
私は黒豆が嫌いで、給食前から残すと決心していたのだが……
「黒豆となますの意味を添えて給食減らして」
先生の言葉がみんなを絶望させた。
列やみれいらが席から立ち上がり、私達の所に聞きに行った。
やがて私のところにも来たが、知っているわけがないので適当に「知らないなあー」と返した。
その瞬間に野原先生が教室に入ってきた。
みんな野原先生の所に集まって、「こうはくなますと黒豆の意味って何?」と問いを投げかけた。野原先生も知らなかった。
暫くして先生は教室を出て行った。
そしたら次は西田先生が来た。またみんな集まって、「なますと黒豆の意味って何?」と言った。
私は誰も知らないと思っていたので、黒豆を食べる覚悟を決めていた。
その時西田先生はスマホを取り出した。流石にスマホはズルいだろと思った。
そして西田先生は何故かスマホを持ったまま教室から消えていった。
次の瞬間にきはちが叫んだ。
「意味分かった!!!大子先生から聞いた!!」
「きはち座ってください」
先生がきはちの言葉を遮った。まだいただきますはしていない。
ついに先生が答えを教えてくれた。
「黒豆はまめ!まめに心を配って生活するっていう意味!!こうはくなますは赤と白!!赤と白は縁起がいいっていう事!!もー!!減らす人持ってきて!!」
先生はかなり呆れ気味だったが、私たちがそんな事を調べるわけがない。
私は黒豆が入っているお皿を持ち、減らす人の列に並んだ。結局食べなかったが。
私は黒豆が嫌いで、給食前から残すと決心していたのだが……
「黒豆となますの意味を添えて給食減らして」
先生の言葉がみんなを絶望させた。
列やみれいらが席から立ち上がり、私達の所に聞きに行った。
やがて私のところにも来たが、知っているわけがないので適当に「知らないなあー」と返した。
その瞬間に野原先生が教室に入ってきた。
みんな野原先生の所に集まって、「こうはくなますと黒豆の意味って何?」と問いを投げかけた。野原先生も知らなかった。
暫くして先生は教室を出て行った。
そしたら次は西田先生が来た。またみんな集まって、「なますと黒豆の意味って何?」と言った。
私は誰も知らないと思っていたので、黒豆を食べる覚悟を決めていた。
その時西田先生はスマホを取り出した。流石にスマホはズルいだろと思った。
そして西田先生は何故かスマホを持ったまま教室から消えていった。
次の瞬間にきはちが叫んだ。
「意味分かった!!!大子先生から聞いた!!」
「きはち座ってください」
先生がきはちの言葉を遮った。まだいただきますはしていない。
ついに先生が答えを教えてくれた。
「黒豆はまめ!まめに心を配って生活するっていう意味!!こうはくなますは赤と白!!赤と白は縁起がいいっていう事!!もー!!減らす人持ってきて!!」
先生はかなり呆れ気味だったが、私たちがそんな事を調べるわけがない。
私は黒豆が入っているお皿を持ち、減らす人の列に並んだ。結局食べなかったが。
20
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
真っ白なあのコ
冴月希衣@商業BL販売中
青春
【私だけの、キラキラ輝く純白の蝶々。ずっとずっと、一緒にいましょうね】
一見、儚げな美少女、花村ましろ。
見た目も性格も良いのに、全然彼氏ができない。というより、告白した男子全てに断られ続けて、玉砕の連続記録更新中。
めげずに、今度こそと気合いを入れてバスケ部の人気者に告白する、ましろだけど?
ガールズラブです。苦手な方はUターンお願いします。
☆.。.*・☆.。.*・☆.。.*・☆.。.*☆.。.*・☆.。.*・☆.。.*☆
◆本文、画像の無断転載禁止◆
No reproduction or republication without written permission.
鷹鷲高校執事科
三石成
青春
経済社会が崩壊した後に、貴族制度が生まれた近未来。
東京都内に広大な敷地を持つ全寮制の鷹鷲高校には、貴族の子息が所属する帝王科と、そんな貴族に仕える、優秀な執事を育成するための執事科が設立されている。
物語の中心となるのは、鷹鷲高校男子部の三年生。
各々に悩みや望みを抱えた彼らは、高校三年生という貴重な一年間で、学校の行事や事件を通して、生涯の主人と執事を見つけていく。
表紙イラスト:燈実 黙(@off_the_lamp)
切り札の男
古野ジョン
青春
野球への未練から、毎日のようにバッティングセンターに通う高校一年生の久保雄大。
ある日、野球部のマネージャーだという滝川まなに野球部に入るよう頼まれる。
理由を聞くと、「三年の兄をプロ野球選手にするため、少しでも大会で勝ち上がりたい」のだという。
そんな簡単にプロ野球に入れるわけがない。そう思った久保は、つい彼女と口論してしまう。
その結果、「兄の球を打ってみろ」とけしかけられてしまった。
彼はその挑発に乗ってしまうが……
小説家になろう・カクヨム・ハーメルンにも掲載しています。
冬の水葬
束原ミヤコ
青春
夕霧七瀬(ユウギリナナセ)は、一つ年上の幼なじみ、凪蓮水(ナギハスミ)が好き。
凪が高校生になってから疎遠になってしまっていたけれど、ずっと好きだった。
高校一年生になった夕霧は、凪と同じ高校に通えることを楽しみにしていた。
美術部の凪を追いかけて美術部に入り、気安い幼なじみの間柄に戻ることができたと思っていた――
けれど、そのときにはすでに、凪の心には消えない傷ができてしまっていた。
ある女性に捕らわれた凪と、それを追いかける夕霧の、繰り返す冬の話。
プレッシャァー 〜農高校球児の成り上がり〜
三日月コウヤ
青春
父親の異常な教育によって一人野球同然でマウンドに登り続けた主人公赤坂輝明(あかさかてるあき)。
父の他界後母親と暮らすようになり一年。母親の母校である農業高校で個性の強いチームメイトと生活を共にしながらありきたりでありながらかけがえのないモノを取り戻しながら一緒に苦難を乗り越えて甲子園目指す。そんなお話です
*進行速度遅めですがご了承ください
*この作品はカクヨムでも投稿しております
青天のヘキレキ
ましら佳
青春
⌘ 青天のヘキレキ
高校の保健養護教諭である金沢環《かなざわたまき》。
上司にも同僚にも生徒からも精神的にどつき回される生活。
思わぬ事故に巻き込まれ、修学旅行の引率先の沼に落ちて神将・毘沙門天の手違いで、問題児である生徒と入れ替わってしまう。
可愛い女子とイケメン男子ではなく、オバちゃんと問題児の中身の取り違えで、ギャップの大きい生活に戸惑い、落としどころを探って行く。
お互いの抱えている問題に、否応なく向き合って行くが・・・・。
出会いは化学変化。
いわゆる“入れ替わり”系のお話を一度書いてみたくて考えたものです。
お楽しみいただけますように。
他コンテンツにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる